朝鮮学校について | park42

朝鮮学校について

今日ある方とお話をしていて朝鮮学校の話になりました。



別に朝鮮学校がすべて良いっていうわけじゃないよ。

子供たちっていろんな子がいるでしょ?

そのいろんな子たちが、助け合ってると思ったら、もめてたり…

なんかみんなで、ごちゃごちゃするでしょ。。

そこが朝鮮学校の良さだったりするんだよね。。



そう語っていた方は、朝鮮学校だけでなく、日本の学校や他の外国人学校にもかなり詳しい方です。


僕もそんな話を聞きながら考える事がいろいろあります。

(※もちろん朝鮮学校は在日コリアンが民族の言葉や文化を習う学校としてその存在意義は何人たりとも否定できない学校だと思うんですが…その部分は前提としたうえで)


一番思うことは…「やさしさの概念」についてです。

このまえ日本学校の先生と食事をする機会があり話を聞くとこんな話をしてました。

「学生同士もなかなか踏み込めないし…ましてや先生達も踏み込まないですよ。いや正直踏み込めないですね。ま~学校によっても先生によっても差がありますけどね。」

朝鮮学校では、

「互いに支え合い助け合う事!!」
「皆が一人のため。一人が皆のため。」


この言葉は朝鮮学校全国共通の最大公約数とも言えます。

小1の頃から嫌というほど徹底して教えこまれます。

高学年くらいになったら

「相手の事を思うなら、踏み込んで言ってあげなさい!」

勉強を怠けている友達には「勉強しろ!」遅刻する友達には「遅刻するな!」と友達同士で言い合う。

そうなると当然…もめたり喧嘩もする。

そして一日の終わりには反省会を行う。

かといって全てがうまくいくわけではありません。

いじめがあったり…不登校だったり…

でも全体的に底上げされて社会に出ていくように思われます。

「学生時代に競争社会を経験しないから、ずば抜けた生徒がいない。」という事をもっともらしく言う人がいますが…

決してそうとは思いません。

事実、日本社会や世界で活躍する優秀な人材もたくさん排出しています。



在日1世は、これから日本に住んでいくんだから…と子供を日本学校に通わせた人たちがたくさんいます。

特に男尊女卑の考えが強かったので「日本で仕事をしていくため息子は日本学校」「娘は朝鮮学校」的な考えがあったこともいろんなところで聞きました。

彼ら1世は、日本学校に行ったからといって、我が息子がまさか朝鮮人でなくなるとは想像もしていなかった…

2世は、1世の思った通り帰化することはほとんどなかった…

しかしその1世のハラボジハルモニ達は、言葉も文化も知らない孫たちの事までは想像できなかったのかもしれない…



朝鮮学校は言葉や文化や歴史を学べる学校であると同時に

日本社会でしっかりと生きていける人材が育つ学校です。

在日コリアンにとって朝鮮学校が選択のすべてではないことも十分わかっています。

人数が少なくなっている問題…財政的な問題…設備の問題…

いろんな問題を抱えているのも事実です。

ただそれに変えられない良さがあるといつも思うんです。

「やさしさ」とは、見て見ぬふりをすることではなく「踏み込むこと」

朝鮮学校は、民族を感じる学校であると同時に「豊かさをはぐくむ学校」なのではなかろうかと思うんです。