本人はそんなつもりじゃないのに、
周りがゾッとしたりハラハラしてしまう発言があります。
今日は、そんな発言に出くわした時の話。
それは中学生の頃に友人・Nくんと行ったラーメン屋でのコト。
そこは学割があり値段も手頃な店なので、
近所の学生たちに人気の店で私たちもよく通っていました。
その日は期末テストの最終日、
今回のテストが予想以上の手応えだったNくんは
『あそこのラーメン屋に行こう!!!!』
と、上機嫌で誘ってきました。
ちょうど昼時なのもあり、
店に行くと満員状態で店外でしばし待つコトに・・・。
その間、空腹は次第に激しさを増し、
我々の身体を蝕んでいきました。
しばらくして、やっと席が空いて
カウンターに座った時にNくんが
『今日はオレ、新しいコトに挑戦する!!!!』
と、いきなりの決意表明。
何のコトやらさっぱりな私はあまり気にせず、
厨房の店主に注文。
店主が1人で切り盛りしているコトもあり、
そこでも少し待たされましたがようやくラーメン登場。
空腹に弄ばれたのとテストからの開放感も手伝って
いつも以上のハイペースで箸が動く2人。
瞬く間に食べきったNくんが
カウンターに丼を置いて
『替え玉お願いします。』
と、満面のドヤ顔かつ
くるよ師匠の『どやさー!!!!』ばりの
ヴォリュームで注文しました。
しかし、
よく見ると
丼は空。
スープも一滴残らず、
飲み干しているじゃありませんか。
そうです。
彼は
“替え玉”を“おかわり”と勘違いしていたのです。
そこの店主は昔ながらの職人気質の性格で、
気難しくて客と揉めるコトも少なくないコトで有名な人物。
メチャメチャ怒鳴られると思った瞬間。
『それじゃ、無理・・・。』
と、ボソリ・・・。
きっと、あまりのラッシュに
体力も限界に近かったのでしょう。
怒鳴る気力も無い様子。
しかし、店長のあまりのウィスパーボイスは
Nくんには届かずキョトン顔。
さらに、追い討ちをかけるように
『あの~、替え玉なんですけど~。』
と、懲りずに注文。
しかも、聴こえてないと思ったらしく
さっきと同じくらいのヴォリュームで。
Nくんは自分の言動に疑いの余地は無く、
このままでは2人の激突は避けられぬ状況。
とりあえず、この場を乗り切るために
Nくんの言葉を適当な理由でシャットアウトして、
自分の残りわずかなラーメンを食し会計をして退店。
隣では納得出来ずに不満顔のNくん。
“替え玉”の正体を明かすと、
頬を赤らめて
『は、恥ずかしい・・・。』
と、両手で顔を覆ってました。
それから、再びその店に通うまで数ヶ月の時間を要しましたとさ・・・。
※もしかしたら、Nくん同様、
ご存知ない方がいるかも知れませんので説明すると、
“替え玉”とは麺だけのおかわりなので、
通常、スープはもちろん具なども多少残しておく必要があります。