何年か前に諸事情により、3ヵ月くらい本屋で働いていた時のコト。
仕事をしていると男性のお客さんが探している本の場所を聞いてきたので
パソコンで検索しようとタイトルを確認すると
『開運捕物話』
と言われたのに入力してもヒットせず。
ボソボソと話す人だったので、聞き間違いかと思い再度の確認。
でも、やっぱり
『開運捕物話』
で変わりなし。
今度は平仮名で入力してもやはりヒットせず。
なので、一文字ずつゆっくり確認するコトに。
『か・い・う・ん・と・り・も・の・ば・な・し ??』と聞くと
『か・い・う・ん・と・り・も・の・ば・な・し !!』と復唱。
もちろん、そのタイトルで発見されない検索迷子の本。
それならばと、キーワード検索機能で『かいうん』や『とりもの』などで調べても
男性の探している本でないコトは明らかな本ばかり。
会話のキャッチボールを何ラリーしても正解の見出せぬ問題。
穏やかそうな風貌の男性も業を煮やしイライラし始めてきたので、
失礼承知で紙にタイトルを書いてもらうコトを決断。
すると、
そこには・・・・、
『彩雲国物語』
と書いてありました。
読み方は、
『さいうんこくものがたり』。
読んだコトはないけどタイトルはもちろん知ってますし、
アニメにもなるくらいのドメジャーな文庫本で結構な量を販売している商品だったのですぐにヒット。
というか場所もすぐに分かりましたが、一応、新人の体を装い検索してからご案内。
どれだけ難聴かつ滑舌の悪い2人だったのでしょう。
互いに聞いたままの言葉を喋っているのに、全く違う言葉が相手に伝わり会話が成立する。
というミラクル。
ある意味で、この時ほど“フィーリング”が合った人には未だに出会ってません。