自分の中で『高校卒業』という節目を迎えられなかった僕は…

それは僕自身のせいだったが…

やはり自分を責めた。


とっても無駄なことだ。自分が元で自分のコトに苦しみ。自分を責める。
最悪の負のスパイラルに陥った…

大学受験にも失敗し、浪人生活となった。
何にも属さない…自分など無能なのだと世間から見られているような感覚。
(いまも失業中なので…同じなんだけど)
大学進学なんて、自分には何の意味があるのか全く理解出来なかった。
自分は20歳を迎える前に死んでしまうに決まっているのだから…本当にそう思っていた。
受験勉強なんて、まったくチカラが入らなかった。
12月や1月になっても受験には興味がなかった。
いや、、いま思えば…すべてに興味がなかったのである。もう、、生きるコトも…


そうして、、僕は興味のナイままの2度目の大学受験…

第8希望だった大学の【玉川大学】へと進学した。


この学校にも本当に興味が無かった。
ただ【偏差値が低い学校】とか【金持ち大学】とか【芸能人の子供がたくさん居る学校】とか、そういった認識でしかなかった。
入試の日に、初めてキャンパスに入ったくらいであったワケだし…
在学中も、ほとんど大学には興味が無かった。
この大学の素晴らしさに気づくのは…卒業間近になってからだった。



そして、、肝心の恋の話題だが…



やはり心のどこかに…その初恋の彼女は居続けた。

その想いによる呪縛なのか…
自らの殻に閉じこもり、大学時代も悶々とした日々を歩み続けた。


サークルや部活に入ることもなく、学校が終わったら家に帰ってゴロゴロ…
バイトもしたことが無かった(今まで一度もしたことがない)
けっきょく大学も無意味に、無気力に過ごし終わっていくんだろうなぁ。。と感じていた。


この頃からだ…高校の頃62kgだった体重が、、ドンドンドンドン増え続けていったのは。
成人式の朝…遂に80kgの大台に達した。
デブで根暗な性格…もう、、致命傷だった。

モチロン、、僕には彼女も居なかった。


それドコロか、、友人と呼べる者も居なかった(当時はそう思っていた)

しかし、、本当は一人だけ心を開ける友人が居たのだ…彼はのほほんとしていて、何故か僕にも優しかった。
そして、何か不思議な感覚・雰囲気、そして優しさを持っていた。
そんな彼とは…今も大親友だ。
彼が居なかったら…僕はきっと大学もすぐにやめ、活路を見出せず、きっと暗く歪んだ性格の僕は今頃、犯罪者にでもなっていただろう。



その位、、酷い病み方だった。。


しかし…転機は徐々に訪れていた。


大学3年…2003年2月14日。
最愛の祖母が亡くなったのだ。

壮絶なまでの闘病生活…ガンだった。
あれほどに生きることへの執念・チカラって凄いのか…


ガンの末期。


亡くなる3ヶ月ほど前見た胸部のレントゲン写真。想像を絶するものだった。
よくドラマで見かける『ここに影がありますね…』的なものではない。
誰が見ても『もう助からない』と一瞬で理解できるほど、、癌の転移は凄まじく…肺全体に広がっていた。まさに蜂の巣状態のレントゲン写真。


我が目を疑った…


そんな状況でも続けていた文芸同人誌は最後まで全うした。
どんなに体調が悪い中でも、人付き合いはやめなかった…
『○○先生、お久しぶりです。ご機嫌はいかがですか?』と笑顔で振舞う祖母の姿は見事だった。


そして亡くなる一週間前くらいから、、医師からは『おそらく数日のうちには意識も無くなるでしょう』と言われていたのだが…意識はハッキリとしていた。
ワガママ放題を言うのも元気なときのままだった。


亡くなる前日…それは元気も無かったのだが、ハッキリとしない口調で、祖母は僕に言った。本当に聞こえないくらいの小さな声で…


『トシカズ…お前は素敵な子だよ…今は色々悩んでるみたいだけど、お前なら大丈夫…どこの世界へ行っても、お前なら大丈夫。お前は人と付き合える子だよ…誰とでも、どんな中でもうまくやっていける。自分の力を信じて、やってごらん…』そういって小さく手でOKマークを出した。


その直後、呼吸が乱れ…祖母は救急車で運ばれ、翌朝静かに息を引き取った。。

僕に、最後の言葉をくれたのだ。

祖母の一連の葬儀が終わり…僕は、前に進もうと決意した。


こんな俺のどこがステキなんだろう???

とても、、自分のことをそんな風には思えなかった。

しかし…そんな自分を信じてくれた祖母の為にも、僕は…しょげている場合ではない。

何かがしたかった。何かを変えたかった!

少しでも自分の存在を自分で認めたかった。


まず…鏡に映るブザマな自分にサヨナラだ!


ダイエットを始めた…83kgあった体重は2ヶ月で58kgに。。
コレを機に、自分は無能じゃない!と少しずつ思い始め、自分の足で立って歩き始めたのだ。


この年、高校時代以来…大学の学園祭でステージに立ち、ダンスを披露した。
拍手喝さい!!僕は、、あのステージ上で『戻ってきた』と実感した。
この感動。この興奮!
最高の汗をかいた。
色々な感覚・感情をすこしずつ取り戻していった…





そして遂に、もっとも大事な『あの感情』を一気に取り戻す出来事が…僕の身に降りかかる。



-つづく-