事件、犯人へのそれぞれの思いが交錯する。

(あらすじ冒頭)

 ある日草薙は上司に呼ばれた。ある行方不明者が火災のあった家屋から遺体で発見され、その容疑者 蓮沼があがる。蓮沼は草薙が以前、担当した事件の容疑者だったが完全黙秘を貫き無罪となっていた。

 今回の被害者は地元でみんなに愛されていた歌手志望の並木佐織。食堂の娘だった。釈放された蓮沼は佐織の家の食堂に現れたが、その後、居候をしていた家で死亡していた。死因も容疑者も浮かび上がって来ない難事件に草薙と部下の内海が挑み、偶然食堂の常連客であった湯川も事件にあたっていく。

 

それぞれの愛情から起こっていく事件

 蓮沼が起こした過去の事件。佐織の事件。それぞれの関係者は被害者への愛情から黙秘で無罪放免となった蓮沼へ怨恨を募らせていく。関係者それぞれが事件に関わって複雑になり、解決の障害となっていく物語が目新しく面白かった。

 

結末は切なくも驚愕

 読みながら結末が見え始めて着地するかと思ったらまさかの展開。やっぱりこのシリーズは私たちの想像の域を超えてくる。最後に何度も展開を裏切られました。本当に凄い。

 

メモ ガリレオシリーズ第九作目 長編五作目

 

オススメの方

1.ガリレオシリーズファンの方。

2.ミステリーが好きな方。

3.泣きたい方。

 

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