「極東サンバ」である種、全ての音を制覇したようなTHE BOOMが、さらにエスニック道を突き進んだ1作。
衝撃的なシングル「手紙」や、先行ナンバー「時がたてば」の2作からは、エスニックな要素が伝わってこないけれども、アルバムの中身はボッサやラテン、ジャズやサンバなど、様々な音を聞かせてくれます。
久しぶりにDick Leeがコーラスで参加しているナンバーや、ブラジルのスタンダートナンバーのカバー、しっとりバラードやタンゴの音色で魅了するナンバーなど、THE BOOMでしか、宮沢和史でしかなせないようなナンバーを揃えています。
なお、このアルバムがソニーからの最後のオリジナルアルバムとなり、ベストアルバム発表後は、バンドとしてしばらく休憩です。