めんこめんこバロン

あたりまえのように 
そばにいてくれたバロン

その愛らしい姿を
見るだけで
どれだく支えられ救われたことか


なでなでされることに必死だったバロン

それなのに
そんなバロンを なでなでできなくなって
2ヶ月が経ちました。

バロンの日から2ヶ月。お盆のおわり。
この日、私は夢を見ました。
ダフィバを庭に出したら
バロンだけ庭の外の電柱に しょべをしてて、
アヒャヒャっていつもの あの笑顔で、
脱走するときのあの『つかまえてみろっぺ!』っていう、楽しそうな顔で
私は『あ、バロン!まって!』と 追いかけていきました。

バロンといえば、若い頃は実際何度か脱走経験がありまして、それが本人は おにごっこみたいなつもりなんですね。だから追いかける私をバカにして笑いながら『こっちだっぺ!ほれ、つかまえろっぺ!』って、ヤンチャな顔するんです。
ずっとアヒャヒャ私のほうをみながら、バックで小走りをするから、こっちからしたら 車にひかれるんじゃないかと ヒヤヒヤで。
あの想いが、夢でふたたび かえってきました。

あの短い足で 得意気にピョンピョンちょろちょろ 『母ちゃん、こっちだっぺ!』って するので、夢の中でも ついていくと、
なんと 古い神社に出まして、
そこには 犬や猫やうさぎが たくさん捨てられている という 衝撃的な夢でした。

ばろろんは どこへ?



おしょごに話したら
『ばろん、おらを探せっぺっていってんじゃないの?』
って回答でした。

ダフィバは、家だと静かな子たちなので、
スーっと移動すると どこにいるのか わからなくなって、
家では『バロンどこ?どこさいるっぺ?』
『あー、こんなとこにいたー、もう心配したよー』『いるっぺいるっぺ』
みたいな 日常でした。



やっぱり 夢でも会えると 嬉しいよ。
しばらくバロンのお顔見れなかったから、
アヒャヒャ笑ってるバロン見れて 嬉しかったよ。2ヶ月めの バロンからのプレゼントでした。

この日、バロンのおねえちゃんから、お手紙とお線香が届きました。
ちょうど庭でみみこをトイレに出してる時に読んだので
震災やバロンへの想いが綴られていて、外なのに号泣しました。

保健所の子とちがって、本当の飼い主さんに 捨てられたわけでもなく、いじめられたわけでもなく、嫌われていたわけでもいない バロンみたいな子は、
私の知らない楽しい思い出や、大切にされていた想いがあるので、
余計に切なさがあります。

だって捨てられたりいじめられてたなら
『そんな過去も飼い主も、忘れちゃいなさい』
って、なるけど、
大切にされていたのに、しあわせだったのに、災害とか事件とか病気とかで、
離ればなれにならなきゃいけないって、
ワンコにとって、すごく悲しくて辛い。

アヒャヒャしてるバロンが10年以上、そんなきもちに頑張って耐えていたって おもうと いたたまれないよね。


メールも住所もわからなくなってたから、どうやって、連絡しようか悩んでたところに、お手紙が届いたのもあって、ほっとしたきもちもありました。読んで封筒にしまっては、また出して読んで泣くってゆう、変な行動に
バロンは『何やってっぺ、母ちゃん』って白い目で見ていたことでしょうね。

お盆モードもおわって、
ダフィバは、お空組を ちゃっちゃと 送り出していましたよ~


何度も書いてることだけど、
ダフィバは 妖精さんなので
お空にはいかないで、
ずっと グータラおうちにいます。
お空はたまに 遊びにいくくらいです。

お空だの虹だの いかなきゃいけない決まりなんてないので、
いきたいひとはいけばいいし、
おうちが好きなこは、おうちにいればいい。

お母ちゃんだって、ずっとおうちにいたいのに、お空いけとか言われたら、悲しいよ。

今までどうりで、いいじゃんね。