大船渡2 | DJ 大自然 オフィシャルブログ「大自然の大辞典」

大船渡2

その1

3日目
5時半起床。前日と同じく諸々の準備を済ましVCへ。
避難所での弁当の準備、配膳の2人を除いた14名が同じ現場で作業。
港からすぐの水産加工会社へ移動。
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海が近いだけに被害も酷い。冷凍庫に保存していた魚が全て流出、腐敗してしまったので辺りの匂いは本当に臭く、今までで嗅いだことのない匂い。(これでも腐った魚の回収ミッションを大々的に行なった4~5月に比べると良くなったようですが…)これから夏本番を迎え、さらに気温が上がり匂いもキツくなるかと思うと…。
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こちらでの作業は、破壊された冷凍庫の断熱材の破片をひたすら巨大な袋(1トン分のゴミが詰められるという通称:トン袋)に詰める。
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この日も日差しが強く、熱中症などの危険もあったので水分補給や日焼け対策の声掛けなどしつつ作業。黙々と作業してても辛いだけなので、パートナーの大学生と談笑しつつ効率良く作業。昼は一度VCに戻り昼食をとる。時間があったので近くを散策すると、未だ信号が付いてない地区も多く、線路もこのとおり…
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現場に戻り、15時20分まで作業。前日の泥だしに比べ、終わりの見える作業だったので一同の充実感もそれなりに得られた様。逆に言えば、3ヶ月経っても終わりの見えないような作業がまだまだあるということ。
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VCに戻り、手洗いうがい。全員の作業着や長靴からは魚の腐敗臭が…(笑)。長靴だけでもしっかりと汚れを落とし移動用のバスに戻る。
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ちなみにこの日の作業ボードを見るとボランティアの数は100名程度。平日とは言え、被害状況から比べると決して多いとは言えない人数。GAGLEのHUNGERがボランティアで参加していた石巻は450名くらいのボランティアがいたらしい。都市部からの交通の便の悪さや受け入れ態勢などの違いで、こうも差が出るものかともどかしい気持ちになった。

この日は3日目にして作業最終日だったので、陸前高田市の被害状況も視察したのですが、想像を超えた被害に一同無言に。
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震災から98日目
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なんとなく「復興ムード」になっていますが、これが現状
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こちらのマンションは4階まで浸水。水圧でドアまで破られ向こう側が見えています。
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もちろん瓦礫(と呼ばれる家だったもの)の撤去も進んでは居ますが、まだゼロにもなっていない状況
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復興計画は9月。それじゃ遅いと思っていたが、テレビでは伝えきれないこの景色を見てしまうと、もっとかかるのでは?とさえ思ってしまう。
この土地に長く暮らしてきた方々の「また住みたい」という気持ちも分かりますが、誰1人としてあそこに住んでほしくないのが俺の本音。
川を遡る道を通ったがこの辺は6km以上も津波が遡上。
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そばにあった陸前高田VCの小ささにも驚いた…。

この日も銭湯に行き、体に染み付いた臭いを落とす。ふと掲示板を見ると韓国の方々からメッセージが
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前日のALL HANDSしかり、海外からの温かい支援に本当に胸が熱くなった。

宿に戻ると最終日ということもあってメンバー全員で夕食&プチ宴。定年退職チームの方々が元気で
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大学生から見たらお爺ちゃんみたいな年齢差。18歳~69歳までの面白い話しを聞かせてもらい夜は更けていきました。

4日目
東京に向けて戻る前に社協の計らいで温泉へ(勿論自腹ですが)。
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ストイックに活動するだけでなく、こういった息抜きも必要
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社協でなくても、温泉やアウトレット立ち寄りなどがパッケージされたボランティアツアーもあるので興味ある方は是非。

帰りのバスは8時間弱。
今後必要なこと、継続すること、伝えていくこと、など改めて考えさせられたし、原発報道ばかりになってしまったメディアに対する危機感も感じた。

昨日で東日本大震災から100日。
機会があれば(というか作ってでも)、今後とも現地に赴き継続的に支援していかなければ、と思った次第です。

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