ラジオの世界の住人たちって面白くて熱い

 オールナイトニッポンを中心に人気番組のディレクターを担当され、ラジオイベントの演出、グッズの企画を担当されている著者。ラジオパーソナリティの放送外の姿の話は新鮮で面白い。三四郎小宮さんの奇人エピーソードは吹き出してしまいました。人気歌手、人気芸人であるパーソナリティさん達との交流や画面では見えてこない姿を聞くことができるのが嬉しいです。

 でもこの本で一番おすすめしたいのはディレクターさんADさん放送作家さん達、裏方さん達の「いい番組を作りたい」という熱い思いやそれぞれの人間性。放送では語られない番組の作られ方やそれぞれの思いが熱くて読み応えがあります。

 

ラジオに救われた著者の想い

 著者がラジオリスナーに実際に会ったエピーソードが紹介されています。引きこもってしまった弟さんとそのお姉さんのお話。数年間会話のなかった二人が交流を再開する最初の言葉が「サトミツ」。同じラジを聴いてる私には心に刺さるエピーソードだったし、その後著者、石井さんが弟さんをニッポン放送に呼んで弟さんの未来への一歩を照らして上げるエピーソードは感動。

 

ラジオの世界の住人が書いた自伝的エッセイ

 子供の頃から飛び抜けた才能があったようなエピーソードはないし、大学時代、兄弟関係まで劣等感に満ちたエッセイですが、「ラジオが好き」って才能一本で突き進んでいく姿が素敵で一気に読んでしまいました。

 何しろ真面目で真摯な姿勢が好きでした。本文中で参考になったのは、新人時代の「先輩によって言うことが違う。」ということへの対処。これはラジオ業界に限らずすべての人に当てはまると思うのですが、石井さんの真摯な姿勢は「先輩ごとに違うマニュアルを作って個別対応」したところ。普通なら「言うことが違う」とキレてしまうところ。この仕事術は拍手でした。

 そして、一冊通して一番好きなのはお母さんとのエピソード。

 この本で一番好きな一文は

 

「音は電波に乗って空まで飛んだから、お母さん、聴こえたかなあ。」(P.152)です。

 

オススメの方

1.新社会人の方。

2.ラジオが好きな方。

3.日々つまらないなあと思っている方。

 

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