5月31日

今日は妹の誕生日。おめでとう。

心の中でつぶやく。

直接伝えることはもう出来ない。


2022年1月21日

妹は天国にいった

長い闘病生活だった。


死因は『乳癌』

死亡診断書に書かれた漢字2文字。

39年生きてきて色々な事があったのに

人生の結末がたった2文字で終了。


当たり前だけどなんだかむなしい。


最期は母と義理の姉と私3人で看取った。

意識はなくても耳は聞こえてるので

妹が好きだった『少女時代』の曲を繰り返し流した。


デビュー曲の『Into The New World』


曲を聞いて振り付けで足をあげる所、よく一緒にやったなあ。

あの頃は死んじゃうなんて全く予想していなかった。


これを書いてる今は涙が出てきそうになるけど

亡くなった日、私は泣かなかった。


泣き崩れる母親を見ていたから泣けなかった。

いつも通りしっかりとした長女として

取り乱してはいけないと自分の中でセーブがかかった


葬式の日でも私はしゃんとしていた。

母親はずっと泣いていた。

こんなに泣く人じゃなかったのに。

2年前に夫(私の父親)を亡くしてからかな。

冷静に考えている自分がいた。

自分の感情はどこにいってしまったんだろう。


夫の死と娘の死。悲しいのは当たり前。

悲しくて泣くのは当たり前。

母親の気持ちを考えると苦しくなる。

泣かない私はおかしいのかな。


私は平気なフリをした。

平気なんかじゃないのに。

でも母親の前では泣けなかった。

泣いてはいけないと思った。

一度泣いたら取り乱してしまうのがわかってたから?

私は昔から周りの目を気にする性格だった。

育ってきた環境か元々の性格か、損な性格…

こんな所でも見事に発揮されてしまう。

考えれば考えるほど冷静になってしまう。


柩の中で穏やかに眠っている妹を

じっと見つめた。

たくさんの花に囲まれて幸せそうに見えた。


柩の蓋が閉まる時


母親が泣いて兄も泣いた。

そこで初めて私も泣いた。


妹の人生いろんなことがあった。

子宮内膜増殖症からの子宮体癌の疑い、子宮全摘の危機の中、奇跡の妊娠。切迫早産、妊娠中毒症で救急車で運ばれ34週で出産。出産直後に妹の旦那の病気が見つかる。咽頭がんの疑い。声帯摘出などの治療を経て46歳で死去。死因は骨肉腫。その後、妹の子宮全摘、左乳房切除、脳の腫瘍切除、甲状腺摘出を経て次から次へという言葉がぴったりな程全身に転移した。


余命宣告

あともって2週間。

余命宣告は大体当たることを学んでいた

妹の旦那の時も父親の時も当たっていた。


今は大好きだった旦那さんと一緒に楽しく過ごしているんだろうな。

痛みから解放されてよかったね。

本当によくがんばったよね。


身近に死を経験して思った。


残りの人生たくさん笑って過ごしたい。

好きなことをたくさんやろう。

家族を大事にしよう。

友達に会いに行こう。


自分を大事にしよう✨

ありのままの自分を好きになろう✨




鎌倉でいただいた御朱印。

この日、妹から妊娠報告がありさっそくご利益があったと大喜びした。

その日からリビングに飾ってある。

日付を見たら

1月21日

妹が亡くなった日と同じ