「大丈夫。絶対に出来るからね…」② | 児童発達支援事業所・放課後等デイサービス事業所「エントランス」東京事業所のブログです

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兵庫県伊丹で主に発達障がいを持つ子供たちの療育に力を入れる放課後デイ及び児童発達支援事業「エントランス」の東京事業所を立ち上げる単身赴任ママw/環境療育中の双子の次男in Tokyoのブログです。

前回のブログで自閉症の子供達が初めて何か行動するときに人の手を使いたがる事を書きました。




エントランス全校で自閉症の子供たちと接する時には『大丈夫。絶対に出来るから…』と優しく優しく語りかけるようにしています。元は本校を創設するきっかけとなった、私と夫の校長の双子ちゃんです。長男は言語障害のある自閉症、次男はアスペルガーです。特に喋れなくても勝気な長男は、上手く何か出来ないと近くに居る者をつねる引っ掻くでした。




そんな時に、後ろから包み込むように抱え込み、優しく手を取って『大丈夫、絶対に…絶対に出来るから…』と声を掛けながら自らの手で何かを行なうことを促していました。最初はどんなに抵抗しても、必ず出来るようになりました。




夫が伊丹のエントランス本校を立ち上げた時に一番初期に利用し始めた自閉症+知的障害を持った当時小学校一年生の男の子がやってきたとき、スタッフの誰もがひたすらドアを開けて外に逃げたがるその子にどう対応して良いか分かりませんでした。




当時スタッフとして関わっていなかった私でしたが、まだ自閉症児にとって大事なステップ『指差し』の出来ない彼を背中から抱えて『大丈夫よ~、絶対にできるからね~…大丈夫だから…』と手をとってiPadのクリックの仕方、ドラッグ&ドロップのやり方を教えて見ました。




彼に限らず多いのですが、タッチの仕方を覚えるのは簡単ではありません。大概みんなタッチではなく撫で下ろす動作になってしまうからです。




数時間程かけて嫌がっても『大丈夫。出来るようになるよ・・・』と頑張って続けて、その子は自分でiPadで遊ぶ事が出来るようになりました。彼の余暇はそのことによって大きな広がりを見せるのです。その子は私にとって息子以外で初めて自分のやってきた事が報われたケースになりました。




それ以来エントランスでは『大丈夫・絶対に出来るから…』が恒例の掛ける言葉となりました。




次回は、池袋校でのケースをお話します。