第130回 芥川賞受賞
余った二人の遠くて近い距離
(あらすじ冒頭)
理科室での授業のグループ分けで余った二人の初美と”にな川”はお互い授業の輪の中に入らずにいた。授業を聞かないでにな川が読んでいたのは男子高校生らしからぬ女性ファッション誌。初美が覗き込むと中には昔初美が街で実際にあったモデルの写真があった。それを聞いたにな川は初美に話しかける。高校生活の一瞬を切り取った懐かしくて新鮮な感情を呼び起こされる作品です。
行きたくても行けない行かない気持ち
クラスでは中学校からの友人、絹代と話はするものの高校生になってからは距離感に変化が。クラスの中心には行けない。いや、行かない初美。でもクラスを観察して羨望のような軽蔑のような気持ちで一人でいることを選んでいる。部活でも同じように。スクールカーストでどの役割にいた人でも共感できる感覚を呼び起こされて、胸からジワジワと脂汗のような思いが染み出てきます。見えてくる景色は違えど私達それぞれの学生生活がリアルに蘇ってきます。
”蹴りたい”気持ち
私は男性だし現在40代。それでも女子高生、初美の蹴りたい気持ちに異常に共感してしまい。胸がざわざわとしました。恋や愛でもなく、いじめたいわけでもない。”蹴りたい”気持ち。私は女性を蹴ろうとは思わないけど、手や言葉で強く突き飛ばしたい。それは決して憎悪でもない。読んでいくと初美の感覚に私は異常にリンクして。胸が変にドキドキとしました。
あなたはどうでしょうか?是非追体験してほしいと思います。
ページ数が140ページで文章も平易なので読書習慣のない方や、久しぶりの読書におすすめです。
オススメの方
1.現役高校生の方。
2.久しぶりに小説を読む方。
3.最初に芥川賞を読む作品を探している方。
このブログを読んで「参考になった」「良かった」を思った方だけでかまいませんので「いいね」ボタンを押して応援いただければ幸いです。
amazonからご購入は下の画像をクリックして頂くと便利です↓
楽天からのご購入は下の画像をクリックして頂くと便利です↓
