優しさの欠片 | 待ってたら季節はかわる

待ってたら季節はかわる

自作詩、愚痴、諦め、黄昏
言い訳、弁解、言い逃れ

きみの
本当の優しさに
少し触れて
ドキリとした
いつも
澄ました顔して
深入りしない程度に
ぼくに触れるくせに
あの時
ほんとにきみは
ぼくを心配してしまった
咄嗟に
口をついて
大丈夫?!ってさ
笑わなかったね
いつもなら
間抜けだと
飄々とからかうくせに…

その
時々に垣間見える優しさが
ぼくを捉えて離さないのに
きみは
ほんとに自然に触れるから
ほんとにきみは
小悪魔
天使みたいな顔してさ
ぼくを奈落に堕とすんだ
だから
もうずっと
きみが望むままに
そばにいてしまうんだ
けしてきみは
望んでいないんだけど
多分
それで

だから
あまり
優しくしないで
離れづらくなってしまうよ
その顔が
また見たくて
とんでもないところで
失敗してしまう
その優しさがぼくにむけられるなら
いくら傷ついても構わないのだけれど
でも
きみをやっぱり
困らせたくないから
いつものように
冷たくしていいよ
深入りしないで
すぐにきみの幸せを守れるように
面倒な事はごめんだって
いつでも
切り捨てておくれ

多分

それは

きっと

きみの

ほんとの優しさ、だから…