小春日和 | 待ってたら季節はかわる

待ってたら季節はかわる

自作詩、愚痴、諦め、黄昏
言い訳、弁解、言い逃れ

暖かに揺れる光が
少し荒んでいたこころを
凪いで、静かに、優しげに変えていく
過ぎれば、また、凍えていくのに
季節なんていうのは、
くるくる廻って、
ぼくのいのちを削っていくから
ぼくは静かに微睡んでいく
緩やかに、死んでいく
こころだって、タマシイだって
ゆるゆる失われていくのに
ぼくはいつも焦りながら
慌てながら、荒みながら
もっと、もっとに、疾く削いで逝きたがって
毒だけ吐いて、不快だけを巻き散らせて
苦しそうな顔で、嗤ってる

苦しくない、辛くない

いのちを削ることは、幸福
快楽
そんな堕落に甘えて
失っている、絡まらない糸を
不運だと、嘲笑って
ヒトを知らないうちに貶めて
至福を得る

誰も、触れないでいてと
鳴いてるように見せかけてる

こんなに、暖かな日に

ぼくは、懺悔だけして
また、口の端を釣り上げる
今日もまた、ひとを貶めて

くだらないいのちを、誰かに削ってもらう

世界はいつも

優しいから、

早く…、ぼくのいのちが、


消えて、逝きますように…