海の底は… | 待ってたら季節はかわる

待ってたら季節はかわる

自作詩、愚痴、諦め、黄昏
言い訳、弁解、言い逃れ

伝えられないのと
伝えきれないのが
境界をあやふやに
そこかしこに溢れかえる
伝えたいのは
きっと
こんなことではなくて
もっと
そんなことだろうけど
大したことではないのだけれども
大したこともないのだけれども

曖昧に  あやふやに  それでも確実な
この感情を抑え込めずに
曝け出して
切り捨てられて  取り残されて
夜毎重ねた気持ちですら
そんなもんねと捨置かれる

言葉にすれば本当に些細で
傲慢で  強かなものを
文字に落としてしまえば
全くもって不明瞭  不愉快
聞く耳さえももはやもっていただけないなら

知らず知らずに
メランコリック
憂鬱憂鬱に堕ちていくだけ
そこから先は
もう
底無しの孤独と虚無だけ
足を取られて
奇しい夜に
絡め取られて沈むだけ
息もできない
海底に
救いはない…