泣き虫こむし

 

 


秋の虫は、鳴きながら、


わたしの昔を、連れてくる。


耳を澄ませばなつかしい、


わたしの泣き虫、秋の中・・・

 

 


「泣き虫こむし、挟んで捨てろ。」


「よわ虫こむし、摘まんで捨てろ。」

 

 


そのとき、昔の泣き虫が、


秋と一緒に、木霊(こだま)した。


「泣き虫だって、いいんだよ。」


「よわ虫だって、悪かない。」

 

 


秋の虫は、知っている。


ほんとの強さが、何なのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真 詩 天満野梨子

(シュウメイギク)

 

 

 

 

私は、謎の強い不安症状は解消されたのですが

日中の眠気が強くて意欲が消沈気味です。

ぼんやりしていることが増えてきています。凝視