メルマガサンプル公開 2013.10/3配信号 | DJ SWING OFFICIAL BLOG by Ameba

メルマガサンプル公開 2013.10/3配信号

第25号メルマガ:DJ SWINGの「現場最前線!週間ヒットチャート」


発行日:2013/10/3(水)


<目次>


1、今週のDJ SWING


2、これだけ聴いとけ!今週の週間ヒットチャート!


3、聴いておきたい、名作CLASSIC紹介


4、読者質問Q&A


5、「DJ 尾木ママのそこまで言って委員会」


6、「HIYOCOの部屋」


7、あとがき


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1、今週のDJ SWING


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皆さんこんにちは。

10月に突入ということで今年も残すところ3ヶ月足らずとなりました。

師走に向けて忙しくなっていくうちにあっという間に今年も終わってしまいそうです。


さて昨日は我がスタジオ CRYSTAL SOUNDにLA在住のGod of Audio/ジャズの伝説的プロデューサーである田口晃さんと日頃お世話になってるオーディオ仲間の兄貴分である吉野さんがスタジオにいらして、鳴りをチェックしたりG RIDE AUDIOの新製品を試してみたりと有意義な時間を過ごしました。

色々なお話のなかから垣間見える田口さんの音楽に対する考え方や価値観はとにかく勉強になるとしか言いようがありません。 僕はDJとして表に立つ仕事もしてるけど、エンジニアやプロデューサーといった職人の仕事も大好きで、田口さんは僕にとって師匠と呼べる存在です。

LAで活動されて20年以上になられますが日本音楽業界の人間国宝と呼べる方だと思います。昨日聴かせてもらった1950年代の某伝説的海外アーティストの一発録り音源(ミキシング処理を施す前の録音してそのままの状態のもので非常に貴重、誰の音源かは公開しないようにと言われたので秘密です)には本当に感動しました。 これを聴いたことある人なんて世界に100人も居ないと思う。

田口さんの発言で印象的だったものをいくつか抜粋してみます。

「歌でも演奏でも何でもそうやけど、パフォーマーっちゅうのは自分のスキルをみせつけようと100%でやってると観客は疲れる。引くとこは引いてここぞという時にグッと出す、出したらそのあとは引く。50ccのスクーターでヒーヒー言いながら走る時速60kmと750ccの大型バイクで余裕もって走る同じ60km、どっちが気持ちいいかってことやねん。」

これはDJにも言えますね。


もうひとつ。

「昔、 Barbra Streisandのポルノが出回ったことがあった。マスコミが彼女に詰めかけると彼女は『ええそうよ、私は当時お金がなかったから出たの。何が悪いの?』と言った。その自分を素直にさらけ出した態度に誰も何も言い返せなかった。でもオレはだからといって彼女の音楽を嫌いになることは無かった。ポルノに出ようが何しようが彼女の歌が素晴らしいことに変わりはない。」

これは先日急逝したMAKI THE MAGICさんの発言「多くの音楽を聞くと分かるが、極端な思想を持つ人たち、どうしょうもないヤク中…その他いろいろあるが、その人の人間性、思想と関係無く素晴らしい音を作っている人は沢山いる…だから音楽は面白い…リスナーは相変わらずこうあるべきとつまらないことばかり言うが…」にも通じるものがあります。


きれいごとばっか並べるのでは無く素直に芸術に向き合う態度とはどうあるべきかを示してくれています。


僕らもこういった価値観で音楽を楽しみたいものです。





では早速今週のヒットチャートへ!!



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2、これだけ聴いとけ!今週の週間ヒットチャート!


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□EDM (エレクトロニックダンスミュージック)


01. PUNA / SANDRO SILVA
http://www.youtube.com/watch?v=uAtlrA0dnJk

今週のEDM 1位はこちら。今やEDMのトップレーベルとなったSPINNIN' RECORDSからオランダの若き新星"SANDRO SILVA"のブランニュートラックが正式リリースされました。叩き付けるような強烈なビートにシンセ音のリフが癖になるBIG ROOMチューンに仕上がっており、ピークタイムにはもってこいの1曲。今後も彼のプロダクションには要注目です。それにしてもオランダは本当に才能の宝庫だな~とつくづく感じます。ことEDMに関しては。CRAZEEKも負けてられません。



02. ROAR (SKITZOFRENIX & JEFF DOUBLEU REMIX) / KATY PERRY
http://www.youtube.com/watch?v=-Wyd1lSYOYE

只今ビルボードチャートでも2位にランクイン(最高1位)しているKATY PERRYの新曲"ROAR"①が東欧ボスニア•ヘルツェゴビナのEDMクリエイター"SKITZOFRENIX"とオランダ23歳のELECTRO HOUSEプロデューサー/DJの"JEFF DOUBLEU"両者のタッグによってリミックスされました。原曲はクラブプレイは難しいですがこのリミックスなら問答無用でフロアを大爆発させてくれることでしょう。TOP 40系のポップミュージックはこういったフロア仕様にリミックスされたダンスミュージックのほうをかけたいものです。

① http://www.youtube.com/watch?v=CevxZvSJLk8




03. BRING THE FUNK / DANNIC
http://www.youtube.com/watch?v=JtE1IJEm3FY

以前当ブログでもご紹介した"ROCKER"①をHARDWELLのレーベル"REVEALED RECORDINGS"からリリースし、スマッシュヒットを記録したオランダの新星"DANNIC"によるブランニュートラックがこちら。DANNICらしい粘りのあるベースラインでぐいぐい引っ張るFUNKなEDMトラックが最高にカッコいい仕上がりですね。個人的にもヘビープレイ確実な1曲です。

① https://www.youtube.com/watch?v=LRdfdvFr1_c&feature=c4-overview&list=UUnhHe0_bk_1_0So41vsZvWw





04. SUMMER ASHES (VIP) / KEVIN DREW FEAT. TARYN MANNING
http://www.youtube.com/watch?v=Bmoosbq9JRs

これ嫌いな人って居るの!?ってくらい久々に興奮した1曲。DUBSTEP嫌いな人でもこの曲ならイケるんじゃないのってくらいキャッチーで美メロでポップながらダサくない、爽快かつ哀愁漂う曲調が最高。後半のドロップで倍速になる展開も流石。コード進行が美しく、起承転結があるので聴きやすいというのはありますね。もちろんクラブでかけても良い雰囲気をキープしつつ踊らせられそうな仕上がり。実はこのバージョンは本人によるリミックスでオリジナルはこちら ①。この"KEVIN DREW"はアメリカ•ニュージャージー州を拠点に活動するEDMプロデューサーで、フィーチャーされてるボーカリスト"TARYN MANNING"はアリゾナ州出身の女優/ファッションデザイナー/シンガーソングライターとして活動。ちなみにZEDDのSPECTRUMのMV②に登場する女性はこの人。

① http://www.youtube.com/watch?v=DJViGjpZbmg

② http://www.youtube.com/watch?v=IsuVMdnF8A0





05. DNA (THE M MACHINE REMIX FOR HELIOS) / EMPIRE OF THE SUN
http://www.youtube.com/watch?v=_kO5g-g-Rms

先週もご紹介したオーストラリア発、"LUKE STEELE"と"NICK LITTLEMORE"からなるロック/エレクトロユニット"エンパイア•オブ•ザ•サン"の世界デビューアルバム"ICE ON THE DUNE"に収録の"DNA"①をカリフォルニア州•サンフランシスコのEDMトリオ"THE M MACHINE"がリミックス。原曲が良いっていうのもあるんですが先週ご紹介したCALVIN HARRISのリミックスよりもメロディアスなPROGRESSIVE HOUSEに仕上がっており、泣きの時間帯にはもってこいの哀愁漂う好リミックスとなっています。

① http://www.youtube.com/watch?v=iDN08Ia7CNI





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■HIP HOP (ヒップホップ)


01. LOVE YOU LONG / DOZAY FEAT. SEAN KINGSTON
http://www.youtube.com/watch?v=1ve5zLSdP0s

NY 生まれLA育ちのラッパー•プロデューサー"DOZAY"による"SEAN KINGSTON"をフィーチャーしたブランニューソングがこちら。この曲自体は約1ヶ月前に彼自身によって公開済みでしたが最近彼の音源がEPとして ITUNESにてオフィシャルリリースされたこともあり再び話題となっています。SEAN KINGSTONがキャッチーに歌い上げるフック、女性に対しての感情をラップするリリックはR&Bファンにも受けが良さそうです。スキルもあるしスタイルやキャラも確立されてる感があるので今後にも要注目です。"LOVE YOU LONG"がラジオ受けを狙った曲だとすれば"KUSH AND LIQUOR"①はクラブ受けを狙った曲でこちらも人気の模様。

① http://www.youtube.com/watch?v=7WwF1b0JFEU




02. ALL MY BITCHES BAD / CALI SWAG DISTRICT
http://www.youtube.com/watch?v=DG-BvSg1I6k

"TEACH ME HOW TO DOUGIE"①が大ヒットしたカリフォルニア州イングルウッドの3人組ラッパーグループ"CALI SWAG DISTRICT"によるブランニューがこちら。"TEACH ME HOW TO DOUGIE"のドラムにシンセベースを足しただけのようなシンプルなトラックですがやはりクセになります。現場でかけるなら"TEACH ME HOW TO DOUGIE" → "ALL MY BITCHES BAD" → "MY CHICK BAD / LUDACRIS"といった流れを今瞬時に思いつきました。笑 早速明日のアゲハでやってみようと思います。

① http://www.youtube.com/watch?v=aZglqkCRNt8




03. R. CALI / ASAP ROCKY FEAT. A$TON MATTHEWS & JOEY FATTS
http://www.audiomack.com/song/xclusiveszone/r-cali

YOUTUBEにはまともに聴ける音源がアップされていなかったのでこちらをどうぞ。NY•ハーレム出身、2011年にリリースした "PESO"①で注目を浴び、すぐにメジャーデビュー。"WILD FOR THE NIGHT"①や"FUCKIN' PROBLEMS"②といった曲が大ヒットを記録したASAP ROCKYのブランニューは、今話題になっているTVゲーム"GRAND THEFT AUTO V"のサントラ"THE MUSIC OF GRAND THEFT AUTO V : ORIGINAL MUSIC"に収録されているもの。LA出身のGANGSTAラッパー"A$TON MATTHEWS"とロングビーチのラッパー"JOEY FATTS"をフィーチャーしたDOPE SHITに仕上がっています。

① http://www.youtube.com/watch?v=kxWNNHCrcFg



04. CLOSED CASKET / CASH OUT
http://www.youtube.com/watch?v=wtd6-QKTpcg

2012年にメジャーデビューシングルとしてリリースされた"CASHIN' OUT"①がUS RAPチャートにて1位を記録、アトランタを拠点に活動するラッパー"キャッシュ•アウト"によるブランニューがこちら。先月末にリリースされたばかりのニュー•ミックステープアルバム"YA FEEL ME?"からのカット。"BEAT MONSTER"プロデュースのドープビーツと"CASH OUT"のサウスなフロウが抜群の相性を見せるSTRAIGHT FIREな1曲に仕上がっています。

① http://www.youtube.com/watch?v=C9mfuifkZgc




05. MY CHICK BETTER / NELLY FEAT. FABOLOUS & WIZ KHALIFA
http://www.youtube.com/watch?v=Ub2GjGifO_c

先月末に発売されたばかりのNELLYのニューアルバム"M.O."に収録の曲をご紹介。FABOLOUSとWIZ KHALIFAをフィーチャーしたメロディアスながらフロア映えのする仕上がり。最初のNELLYのバースのフロウがT.I.に似てると思うのは僕だけでしょうか。明らかに従来のNELLYのフロウではないことは確かです。元々歌うようなラップスタイルが彼の持ち味でしたが個人的にはこのようなサウスなノリのフロウのほうが好きです。


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◎R&B(アールアンドビー)


01. ELECTRIC LADY / JUSTIN TIMBERLAKE
http://www.youtube.com/watch?v=k3Ogr-g1HYo

9/30 にリリースされた最新アルバム"THE 20/20 EXPERIENCE - 2 OF 2"のTARGET盤、ITUNES、日本盤限定のボーナス•トラックとして収録されたこの曲はTIMBALANDプロデュースによる個性的でありながらも王道なR&Bトラックにジャスティンらしいメロディーが乗っかった極上のMIDダンスチューンに仕上がっています。強烈なインパクトやPOPさといった点ではあまり目立たないかもしれませんが、純粋なR&Bファンにとってはこういったオーソドックスなナンバーが一番安心感があるのではないでしょうか。個人的にも大好きです。やはりこういう曲がボーナストラックとして収録されているとやはりDELUXE EDITIONを購入したくなりますね。




02. LOVE COME DOWN / THE SATURDAYS
http://www.youtube.com/watch?v=GKvdfjRZ22A

10/6 にオフィシャルリリースされる"DISCO LOVE"①が話題のUKガールズグループ"THE SATURDAYS"が80'S DANCE CLASSICSの超名曲"LOVE COME DOWN / EVELYN KING"②をカバー。オリジナルに忠実に、音色は現代風のエレクトロニックなものにアレンジされ、ハイクオリティな仕上がり。残念なことにこの曲は今月発売のニューアルバム"LIVING FOR THE WEEKEND"には収録されない模様で、あくまでも"DISCO LOVE"のB面の曲としてリリースされるようです。"TREASURE / BRUNO MARS"③とかとセットでかけたいですね。

① http://www.youtube.com/watch?v=LmncQGy_7Lk#t=89

② http://www.youtube.com/watch?v=Dnh7YmXSviY

③ http://www.youtube.com/watch?v=pCu1or4Kiio




03. TOTAL KNOCKOUT (TKO) / JONN HART
http://www.youtube.com/watch?v=od4-aE6e4aw

オークランドのシンガーである"ジョン•ハート"がもうじきリリースされる予定のミックステープアルバムからのカットと思われるこの曲をドロップ。"J MAINE"プロデュースによるHIP HOPオリエンティッドなトラックとこれまたラップを取り入れたような"JONN HART"の歌がカッコイイ、フロア仕様のSMOOTH R&Bに仕上がっています。




04. COKE BOTTLE / ANGEZ MO FEAT. TIMBALAND & T.I.
http://www.youtube.com/watch?v=eCCK0X8K3Vg

インドネシアのシンガー•女優の"アグネス•モー"こと"アグネス•モニカ"がこの曲でUSデビュー。フィーチャリングに"ティンバランド"と"T.I." という豪華なメンツ、ティンバランドの弟子である"ウィズ•ダム"がプロデュースを手掛けたハイクオリティなフロアR&Bに仕上がっています。日本からもこういう本格的なR&BシンガーがUSデビューみたいなことになっても良いと思うんですけどね~。んで坂本九の"SUKIYAKI"① (上を向いて歩こう)のようにビルボードで1位を獲得ってなるような夢のプロジェクトはないものか。

① http://www.youtube.com/watch?v=1vpewg9F73M




05. ALL AROUND THE WORLD / NELLY FEAT. TREY SONGZ
http://www.youtube.com/watch?v=E-7DUP-vfHw

こちらもまたちゃんと聴けるオフィシャルなYOUTUBE動画が無かったのでライブ動画でご勘弁を。9/30にリリースされたばかりのニューアルバム"M.O."に収録されているTREY SONGZをフィーチャーした底抜けに明るくてポップな仕上がりでHIP HOPというよりは完全にR&B仕様な1曲。イントロを聴いて分かる通りプロデュースは"J.U.S.T.I.C.E. LEAGUE"によるもので彼らとは思えないDANCE POPトラックがこれまた新鮮。往年のNELLYファンにはこういった曲のほうがハマりそうですね。



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3、聴いておきたい、名作CLASSIC紹介


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♢ I'M IN LOVE / EVELYN KING


【試聴】http://www.youtube.com/watch?v=WztUcDbjX3M

RELEASE:1981

LABEL:RCA, VICTOR

FORMAT:VINYL, 12", US


今週のR&Bチャートで"LOVE COME DOWN"のカバーが登場したので"EVELYN KING"の名曲をもう1曲ご紹介。

"イヴリン•キング"はNY•ブロンクス出身のSOULシンガーで1977年にアルバム"SMOOTH TALK"でデビュー。

この曲は僕が生まれた1981年にリリースされた曲ですが、80'S URBAN SOUNDの申し子であるプロデューサーKASHIFがソングライティングを手掛けたエレクトロニックなFUNK、DISCOソング。90年代にサントラ "A LOW DOWN DIRTY SHAME"に収録されたZHANEによるカバー①も有名な"SHAME"②や先述の"LOVE COME DOWN"③に並ぶ彼女を代表する名曲である。(ちなみにこのZHANEのカバーは個人的には原曲を超えています。)

この"I'M IN LOVE"は2004年のアルバム"DAMITA JO"に収録の"R&B JUNKIE / JANET JACKSON"④でネタに使われていたり(っていうかトラックはもろサンプリング)、VERONICAによる1997年のカバー⑤があったり、マニアックなところではA+によるJOEをフィーチャーした1999年のシングルカット"BET SHE DON'T LOVE YOU"⑥でサンプリングされたりと意外と大ネタです。ちなみにこちらは同じくイヴリンの同名曲⑦をJOEが歌うという技ありな1曲。最高ですね。

でもやっぱり個人的には"LOVE COME DOWN"がイヴリンの曲で一番好きです。


① http://www.youtube.com/watch?v=UZfBbcuVCYI

② http://www.youtube.com/watch?v=OMbty5vEBGU

③ http://www.youtube.com/watch?v=Dnh7YmXSviY

④ http://www.youtube.com/watch?v=wgr8ZqMO0E8

⑤ http://www.youtube.com/watch?v=FFhIdXpF0R8

⑥ http://www.youtube.com/watch?v=4BdH48H2BKw

⑦ http://www.youtube.com/watch?v=G-sNhPb1AF0

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4、読者質問Q&A


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Q. SWINGさんが音のプロフェショナルで凄い投資をしてるのは重々知っててあえての質問ですが、安くて音質向上に効果のあるオススメのオーディオアイテムを教えて下さい。

A. まずはじめに。オーディオ系の商品の値段はピンキリで、中にはボッタクリと言っても過言では無いような法外な値段のついている商品がありふれています。なぜなら趣味の世界なのでお金持ちの人はいくらでもお金をつぎ込むからです。しかし高いから良いとは限らないのが世の常。僕も自分でスタジオを経営するにあたって皆さんがドン引きするような金額を注ぎ込んできましたが、その経験からコストパフォーマンスが高いと思えるアイテムは"REQST レゾナンス•チップ"①。僕が崇拝するGOD OF AUDIO田口晃氏も常々言っておりますが「音というのは電源8割、振動2割」という2大要素の1つ、振動をコントロールするアイテムです。全てのオーディオアイテムに言えるのですが、使いすぎると音を殺してしまうのでリスニングしならがトライ&エラーを繰り返し、ここぞというポイントにピンポイントでの使用がオススメです。IPHONEやPCに貼っても劇的に変化するので試してみてください。

① http://www.reqst.com/reqst_products.html


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5、「DJ尾木ママのそこまで言って委員会」


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「機材」


クラブで回す機会がない素人DJで、自宅にUreiのミキサーでスピーカーがFUNKTION-ONEという人が世の中にはいるんですけど、これってどうなんでしょうか。かなりのオーバースペックだと思うんですが。音に拘りを持ってらっしゃるんでしょうけど…。自宅が爆音を出せる環境だとしてもなんだかなーって。

予算の都合でAmerican DJとかベリンガー社製の機材を使ってるのもなんだかなーって。お前、気合入ってねーじゃん!みたいな。そんな中途半端な気持ちでDJ始めるくらいならやるなよと。


DJ用ターンテーブルはテクニクスのSLシリーズ以外は認めません。異論も認めません。こんなにシンプルで美しいデザインが他に存在するでしょうか。どこの角度から見ても美しいですね。MK3はピッチのプラスマイナスゼロの所の段差が曲者で不安定な所が憎らしかったですけど。今はMK5で落ち着いてます。

MK5を新品で2台買った時、2台ともターンテーブル部が曲がっててビックリしました。で、交換しに来てくれたテクニクスの修理部のオッサンにいろいろお話をお伺いしました。

ターンテーブル部が1番重くて安定してるのはMK2だそうです。SLシリーズのバージョンが上がるたびにコスト削減で素材が悪くなっていってると嘆いてました。オーディオマニアでもSLシリーズを使ってる人も居て、やはりMK2を好んで使うとのことでした。

赤白のこのコードを変えた方がやっぱり音は良くなりますか?と聞いたら、このくらい短いとさほど影響はないですよとの事でした。


CDJ はパイオニア製がいいでしょうね。DENONとか見た目もダメでしょ。音も大事ですけどデザインも大事だと思うんですよ。デザインが悪いと音も悪く思えてしまうんで笑 結構良い家に住んでるわりには100円ショップで買ったような物が置いてあったり、家具が全部フランフランとかだったらダサいじゃないですか。 DENONのCDJもそういう所がかいま見えるんですよ。

そういえば、テクニクスがCDJを世に出す前に一番最初に触った一般人が尾木だと思います笑。テクノのフェスWIREにテクニクスの方が出演者向けにプロトタイプをお披露目しに来てて、ケンイシイさんにどうですか~?ってお伺いを立ててたんですけど、あまり興味を示さなかったんですね。でアシスタントだった尾木が先に触らせていただいた次第です。


ミキサーもパイオニア製でしょうね。CDJもミキサーもなぜパイオニア製が良いかというと答えは簡単で、クラブで使われてるのがほぼパイオニア製だからです。尾木はもうちょっと音に拘りたかったのでアレ匕のxone92です。これが出て即買いしたくらい当時はずば抜けて音が良かったです。今はだいぶ安くなったのでオススメしますけど、縦フェーダーが特殊なカーブだし軽いので このミキサーを嫌う人も結構いますね笑。あとパイオニア製だとドライバーさえあれば簡単に自分で修理出来ちゃうのが大きな魅力です。修理を依頼すると出張費と修理の手数料で1万近く掛かってしまいますもん。DJM600の時の話しなんで今から7年くらい前になるんですけど、縦フェーダーの部品とかお店で取り扱ってなかったので直接パイオニアに電話して部品だけ売って欲しいと言ったら普通に売ってくれましたよ。縦フェーダー1つで2千円もしなかったような。で送料とかケチりたいんでしたらお近くのパイオニア取扱店でお受け取りくださいってアドバイスもいただきました。

アレ匕のxone92の縦フェーダーの修理は4本全部で5万ちょいと代理店に言われた事があります。しかもこの代理店に知り合いが勤めてて、それで安くしてもらった値段でコレです。高い!!!ちなみにこの縦フェーダーの部分だけだとJUNOで1本3千円しなかったですよ。まだ買ってませんけど。


カートリッジは何がいいんでしょうね笑 PCDJの人だったら安いヤツでも全然構わないですよ。PCDJ用の針とか出てますけどただのマヤカシですから気をつけてくださいね。信号の伝達が早いです!みたいなキャッチコピーが付けられてますが、0.000000000002秒くらいしか差はないんじゃないでしょうか笑。信号の伝達が早くても音には全く関係ないですからM44Gとかでじゅうぶんですよ。

レコードを扱う時はナガオカのDJ-03Dを使ってます。安いですし音のメリハリがいいんですよ。メリハリがいいだけで音がすこぶる良いわけではないのでお間違えなく。デザイン的にはオルトフォンのコンコルドシリーズかなあ。テクニクスのターンテーブルにコンコルドの組み合わせはウットリしちゃいますね。そういえばドミューンの宇川さんから聞いた話しですが、オルトフォンはカートリッジとタンテのアームの接点が甘いので良くないと言ってましたね。たしかに他の針からオルトフォンに変えた時にLRのどちらかが聞こえなくてもう1回はめ直すとかザラにあります。


PCDJ用のUSBとかのケーブルをオヤイデがそれ用に出してて、それを使ってますので大きな声でいいますけど「全くオススメしません!!!!!!!」音うんぬんの前にケーブルが硬すぎて曲がらないので物凄く不便なんです。曲がらないから抜けやすいし。

PCDJの人は、お金に余裕が出来たらオーディオインターフェイスを変えるのもアリですよね。純正のインターフェイスじゃないと音が出ないというわけではないですし。



ヘッドフォンに関しては以前にも書いたように安物は使わないでくださいね。耳が悪くなるだけなんで。


次回は「DJと曲作り」辺りを...。



DJ尾木ママの最新ミックスはこちら https://soundcloud.com/djogimama

DJ尾木ママtwitterアカウントはこちら → https://twitter.com/Dj_Ogi_Mama


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6、HIYOCOの部屋

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読者の皆さん、お元気ですか?

先週は、ダメ素人DJについて書きましたが、今週は「ホンモノ」のお話。

一昨日、久しぶりにnobodyknows+と仕事をした。メンバーのDJ MITSUとは、ちょくちょくやらせてもらっているのだが、フルメンバーでの仕事は本当に久しぶり!

彼等は今ニューアルバムをリリースしたばかりで大忙しで全国をとびまわっている。が、そんななかでも全員元気。本当は皆かなり疲れてるんだろうな~と思うんだけど、誰一人、口にも顔にも現場で出さない。こう言うのは、見習わないとね!とあらためて思った。

彼等とは、まだ彼等がメジャーデビューする前からのつきあいなんで、けっこう長い。メジャーデビューして全国で人気&ヒット曲が出て、紅白に出演してスターになって現在に至るんだけど、彼等は本当に昔のままだ。謙虚さも、自分達の音楽に対してもまっすぐで全くブレない。感動する。

私は今までに大ブレイクした途端に色々と変わっていった人達を身近で沢山見て来たが(ホンマ、哀しいよ)そんな人達を沢山見て来たからこそ、彼等の素晴らしさがよくわかる。ステージも毎回全力で手を抜かない。勿論プロなんだから当たり前なんだけど、なんだろうなぁ…奴等のステージを観た後の清々しさは。やっぱり本気組は違うね。

日々、後輩達に教えられる事も沢山ある。nobodyknows+ありがとね! 私もまだまだ精進します!

では又来週。PEACE OUT!



DJ HIYOCO OFFICIAL WEBSITEはこちら→ http://www.blackjuice.jp/

DJ HIYOCO Twitterアカウント → https://twitter.com/djhiyoco





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7、あとがき


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というわけで今回もいかがでしたでしょうか?


Q&Aコーナーでの質問も随時受け付けておりますので、askdjswing@gmail.com までどしどし送ってくださいね! (質問無くなったのでお願いします!)


今週は金曜にageHa WATERにて開催の人気PARTY"ALIER"にてDJ。盛り上がりは必至です!

ではまた来週!







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