何年か前の話。
その日は、深夜に帰宅途中で
コンビニに寄り翌日の朝食を買う事に。
買ったのは、
“飲むヨーグルト・ミネラルウォーター・サンドイッチ・ サラダ”
の計4点。
その時は、キャンペーン期間中だったらしく
600円以上(多分、そのくらい)購入すると、
クジが引けてそこに載ってる商品がもらえるということで
店員さんに促されクジをチョイス。
引いたクジには
“飲むヨーグルト”。
まあ、そんなにビフィズスは必要ないので
『その商品、買ってるんでいらないですよ。』
と、言う私に
『いえ、せっかくですから・・。』
と、一歩も引かない店員さんの
ありがた迷惑なセリフ。
そして、
店内の商品を取りに行くと
どうやら“飲むヨーグルト”の在庫切れ。
僕が商品を取った時は、
確かラスイチではなかったと思うけど
他に客もいないので
どうやら最後の1つを持ってきてしまった様子。
困った店員さんは、
裏に入り在庫の確認。
静かな店内には、
バックヤードの冷蔵庫を開閉する音がこだまする。
2、3分して出てきた店員さん。
『お待たせして、すいません。 こちらの商品でもよろしいですか?』
と、手渡されたのが
“ブルガリア ヨーグルト”。
いや、そんなにヨーグルトが好きなわけではないのだよ。
食べたり、飲んだりしたいわけでは・・・。
しかし、
汗だくの店員さんの前では
そんな言葉は言えず、
やむなく貰う事に・・・。
すると、今度は
クジについているバーコードをスキャンする時には
同一の商品でないとダメらしく
“ブルガリア ヨーグルト”のクジを探す羽目に・・・。
レジの上に中のクジを全部出して、
『確かあったハズだけどなぁ・・。』
と、しきりに独り言を言ってる店員さん。
捜索開始から5分ほどで
無事に保護。
『すいません。大変、お待たせしました。』
と、かなり疲弊した表情で渡された“ブルガリア ヨーグルト”。
これが必要なのはアナタでは・・・。
と、思いながら店を出ると
入口横でタバコを吸いながら電話している青年がいた。
大声で話しているので、
『マナーの悪い奴だな。』
と思っていると
どうやら彼はその店の店員らしく
休憩時間を利用して電話している様子。
彼の前を通り車に向かう時、
電話を終えたその青年の手元を見ると・・・。
“飲むヨーグルト”を今、まさに飲もうとしていた。
『君か!君がラスイチか!』
そう僕は思い、店内を見ると
さっきの店員さんが散らばったクジを回収している。
“灯台下暗し”
そんな世の中の無常さを感じた出来事でした。