金英蘭舞踊研究所15周年記念公演
今日は金英蘭舞踊研究所15周年記念公演の撮影のお仕事でした。
金英蘭舞踊研究所では、2年に一回定期発表会を行っており、今回が第8回目になる定期公演でした。
今回の大震災で、発表会の開催を自粛するべきかどうか…
多くの人々がこういう時だからこそ行うべきだと言ってくれたといいます。
また入り口では、研究所の生徒が募金箱をもって、東北地方の同胞への募金の呼びかけをおこなっていました。
金英蘭舞踊研究所では
幼児部から一般部まで約50名が学ぶ舞踊研究所です。
NEWSTYLEが設立した後研究所の発表会の撮影に携わり、研究所のユニット舞ロードの舞台にも携わらせていただいています。
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現在の朝鮮舞踊の基礎は、舞踊家崔承喜が作り上げたものです。
在日の舞踊指導者たちは、崔承喜のお弟子さんたちから舞踊を習った人々であります。
崔承喜の偉業はいまもなお受け継がれ、その舞踊は今も多く人々に愛されています。
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ここから僕の勝手な考えですが…
現代朝鮮舞踊の初代とするならば、
それを改良したお弟子さんたちなどは、1.5世代といえるかもしれません。
第2世代はまだ生まれていないんじゃないだろうか…
※あくまで勝手な見解です。朝鮮舞踊に詳しい方からすればちゃんちゃらおかしい話かもしれません。
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第2世代へのチャレンジを続けているのが金英蘭さんではないかと思うんです。
金英蘭さんが創作した作品は本当に面白いです。
誰かが言っていました…金英蘭ワールドだと。。。
僕は、そこに「ワールド」という言葉だけでは、説明できないものを感じずにはいられません。
おそらく完成系を確立したわけではないと思います。
そもそも芸術家に完成なんてありえないんですが。。。
金英蘭さんは
「朝鮮舞踊世界のパイオニア」だと思うんです。
これからもっともっと良い作品を世に出していくんだろうな~と感じるわけです。
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今日の公演ですごく感動したことがあります。
金英蘭舞踊研究所では、日本人の大学生も学んでいます。
その学生たちが、今日の舞台で「鈴の踊り」を披露しました。
朝鮮舞踊は、正直簡単に踊れるものではないと思います。
日本人の学生たちも相当練習したんだろうと思います。
とても上手に…そして一生懸命踊っていました。
踊り終えたあと
会場内は、拍手の音が響きわたりました。
長く…長く…
観客の8割ぐらいは在日だったと思います。
その人たちが、日本人の大学生に送る拍手。
涙する人たちもいらっしゃいました。
僕も胸が熱くなりました。
昨日ブログでも書いたようなことがまかり通るこの世の中で、
「私たちの愛する舞踊を踊ってくれる日本の友人がいるんだ!!」と
本当に勇気つけられました。
本当に…ありがとう。
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このような状況のなかでも、会場はほぼ満席でした。
あふれんばかりの拍手が北とぴあに鳴り響きました。
多くの人々が多くの力を得たそんな公演だったんだと感じました。
そして最後に舞ロードの皆さんお疲れ様でした!!
第4回も期待してますww