映画「真夏のオリオン」を見てきました。

今度は旦那の見たい映画を見る番でしたので、それにお付き合い。
今回は「真夏のオリオン」をみたいとのこと。

最初に私が思ったこと・・・「また戦争ものですかぁ・・・」


以前に旦那セレクトで見た戦争もので「硫黄島からの手紙」「私は貝になりたい」・・・これ見た日の晩、悪夢でうなされました。
硫黄島は映像が強烈すぎて、貝になりたいはあまりにも悲劇すぎて・・・


SFとかホラーとか作り物だと分かっている強烈シーンはいいんだけど、現実にあったであろうことを映像にされるとキツイです。戦争ものは、そういう点でちょっぴり拒否反応。

今回もまた夜にうなされる映画じゃなければいいけど・・・と不安いっぱい。
しかもこの映画に関しては何の前知識も情報も持っていなかっただけに余計でした。私がブーブーと拒否反応を示して「1人で行っていいよ」というのを「女性にも評判のいい映画らしいから見ようよ」としつこく説得をするので折れ、渋々見に行く事にしました。


しかし!見てみるとこれがすっごい良かった!

私が苦手なグロいとかエグいシーンはなかったし、何よりもところどころに織り交ぜられる回想シーンは、情感がこもっていてジーンとする。


とりあえず公式サイトと予告編の動画貼っておきますね!

「真夏のオリオン」公式サイト





さて、ここから「みゆちゃんの映画斬りコーナー」です!

できるだけ核心には触れないように書くつもりですが、そもそもネタバレ無しレビュー苦手なので、ちょいバレですが、許してね。ちょいバレも嫌な人はここで記事を閉じてね。


簡単なあらすじ

「真夏のオリオン」という楽譜をあるアメリカの駆逐艦艦長が終戦後、死ぬまでずっと大切に持っていた。の楽譜は日本人の女性が書いたものであったのだが、なぜそれをそのアメリカの艦長が持っていたのか。当時の関係者である1人の老人がその経緯を語るところから回想という形で物語は始まる。

終戦2週間前、日本の潜水艦「イ-77」とアメリカ駆逐艦との攻防戦。

この攻防戦がこれまたムチャクチャかっこいいのだ。

潜水艦艦長の倉本艦長も駆逐艦艦長スチュワートも男だね!

お互いの戦略を裏の裏をかいて読み合うところもすごいけれど、その裏の読み合いの根底にあるのは、ある種の相手への敬意や信頼みたいなものが感じられる。うーん、上手く表現できないけどね^^;

物資が豊富なアメリカ軍、かたや魚雷なども全てギリギリ。しかも他の4隻の日本の潜水艦は全てやられ、このイ-77が最後の潜水艦。このイ-77潜水艦は過去米軍の船13隻も沈めてきた戦歴を持つツワモノだから相手の駆逐艦艦長だって決して侮ってはおらず、全力で対抗しているのだけど、それでもその倉本艦長の戦略に舌を巻く。


この倉本艦長、すごすぎるよ。

常に死と隣り合わせの状況。一瞬の判断ミスが乗員全員の命取りになる。
次々に命がけの決断を迫られる状況の中で的確に指示を出し、しかも人への配慮がなされている。

そしてその艦長の命令を忠実に絶対の信頼をおいて実行する乗員もすごい!


この倉本艦長は戦術が長けているだけでなく、人間性が素晴らしい。
だからこそ、乗員からの絶対の信頼を集めているのだと思う。

人間魚雷の「回天」の乗員に言った言葉が忘れられない。
「もったいないだろ」
そう言って笑顔で言う倉本艦長にグッときちゃった。


これ以上言うと、肝心なところをネタバレしそうなので止めておきます。

とにかく最後の最後までドキドキ、ハラハラ。そしてラストは感動。

あ、肝心の「真夏のオリオン」の楽譜についてですが、これに関して語ると完全にネタバレになるので言うのは我慢します。本当はこれについて一番熱く語りたいところなのですがね^^だって、この楽譜が一番の要なんですからね。

久々に私のツボに入った映画でした。大満足です。

しつこく一緒に見ようと説得した旦那に感謝^^ 
たまにはいい映画選ぶねw (^_^)ヾ(^^ )ヨシヨシ