鮫島浩さん

今年1年お世話になりました。

鮫島タイムズ的2023年〆

X postから引用

文春が報じた松本人志氏の

性加害疑惑を黙殺するマスコミ各社は

ジャニーズ問題で何を反省したのか。


ジャニーズ事務所は疑惑を認めたから一斉に報じ、吉本興業は疑惑を認めないから報じない。

そして松本人志氏の

番組起用も続けるというわけである。


検察や警察が捜査に着手したり、

あるいは当人が認めない限り、

疑惑には蓋をするーー

近年のマスコミの報道姿勢は一貫としている。

政治家や大企業、芸能界との

濃密な関係を保ちたい

経営陣の意向に沿う内向きな

「事なかれ主義」が蔓延っているのだ。


このようなマスコミの報道姿勢が、

社会全体に「認めたら負け」

「認めず逃げたもん勝ち」という

モラル崩壊を招いている最大の要因だろう。


政治家や大企業、著名タレントに

抗議・反撃されることを恐れ、

当局や当人が発表したことだけ報じるのなら、

もはやそれはジャーナリズムではなく、

広告代理店だ。


岸田首相最側近の

木原誠二氏の捜査介入疑惑も同じだ。

警察庁長官が「事件性はない」と

早々に明言した途端、

マスコミ各社は一斉に沈黙した。


警察が政治家に忖度して捜査を手控える

「不作為」を追及することこそ、

ジャーナリズムの責務のはずだ。


自民党の派閥裏金事件も同様である。


赤旗が調査報道し、

大学教授が5派閥を刑事告発した時は

無視していたのに、

東京地検特捜部が捜査に着手した途端、

検察と一体化し、

検察のリークを一斉に垂れ流し始めた。 


麻生・茂木・岸田の主流3派の意向に沿って、

安倍派と二階派を狙い撃ちする

国策捜査に加担しているのである。

検察が主流3派を強制捜査の

対象から外していることを、なぜ追及しないのか?


政治家や大企業、著名人ら

社会的強者が認めない疑惑こそ率先して追及し、

説明責任を果たすように迫っていくのが

ジャーナリズムの最大の使命である。

当人たちが認めたことだけを報じるのなら、

誰にだってできる。

それはプロ集団の仕事ではない。


2023年末の政界と芸能界を揺るがす

二大疑惑〜自民党の裏金疑惑と

松本人志氏の性加害疑惑〜は、

マスコミ各社がジャニーズ問題で

何も反省していないことを如実に示している。


新年はマスコミ不信がさらに高まる1年となろう。

腐り切ったマスコミ業界が一刻も早く崩壊し、ジャーナリズムの再建が進むことを願う。

鮫島浩氏

X postから引用



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