最新作! | DJ SWING OFFICIAL BLOG by Ameba

最新作!

毎月10日のお楽しみ、今月は奇数月なんで新譜R&Bシリーズ「SUGAR」!

最新作vol.21がリリースされました!


最近やたら音質について好評をいただいておりますが、今回もSOLD OUTになるまえに早めにチェックしてくださいね!

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さて前回に引き続きインタビュー中盤を載せたいと思います。

Check it out!


6.一ヶ月に購入するレコードの枚数

 その月のリリース量によっても変わるけど、とりあえず自分がカッコいいと思ったレコードは新旧問わず全て買ってます。 少なくとも月に100枚は買っていると思います。


7.CD、DOWNLOAD音源全盛の現在、アナログを買う理由とは?

 1つめにCDやダウンロードの音源とアナログの音を比べた時に圧倒的にアナログのほうが音がいいという点が挙げられます。 ここでいう音がいいというのは物理的な音質の良さではなく、「クラブで大音量で長時間聴いて踊る」ということを考えた時に理想的な音質であるということです。 CDはローエンド・ハイエンドが出すぎてて、かつコンプで圧縮された痛い音の鳴りになっているので長時間大音量で聴くクラブでの音に向いていません。 ダウンロードの場合MP3音源になりますが、データ自体の容量が圧縮されているためローエンド・ハイエンドはあまり出ていませんが、可聴範囲における低音や高音のバランスが悪かったり、奥行きや艶やかさといった音自体の高級感に欠ける音の鳴りになっているのでこれも向いていません。 その点アナログは長時間大音量で聴いていても気持ち良く聴け、かつ高級感のある音の鳴りになっています。
 2つめにアナログでしか手に入らない音源が数多く存在するということです。 アナログをちゃんとチェックしている人ならわかるはず。 あとはやっぱ昔のレコードで例えばDANCE CLASSICSのREMIXモノや12インチのみのレアなVERSIONとかはアナログじゃないと無いものがたくさんあります。
 3つめに、データで入手するのと、自分がレコード店に足を運んでお金を払ってレコードを買うのとではDJ PLAYの質が変わってくると思います。 その曲に対する思い入れも違うし、データは消えたら終わりだけれどレコードは形としてずっと残るし、レコードのジャケットやラベルのクレジットを見て発見することもあったり、そこからPLAYの発想が生まれたりすることもアナログならではだと思います。


8.自らのミックスCDシリーズ、他のDJと違う点、こだわっている点は?

 マンスリーミックスって基本的に新譜紹介みたいなところがあると思うんですけど、ただ新譜をつないで終わりみたいなものにしたくなくて、ちゃんと一つの作品として、完成度の高いもの、末永く聴けるものを作るよう心がけています。 プロモーションツールとして曲単体で聴くよりDJ MIXの流れの中で聴くことによって何倍もかっこよく聴こえる構成・展開を毎回考えているし、極端な話、単体で聴くと「ふ~ん」みたいな曲をMIXの中で聴くと「うお~」みたいに感じとってもらえるのがMIX CDの醍醐味だと思うので。 だから「何をかけるか」の部分ではなく「いかにしてかけるか」の部分に重点を置いているのが他のマンスリーミックスシリーズと違うところで、「前までHIP HOPは聴かなかったけどSWINGのJUICYシリーズをきっかけにHIP HOPにハマった」と多くの方に言っていただけるのもそういったところにこだわっているからだと思います。
 あとよく言われるのが音質の良さ。 「なんであんなに音良いんですか!?」ってよく同業者に言われます。笑 最近スタジオの機材を一新して、STREETのMIX CDでは従来あり得なかった高音質を、別に音に詳しくない普通の人が家でラジカセ等で聴いてもわかるくらいのレベルで実現してます。 それこそ電源周りやケーブル一本一本のレベルでこだわって徹底しているので、少しでも音の良さをわかっていただけると嬉しいかな。 これからも他の追随を許さない勢いで音質向上に力を入れていきますのでご期待下さい。


9.SERATOを使いはじめた理由

 ちょうど日本で話題になりだした時、最初は必要ないって思ってしばらくはアナログで現場もPLAYしてたんですが、その頃YOU TUBEでDJ AMがSERATOを使いこなしてアグレッシブなPLAYをしているのを見て、「これはDJの革命だ!」って思い即購入したのがきっかけです。


10.SERATOの長所
 ありすぎて説明するのが大変なんですけど、大きく分けて3つあると思います。
 1つは音が劣化しない点。 一度アナログから取り込んでしまえば、何回PLAYしようがどれだけスクラッチしようが音が擦り減らない。 今までスクラッチしたり2枚使いするのを躊躇っていた高価なレア盤もSERATOに取り込めば遠慮なくコスリ倒せます。
 2つ目はDJ PLAYの安定性。 SERATO SCRATCH LIVEにはRELATIVE MODEというPLAYモードがあって、これを使えばDJ PLAY中、針が飛んでも音が飛ばない、つまり全ての音源の全てのポイントにおいてスキップレスな状態になることを意味します。 よってカットインやスクラッチ、2枚使いをするときに針が飛ぶことを恐れることなく思いっきりPLAYできます。
3つ目はアナログだと物理的に困難な量の音源をパソコン1台に入れて現場に持っていけること。 凄まじい量のアナログを持ち込まなくとも、SERATOに取り込んでおけばパソコン1台で何千曲もの中から選曲してPLAYが可能です。

11.SERATOの短所

 SERATOは音が悪いといった話をよく耳にしますが、それはCD音源やMP3を使用した場合、もしくはアナログから音を取り込む際の方法がまずい場合です。 アナログから音を取り込む場合、一番大事なのは使用するレコード針と録音レベルです。 ORTOFON CONCORDE GOLDを使用して、オーバーしない最大のレベルで録音すればAIFF FILEとして全く問題ない音質で取り込むことができます。 もちろんAD/DA変換時における音質の変化といったレベルで考えるとAPOGEE等の専用機とMIC PRE AMP等のアウトボードを通してオーディオファイル化するといった手法がBESTですが、それに伴う様々なコストと得られる音質を天秤に掛けた時、CLUB PLAYのレベルでそこまでこだわる必要はないかと。 そこまでこだわるんだったらまず先にDJ MIXER・ターンテーブル・インターフェースの電源ケーブル・電源タップ・電源トランスを変えたほうが音質が劇的に向上します。 ちなみに自分はDJ MIXERはRANE TT57SL(電源ケーブルはOYAIDE TSUNAMI GPXを使用)で直接取り込んでいます。 同じくターンテーブルやPCの電源も中村製作所の電源トランス~OYAIDEの電源タップOCB-1 EXsに接続して音質の向上を図ってます。
 短所としてはSERATOを使うDJ同士が交代する時にレコードを1枚はさまないと交代できない点。 あと、パソコンにトラブルが起きたらDJできなくなること。

次に続く...