元本割れは絶対にイヤだあ！～投資に向かないタイプ～
リーマンショックが終わって、しばらく経った頃だったですかねえ。
一時は７，０００円をも割り込んだ日経平均株価が１０，０００円以上に戻ってきた頃、ファンド（投資信託）の見直しをしたいという方から相談を受けました。
相談してこられた方のファンドを観てビックリ！
銀行の窓口経由で買ったとのことでしたが、販売手数料が３％以上。
毎年かかる信託報酬がやはり３％を超えています。
例えば１００万円で購入したとすると、初年度は最低でも６％、つまり６万円以上の利益が出ないと元本割れすることになります。
案の定、その時点で投資元本をかなり割り込んでいました。
当時の私は、すでにスタートしていた独立直販系のファンド数銘柄に分散していて、すかさず「こういった安価な商品に資金を移したほうが良いですよ」と提案しました。
その方は「では、元本を取り返したらこの商品に乗り換えます」とのことでした。
それから数か月経って様子を伺ったところ、手数料の高いファンドを持ったままの状態で、もちろん元本割れした状態です。
その間に、日経平均は少しずつ上昇を始め、手数料の安いファンドの中には持ち直し始める商品も出てきました。
さらに１年くらい経過した後、再度経過を伺うと、さらなる基準価額の下降。
併せて純資産総額も減少していたため、「例え元本割れをしていても、乗り換えたほうが良い」旨、進言しました。
返事は前と同じでした。
あれから１０年以上経過。
私の総資産は当時の３倍弱に成長してくれました。
相談してくださった方の現況はわかりません。
ひょっとしたら元本割れしたまま現在も保有されているか、もしくは既に売却されているかも知れません。
投資には向き不向きがあるような気がします。
もしも、『元本』に強いこだわりがあって、１円たりとも元本割れは嫌だ！っていう方には預貯金がピッタリだと思っています(^^♪。