私の好きなディズニー映画でもあるリメンバーミー。だっくんとのお別れも この映画に支えられました。

でも今の私には
『リメンバーミー(私を忘れないで)』が

つきささります。

今年ももう終わりますが、今までにないくらい反省の年だったかもしれない。

活動の裏には 成長や成功の裏には 必ず誰かの犠牲があります。

命の犠牲じゃないにしても、小さな心の犠牲があります。



看取りも その1つで 『存在してたことすらなくなる』ことが、悲しい というのが理由でした。

看取り活動に拘る理由は、老いれば死んでしまうのは仕方ないことだけど、最期をひとりにさせたくない。何もできることがないにしても、家庭で ひとのそばで。名前を呼んで悲しんでくれる人がいて、覚えていてくれる人がいて、がんばったねって生きたことをふりかえって思ってくれる人がいて、お疲れ様ってなでてくれる人がいることが大切だと思います。連れてくればななこみたいに『なんだ、全然元気じゃん!』なんて言われたり、里親さんの家にいけば短い間でも笑顔で生活できるのは、『家庭』だからなのだと思います。保健所からもらわれて『数カ月で亡くなってしまいました』と連絡をいただくことも少なくはありません。まえの子が亡くなったばかりなのに また少ししか一緒にいられなかった…と落ち込んでる方も。引き取った人は、とっても悲しい寂しい思いをします。
でもワンコは引き取られたことによって、亡くなっても この世に存在することができます。誰かの記憶や想い出の中に生き続けることができます。生きた証を残すことができます。みんなのワンちゃんはパパやママがロスになるくらい愛されてることがあたりまえで ずっとずっと生き続けるけど、保健所で死んでしまった子は それができません。飼い主さんは我が子がしんだことを知ることすらない。それって、すごい悲しいことで、長生きさせたり治療することより大切なことのような気がして、ほんとは家族じゃなきゃワンコにとっては意味がないのかもしれないけど、看取りは 人間ができるせめてものキモチです。寂しいけど、ひとりぼっちのワンコは もっと寂しいはず。『保健所なんてかわいそうで行けない』とか『老犬なんて悲しくて引き取れない』って、よく言われるのですが、引き取るということは お母さんになるわけだから、お母さんは自分の痛みよりも 我が子の痛みのほうが辛いわけだから、自分の悲しみよりワンコの悲しみを優先するべきなんだと思います。『なにいってんだ?このひと、頭おかしい』とか思われちゃうかな。


うちのとこの職員さんは たまたまやさしく教えてくれます。が、
本来、保健所で死ぬということは
存在がなかったことにもできる のだと思います。私たちに知らせる必用だってほんとはないし、きっと めんどくさいことだとも思うから、
でも そこを 知らせてくれるのは やさしいよね。

誰も知らないうちに、誰も知らない犬が 死んだだけ 

ってことに なる。

ポチが死んでしまいました なのか、犬1死亡 では では違うもの。


老犬は わりと元気でもあるので、見極めが難しいです。
看取りで引き取った ななこが元気いっぱいなので、比較したときに まだ大丈夫なんて思って
様子見してた結果
塩が旅立ってしまいました。元気だったのに。。

結局 今までの子だって、引き取ったから元気だっただけで、そのままなら死んでしまってたのかもしれない。

悲しみと後悔の どん底だったので
くろすけこそは って思って みみこたちとも対面させて、準備してたのだけど、間に合わなかった。まだお迎え待ちだったから、12月に入ったらすぐ引き取る予定だったんだけど、間に合わなかった。あと3日早ければ…。なんのためにやってるのか、なんのためにいるのか 不甲斐なくて 落ちこみます。



食欲旺盛で ゆっくりだけどお散歩すると元気になる子でした。
かなり くるくる だったから、きっとキモチ悪かったと思うし 不安もあったよね。
吠えも鳴きもせず、かわいい子でした。
さいごのさいごまで、ごはん完食しました。


しおは かみかみちゃんだったけど、お風呂もがんばってくれたし、食欲旺盛で元気な子でした。


今思えば、もっと 早くがんばれば どうにかできたはずだったのに、最期、何もできなかった。

こうゆうの書いちゃうと職員さんに迷惑かかっちゃうかもしれないから
迷ったけど、やっぱり
せめて
生きた証として残しておきたいと思いました。



がんばってた姿も、楽しかったお散歩も、かわいいお顔も、フワフワな感触も、忘れないよ。




最近、自分が ひどいめまいに悩まされていて、
天井がぐるぐるして よいどめ飲んで めまい体操を頑張ってるのだけど、その体操が また きもち悪いわけです。だから、くろすけは 前庭疾患で ずっとこんなきもち悪い思いしてたのかなって思ったら やっぱり もっと早くすればよかった。ごめんね。このめまいは、くろすけからのメッセージなのかもしれない。

老衰なので、いいように考えれば お外飼いのおうちに帰るよりは 保健所の床暖の上で良かったのかもしれないけど。職員さん ちゃんと毛布も敷いてくれてました。

何がしあわせかは その子によって違うだろうけどねぇ、くろすけ。

アニマルコミュニケーションできる方が最近多いようですが、私たちみたいな活動者に そんな力があったら、もっとたくさんのワンコの心に寄り添えるだろうに。。

命より心を救える人に なれたらいいな。