きっと引っかかる

 18編の恋愛小説短編集。18通りの恋愛模様が読者それぞれの記憶のどこかに重なるような親近感のある風景。とびぬけた事件が起きるわけでも奇抜な登場人物が出るわけでもない。喫茶店で隣の席から聞こえてきそうな恋愛物語です。

 だからこそ読み進めて行くうちに自分の記憶に存在する経験と重なってしまう。トラウマのように記憶に横たわっている苦い思い出、「あの時”黙って”いれば」「あの時”喋って”いれば」という瞬間と重なってしまいます。

 

「私」は

 男性の私は「覚えてないならいいんだよ」が一番心に響きました。壮真(そうま)がずっと私と同じ行動をしていて親近感といら立ちを覚えました。相手のサインをぼんやり見過ごし相手をいら立たせがちな私と壮真がピッタリ重なって、私の過去の「あの時”喋って”いれば」という記憶が呼び起されました。きっと皆さんの心の中にある『黙って喋って』が呼び起されると思います。

 

読みやすい一冊

 18編の短編なので普段本を読む習慣のない方でも1編づつ読んでいけばあっという間に読み終わってしまいます。文章表現も読みやすく、会話だけでテンポよく進む部分も多いので一気に読むこともできます。また、恋愛経験の浅い若い方にもこの18編の恋愛疑似体験はリアルなので勉強になると思います。読みやすいから中高生にもチャレンジしてほしい一冊です。

 

あとがき

 普段あとがきはさらっと目を通す程度で終わってしまうのですが、この本はあとがきも面白い文章で著者(ヒコロヒーさん)のトークを聞いているようで楽しい気持ちになります。是非あとがきも飛ばさず読んで欲しい。

 

オススメの方

1.普段あまり読書をしない方。

2.恋愛で苦労した方。

3.これから恋愛を勉強したい方。

 

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