<政治の非オープン化について>
皆さんは今の日本の政治、詳しく理解していますか?
私は詳しくは理解できていない、と断言できます。(偉そうに言うなって話ですが)(ノ_-。)


今回のテーマは、今の日本の政治が非オープンだということについて述べて、それに対する案を提示して皆さんのお考えに一石を投じたいと思っています。



政治とは、政(まつりごと)を治めると言う意味だそうで、まつりごととは、領土や人民を統治することだそうです。(大辞林)



人民を統治するために、国では国会議員を選挙で選抜しその方々が国会という場で総理大臣(統治者)を選んだり、法案の提出や議論、採決(法案とするかどうかの選挙)をし、その時代、時代に合わせた形にカスタマイズしていく(変えていく)ということになります。


変えていくことというのは、つまりは今まであった流れに対して付加したり修正したりするものなのです。(新たに作り出すというものも当然ありますが)


たとえば、「飲酒運転を厳罰化する」となると飲酒運転に対する取り締まる法律があって、それを厳罰化の言葉(罰金30万とか)を入れて警察関係者、国民にいついつから厳罰化されますのPRをして、実際の取り締まりになるという流れです。



上記の例のように、今あるものを変えていくということは、今ある制度や法律がどうなっているか?ということを理解しないと、政治そのものに対する改革というのは難しいと思うのです。
また、上記例以外にも今あるシステムや法律、制度、慣習はとんでもない量があるということは皆さんもご存知のはずです。


だからこそ、勉強された政治家や法律家の方々、または公務員の方々を何か「先生」的な意味合いで捉えてしまい、その方々がやることに対して我々国民は、少々引っ込み思案なところがあるのかもしれません。


昔から、日本は役所などに対してクレームや主張をしてこなかった国だと思います。それは第二次世界大戦を契機とした間違った考え方(神の国、日本や、国の制度に逆らうものは非国民など)が尾を引き、主張するということを長年葬り去ってきたのかもしれません。



この考え方については、私は必ずしも否定するつもりはないのです。この日本が経済成長を(1960年頃)大きく発展しバブルに向かい豊かな日本を作り出したのも、上記の国民性の名残があり国民が主張ばかりではなく譲る考え方を持っていたことに起因すると思うからです。


また政治に対してもお役人さんがすることは正しい、が暗黙のルールとなったことも当時の発展を後押ししたこともあると考えるからです。


バブルがはじけ、不況の波に入り、昔ながらの考え方をされた方々から若い世代に移っている近年においては、「お役人=偉い」から、「公務員が贅沢しすぎ」とか、「先生=聖職」から「先生は偉くない、もっとちゃんとうちの子を見て」というようなクレームや主張をする時代になりました。


これもこれで、悪くはないです。アメリカなどでは主張するのが当たり前です。主張しなければ損してしまう社会は国際社会に身を置く人はよくわかることかと思います。
学校の授業も”主張”するためのディベート(討論)が盛んです。(日本にも最近は盛んなようですが)



税金を払っているのだからクレームとして主張するのは当たり前なのです。日本とは進んできた歴史が違うのはありますが。。


日本人の政治や役所に対する根本的な考え方が歴史を紐解くと見えてくるところがあるように、政治そのものもこの歴史で二重三重にわかりづらくなっているのではないか?と個人的には考えています。


お役人さんが作るものは庶民にわかりづらくするような言葉や仕組みにして、自分たちの権益(利益やら権限)を見えないように作り出すことで偉くいたいという願望を作ってきたのではないでしょうか?今でさえ義務教育でほとんどの国民が字が読め書けますが、一昔前の地方のおじいさん、おばあさんは字が読めない方もたくさんいました。


そういう方から見ると、字が書け役所に勤めている人たちは偉いと思ってしまう、そうしてきた戦争時代の政治後のシステムなのです。




日本の政治は、今も昔も何故か、50代~60代の方々が中心です。国会議員の方の年齢層もその年代が多く存在し、平均年齢52歳くらいだそうです。
今の時代に適した人たちであれば問題ないのですが。。



インターネット、パソコン、携帯、と現役世代では当たり前のように使っているツールも、国会議員さんの何パーセントの方々が左記のツールを使いこなしているでしょう。


そもそも、こういうところから時代遅れの政治が今も横行しているのではないか?と考えています。(小沢さんは早くに若者へのPRにはインターネットだとして動画サイトに出演したりしています)


昔ながらのシステム、制度を踏襲し(前のやり方を受け継ぐ)今があるのですが、根本的に変えないといけないところなどもあるように思えるにも関わらず、国民の声が反映されないというのはいつの時代も同じに思えます。


では国民の声というのはどういうものか?というところですが、国民の声に代表されるのはその地域で選抜された議員さん、議員さんを支援する団体、そこに所属する有志が意見を出して議員さんに伝え、それを国民の声として議会や党で議論してもらうという点です。



国民→各議員支援団体や地域主体の団体(地域センターなど討論会など))→議員



こういったシステムを中心にして国民の声というのが伝わるのが一般的のようです。(他にもあると思いますが、少なくとも私から見て唯一の方法がこれ)


では、どういった方々がこのフロー(流れ)に沿って、意見を伝えているのか?というと、ほとんどの方々がお時間にゆとりのある高齢者の方々だと思います。地区センターでの「明日を考える会」という議題の会を覗いたことがありますが、若い方は皆無でした。


こういうのを考えると、これが国民の声なのか?と思ってしまいます。年代というのは気にしないで国民の声が決まってしまうのは少し怖い気もしました。結局は有権者として、投票率の高い方々に注力してこういった会を催すのが彼ら議員さんにとっては重要なのでしょうね。(ここが根本的に間違っているのに・・)



時間のない若者にとって、こういう機会に参加するのは難しいはずです。誰しも仕事を持っていて、土日に集会が、、といわれても家族サービスにデートに友達との約束、、色々ありますよね。にも関わらず、国民の声を聞く側には若者に対する一切の配慮がなく、こうした事態を放置して今に至っていると思うのです。


政治の複雑さ(法律の難しさ、漢字の難しさ)に合わせて、時間のない現役世代から見れば、誰だって政治を勉強する気にはなりませんよね。。(少なくとも私は。。)



そこで案です。

どうやったら若者が政治に興味を持ち、現役世代が気持ちよく政治に参加できるようになるか?


1、政治システム解説会社(非営利団体)の設立
 例、会費300円/月 → 運営費は政治システムに詳しい社員の採用、政治や法律をわかりやすく解説するためのサイト運営会社の運営費


2、1を利用して若者が参加できるような政治意見交換コミュニティサイトの創設(誹謗中傷なし、実名登録)
 誰でも気軽に意見を言える、アイデアを出せる場。また、その中でいいアイデアは1の社員やボランティアによる具体化(財源や制度改定に伴う関係各所の弊害調査など)


3、1、2を応用しネットミーティングなどによる討論会(時間は23:00くらいから30分などの時間区切り制)
 2で具体化してきた案は、公開討論会による形で実際に顔をつき合わせながら討論する。そのような場が少なくとも必要。文字だけでは言葉の責任が軽い。でも時間の取れない若者向けにネット上に場を開放。



政治システムや法律がわかりづらく、難しい字を使った昔ながらのシステムで話を進めるのではなく、今テレビで実施しているようなフリップや簡単な例を用いる形でオープンに展開。会費制にして月300円を出資していただき運営会社を設立し、左記の解説用資料を作成する人員に充当、基本、非営利。


また、このオープンな手法でわかった中で問題視するべき事項をランダムに進め、月一回の討論会などで20代、30代、40代の方の現役世代の意見を取りまとめて国や党、地域団体へ陳情書を提出し法案化してもらう。ゆくゆくは、この場から議員さんへの立候補時には支援団体としても機能させる。


時間がない我々わけですから、それを逆手にとってお金をとってでも政治というものの理解度を進め、お金を払ったんだから対価としての情報を出す会社(非営利でもいいですが)として運営し、それを元にいいたいことや疑問に感じることを出し合い議論して政策に生かしてもらうということを想定しています。


待っていても解決しない時代ですから、小さなことからコツコツと最初はボランティアでもいいから始めていつかは日本をより良い国になってもらいたいと願う今日この頃です。