ようすけさんの本「10倍株の思考法」におすすめとして紹介されていたので図書館で借りて読んでみました。



 

最近IR照会を企業分析に取り入れ始めたので、IR側の立場を知りたかったのがきっかけです。

楽天が今モバイル事業で悲惨な状況なので、最初はちょっとずつしか読めなかったのですが、読んでいくうちにハマってしまい、後半は一日で読み切りました。IRの対象は機関投資家やアナリストがメインで個人投資家に対しては株主優待位しか触れていなかったのは残念ですが、楽天の上場初期からどのようにIR体制が構築されたのかが分かるのですごくためになりました。今では当たり前の来期の業績予想を楽天が出していない時期があったのが意外でした。変化の大きいインターネット業界をターゲットにしていて、M&Aも多く予想がたてにくく中長期での成長を目指しているため、投資家のミスリードを誘うような短期予想はしたくないのが理由ですが、これには考えさせられました。短期予想で動く株価に釣られ自分自身の考え方も長期ではなく短期目線に変わってしまっていることに気付かされました。楽天は結局、具体的な業績予想ではなく、ECサイト、金融事業などのセクター毎に区切って大まかな展望を伝える事で東証の了解を得て決算短信を出しました。リーマン・ショック、東日本大震災、アベノミクスなどの舞台裏も楽しめるので、株式投資をされてる方には参考になるかと思います。


余談ですがカーリルというサイトがすごく便利でどの図書館で借りられるかすぐに分かるのでおすすめです。

カーリル