恐怖奇形人間

家で時間がある時はいろんなインスピレーションを得たくてなるべく映画を観るようにしている。

そしてここ最近久々に自分的にヒットしたのはこれ、"江戸川乱歩全集　恐怖奇形人間"


１９６９年の作品。イイ数字だわ。てかすごいタイトルよねｗ
中野ブロードウェイで売ってたレトロ映画のポスター写真見てめちゃ惹かれてさっそく観たのだけどすっごく好きな雰囲気
自分の中の好きな古い邦画ランキングで"田園に死す"、"黒蜥蜴"を越したかも

土方巽の出ている映像作品まともに観るのもこれが初。海岸の波打ち際で舞うシーン怪しくて素敵すぎる

一応ミステリー映画だけど明智小五郎は後半にちょっとしか出てこないしボクが苦手な推理推理した感じはあまりなく、また変なグロさ、チープさも自分的には感じなかった。(ラストシーンのみチープで意味不明かもだけど)
後半の奇形人間達のシーンはもうむしろアート

何より当時にしか出せない古い陰気な質感がたまらない
海外の古いホラー映画も好きだけど、暴力的でただグロいのはあまり好きではない。
そんな野蛮な要素がなくても十分怪奇な異色さを出している古い日本のミステリー/ホラー映画ってすごく誇れる日本の財産なのでは
実際この作品も海外での評価は高いみたいだし。鉄男だって海外での方がアート的にも評価されている。

普通にジブリも好きだし最近の新しい映画も観てそれなりに楽しめるのだけど、もうすっかり古くて怪しい映画にしか魅力を感じなくなってしまった今日この頃。