DJとしてのこだわり その5 ー音質への飽くなき追求心ー
少し遅れてしまいましたが、今回は好評シリーズ『DJとしてのこだわり』の第5弾として、
『音質への飽くなき追求心』というテーマで書いていきたいと思います。
事の発端は、先日ミーティング終わりで「ちょっと相談があるんですけど...」と声をかけて来たNEXT ANTHEMでもお馴染みのDJ広樹がスタジオに来たことから始まりました。
DJ広樹「アナログからSCRATCH LIVEに取り込んだ曲からCDやMP3の音源にカットインすると何か空気感が変わるし痛い音の鳴りになってるような気がしたんで、一回音源をカセットテープに焼いてから取り込んでみたんですけど音を聴いてもらっていいですかね?」
自分「へ~、それはなかなか面白い実験をしてみたな。どれどれ。」
彼が試したものを聴いてみると、かなりこもってる音で正直使い物にならない。。
カセットテープの場合、BIASの設定によって音がだいぶ変わるのでそこらへんを上手く調節しながら試してみようと思い、自分が中学時代にお年玉で買ったTEACの3HEADのカセットデッキに7年ぶりくらいに電源を入れ、CD音源をカセットテープに焼いてみて、それをSCRATCH LIVEに取り込み、元のCD音源と聴き比べるという実験を行ってみました。
使用したのはこれも7年前くらいに買って捨てるのがもったいなかったからずっと取っておいたTDKのカセットテープ(ハイポジ)笑。 もちろん新品。
録音した曲はNEXT ANTHEM LIVE MIX CDで広樹がセレクトしたMAROON 5 / WAKE UP CALL (DAVID BANNER REMIX)。
結果はというと...
ぱっと聴いた感じでは、CDの音源で気になっていた高音成分がいい具合に削れ、痛い所が無くなってかなりレコードに近い音質に。
元のCD音源とカセットに焼いた音源とを同時に再生してちゃんと聴き比べると更に音の違いを発見。
もちろんカセットの方が良い音。笑
低音は柔らかくなって、気持ちいいところの周波数域が太くなった感じで、
高音は先述の通り、スネアでコスっても音が痛くならない!
これはマジで使えますよ!!
自分でもここまでいい結果が得られるとは思ってなくてびっくりしました。
ちゃんとミキシングされてマスタリングされたCDやMP3のデジタル音源で硬い感じやデジタル臭さが気になる場合、この方法はとんでもない効果を生み出してくれます。
ありがちなんですがラフミックスやちゃんとマスタリングされてない状態で流出してるMP3(俗に言われる音の悪いMP3)に関してはこの方法では良くならないのでお間違えなく。 その場合はアウトボードとプラグインでリアルにマスタリングしてやらないと良い音にはなりません。
僕が感心したのは、広樹がこうやってアイデアを絞り出して少しでもお客さんに良い音で音楽を提供しようと努力するその姿勢。
たしかに何十万もするアウトボードやプラグインを使ってリマスタリングすればいくらでも音は変えられるんですが、そうではなくこういった安価で誰にでもできる方法でこんなに良い結果を生み出す事が出来るということを気付かせてくれて凄く勉強になりました。
以前の「DJのこだわり」シリーズで紹介した方法と併用すれば素晴らしい音が実現できるのでお試しあれ。
ちなみにカセットデッキは3~4万円くらいの3ヘッドのオーディオメーカーのモノであれば十分(もちろんそれ以上のものであればBETTER)、BIASを可変できて、テープは新品で重ねて録音しないのがオススメです。
BIASの設定でかなり音質が変わるのでそれは色々試してみていいと思った設定を選んで、録音レベルはそれぞれのポジションの最大RECレベルを超えないよう少し余裕を持たせたくらいのレベルで録音すれば良いと思います。
こういった努力や発想を常に持ち合わせて、お客さんにカッコいい音楽をいい音質で提供出来るDJでいたいものですね! こういったことを見えない所で真剣に考えて取り組んでいるDJ広樹にRESPECT。
飽くなき音質追求の道は続く...
『音質への飽くなき追求心』というテーマで書いていきたいと思います。
事の発端は、先日ミーティング終わりで「ちょっと相談があるんですけど...」と声をかけて来たNEXT ANTHEMでもお馴染みのDJ広樹がスタジオに来たことから始まりました。
DJ広樹「アナログからSCRATCH LIVEに取り込んだ曲からCDやMP3の音源にカットインすると何か空気感が変わるし痛い音の鳴りになってるような気がしたんで、一回音源をカセットテープに焼いてから取り込んでみたんですけど音を聴いてもらっていいですかね?」
自分「へ~、それはなかなか面白い実験をしてみたな。どれどれ。」
彼が試したものを聴いてみると、かなりこもってる音で正直使い物にならない。。
カセットテープの場合、BIASの設定によって音がだいぶ変わるのでそこらへんを上手く調節しながら試してみようと思い、自分が中学時代にお年玉で買ったTEACの3HEADのカセットデッキに7年ぶりくらいに電源を入れ、CD音源をカセットテープに焼いてみて、それをSCRATCH LIVEに取り込み、元のCD音源と聴き比べるという実験を行ってみました。
使用したのはこれも7年前くらいに買って捨てるのがもったいなかったからずっと取っておいたTDKのカセットテープ(ハイポジ)笑。 もちろん新品。
録音した曲はNEXT ANTHEM LIVE MIX CDで広樹がセレクトしたMAROON 5 / WAKE UP CALL (DAVID BANNER REMIX)。
結果はというと...
ぱっと聴いた感じでは、CDの音源で気になっていた高音成分がいい具合に削れ、痛い所が無くなってかなりレコードに近い音質に。
元のCD音源とカセットに焼いた音源とを同時に再生してちゃんと聴き比べると更に音の違いを発見。
もちろんカセットの方が良い音。笑
低音は柔らかくなって、気持ちいいところの周波数域が太くなった感じで、
高音は先述の通り、スネアでコスっても音が痛くならない!
これはマジで使えますよ!!
自分でもここまでいい結果が得られるとは思ってなくてびっくりしました。
ちゃんとミキシングされてマスタリングされたCDやMP3のデジタル音源で硬い感じやデジタル臭さが気になる場合、この方法はとんでもない効果を生み出してくれます。
ありがちなんですがラフミックスやちゃんとマスタリングされてない状態で流出してるMP3(俗に言われる音の悪いMP3)に関してはこの方法では良くならないのでお間違えなく。 その場合はアウトボードとプラグインでリアルにマスタリングしてやらないと良い音にはなりません。
僕が感心したのは、広樹がこうやってアイデアを絞り出して少しでもお客さんに良い音で音楽を提供しようと努力するその姿勢。
たしかに何十万もするアウトボードやプラグインを使ってリマスタリングすればいくらでも音は変えられるんですが、そうではなくこういった安価で誰にでもできる方法でこんなに良い結果を生み出す事が出来るということを気付かせてくれて凄く勉強になりました。
以前の「DJのこだわり」シリーズで紹介した方法と併用すれば素晴らしい音が実現できるのでお試しあれ。
ちなみにカセットデッキは3~4万円くらいの3ヘッドのオーディオメーカーのモノであれば十分(もちろんそれ以上のものであればBETTER)、BIASを可変できて、テープは新品で重ねて録音しないのがオススメです。
BIASの設定でかなり音質が変わるのでそれは色々試してみていいと思った設定を選んで、録音レベルはそれぞれのポジションの最大RECレベルを超えないよう少し余裕を持たせたくらいのレベルで録音すれば良いと思います。
こういった努力や発想を常に持ち合わせて、お客さんにカッコいい音楽をいい音質で提供出来るDJでいたいものですね! こういったことを見えない所で真剣に考えて取り組んでいるDJ広樹にRESPECT。
飽くなき音質追求の道は続く...