言葉を吐くこと、ここに居ること | 待ってたら季節はかわる

待ってたら季節はかわる

自作詩、愚痴、諦め、黄昏
言い訳、弁解、言い逃れ

どんなに
キミへの愛を
こんなところで吐いたって
届くわけがないのに
なんで
ボクは
こんなにも切ないこころを
何も知らない
顔も知らない誰かに
吐き捨てているんだろう
いいんだ
誰にでも言いたいし
キミが好きだって
キミがどんなに
素敵で意地悪で冷たくて綺麗なのかを

キミには伝えない
ボクが
人の目を汚し
人の気を引き
人の同情を集めたいがために
日毎夜毎
毎分毎秒
くだらない言葉を
なんのひねりもなく
美しくも
魅力的でもない編み目を
感動も
共感も呼ばない
そんなものを
キミを思って吐いているなんて
ましてや
キミに
届くような
響くような
そんな高尚な言葉を
伝えられる自信があるのなら
こんなに患いはしないし
もっと
きつく
キミを抱きしめて離さないだろうよ

ボクには
キミを
繋ぎ止められるような
浪漫溢れる言葉を
編むことはできないと
そんな技量はないことなんて
わかってる
わかってるけど…




…人の時間を
多少なりとも奪うことが
できるほどの甘言を
いつか
編んでみたい
けして、
ボクは、
死にたがりだけの
生きにくいだけの
人の標だけをほしがるだけの
こころではないんだよ…
救いを求めてなんて
こんなくだらない言葉を
並べたくはないよ
ボクは
ボクを
振り返るために
確かめるように
ここに
いるんだよ…