コンクリートミキサー車 | わたしのしらなかったこと

コンクリートミキサー車

子供にも人気のデザインの、コンクリートミキサー車

その特徴は何と言っても、あの斜めに傾いて回る、大きな筒だろう。

コンクリートミキサー車は、その名前の通りコンクリートを大量に運ぶ事が目的で、移動中にコンクリートが中で固まらないようにあのように動いているのだそうだ。

ただ、器の外側が回る構造の物って、なかなか少ない。

普通は内側の羽を回して攪拌すると思う。


何故かというと、危険だからというのが主な理由だろう。

稼動部が外に出ていて、しかもそれがあれ程の大きさであったら、工場などの機械であれば、通常は柵などを付けるだろう。

だから、むき出しで回っているコンクリートミキサー車は、端から見ていて少し怖い。



この話とは少しずれるが、私は道路や電車の駅は、なんて恐ろしい構造なのかと思う。

触れたとたん即死するような自動車や電車が、目の前を何の隔たりも無く通過するのだ。

製造業で働くとわかるが、機械には何重にも安全装置がつけられ、そしてまず稼動中に危険箇所に近づく事が禁止される。

しかし、それ以上に気をつけなくてはいけない道路や駅では、何の防護柵も用意されていないのは、どういうことだろう。


歩行者と自動車を分離したり、すべての駅に防護柵を設置する事にとてもコストがかかるのは理解できる。

しかし、まともな会社では「安全第一」と言って安全に関するコストは確保されているし、危険作業に関しても法律で取り締まられている。

それに対して、国が利便性とコストだけを追い求めて設計したのが、いまのインフラなのだと思う。

それならば、当然事故は多発する。

それは、自動車会社や鉄道会社の責任と言われたり、当事者の責任と言われたりする。

しかし、私はこんな事故の起こりやすい設計をした国の責任が一番重いと思う。

日本の移動手段は(ほとんどの世界でもそうだが)、「人間は必ずミスをする」という事実を無視して作られている。

要するに、ミスをする数%の国民の命や怪我を犠牲にして、この国の便利な移動手段が確保されているという事だろう。