医療職はみんな「バイリンガル」
おはようございます!
ひよっこ研修医ゆみきちです。
先日からちょこちょこお話しさせていただいている
「医学の世界の言葉」
今回は、
「あれもこれもやらなきゃ!!」となっている時につい使ってしまう言葉を紹介します。
日々の業務に研修先のお勉強、救急外来のためのお勉強に加えて
自分の家の家事やら女子を楽しむことやら・・・
やりたいこと、片付けなければならないタスクって、たくさんありますよね!
そんなとき、ゆみきちはとっさに
「えーっと、今日のお仕事の”律速段階”は…」
なんて考え始めます。
家事に例えるとよくわかると思います。
例えば、夕飯の準備をしているとします。
メニューは、そうですね、
・白ごはん (1時間で炊けるもの)
・お味噌汁 (20分で作れるもの)
・サラダ (5分で作れるもの)
・豚角煮 (2時間で作れるもの)
だったとします。
この場合、夕飯の準備をしてから食事を始めるまでの時間を決めるのは、
おそらく「サラダ」ではなく「豚角煮」でしょう。
もう一つの例。今日やらないといけない家事が
・掃除機をかける(15分)
・洗濯をする(1時間洗濯機+15分で干す)
・水回りの掃除をする(30分)
・下駄箱を整頓する(5分)
だったとします。
これだったら、まずは洗濯機をまわすところから始めるのが、
早く終えるコツ。
こういった、全体が完了するまでの時間を左右する要素のことを、
ゆみきちの周りの人達は「律速段階」と表現します。
もともと律速段階とは、化学反応について表すときに使うもので、
化学反応がいくつかの段階を経て進むとき,そのうちで変化速度が最も遅い反応段階。
この反応速度で全体の反応速度が支配される。(大辞林 第三版)
などと辞書には載っています。
反応速度の話をしだすと高校の時、『化学Ⅱ』で苦しんだ皆さんの顔がゆがむと思うので割愛しますが(笑)、
まあとにかく、化学反応の世界の言葉で、反応終了の時間を左右する段階のことをさしています。
医学部に入ると、何度となく化学実験みたいなことをやるのですが、
「実験が終わった人から帰っていいよ」と言われて
必死になってその実験の「律速段階」
(AにBを入れている間に別の人がCという薬を持ってくる…などなど)
を分析していた同期たちが使い始めて広まったスラングです。
もともとの意味とは少し違うニュアンスも入っていますが、
スラングとはそんなものなのでしょう。
別の世代の医学系の方に使ってもなんとなく通じているので、
きっと医学部の人たちはみんな、
自然と使うようになっていくのかな、なんて感じています。
逆に、通じるつもりで他の学部の方とお話ししたら、
「なにそれ?」という顔をされました。
皆様の周りは、いかがでしょうか?
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