結果2 | DJ 大自然 オフィシャルブログ「大自然の大辞典」

結果2

その1

災害VCでは朝8:30からマッチング(どの現場に何人が誰の車で行くか、など)開始。
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阪神大震災の時のマッチングをベースにしているらしいですが、数十件の現場に全国から集まったボランティア数百人が振り分けられるので結構時間がかかる。
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全員のマッチングするまでに1.5時間とか。このロスを減らせればその分作業に当てられる時間が増えるのにと思ったんだけど、ボランティアの意見も取り入れつつどんどん改善していってるようなので今後に期待したいっす。

動画があったので貼っときます。


んでマッチングを終えると、必要なスコップや一輪車(泥とか砂を運ぶヤツ)などの資材をVCから借りて各自の車に積む。僕らの場合は自家用車ではないので同乗可能な他のボランティアの方に乗せていただくか、現地社会福祉協議会の方に乗せてもらい作業場所へ。

※阪神大震災の時はボランティアは電車移動が殆どだったようですが、東日本大震災では鉄道も寸断され余震による津波の恐れもある為、万が一の場合に逃げられるように車行動が必須です。

二日がかりで作業したお宅は、普段は海の匂いすら感じられないような場所(海から数キロ)のようですが、結果的に防波堤の役目を果たした常磐自動車道をさらに越えてやってきた津波のせいで、広大なお庭がヘドロだらけ。そこら辺に魚の死骸があったりボートが転がってたり。

床上浸水こそしなかったものの、お母さん1人で暮らしているので自身での復旧作業は諦めて、一時は売り払おうかとも考えたと仰っていたが、最終的には「津波がくる前より綺麗になった」と最高の笑顔でした。
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作業の合間の休憩にはどちらのお宅でも飲み物やお菓子をだしてくれて、こっちは勝手に行ってるだけなので申し訳ない気もしたけど、「これくらいしかできないから」と。
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すべてのヘドロをかき出したころには山盛り。写真だと分かりにくいけど、高さは1.5mくらいで奥まで続いてます。全部で何トン?って位の量。

ここから海に近づけば近づくほど被害は甚大に。
常磐自動車道を越えると景色は一変する。
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ぶっちゃけもっと酷い地域もあったけど、シャッターを押すのを忘れてしまうくらい。
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被害を目の前にしても、酷すぎて逆に信じられないくらいの状況。テレビなんかじゃ伝えられない絶望感とあの悪臭は実際に見た人でないと分からないと思った。
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元の町並みを知らない僕らでさえこれなのだから、地元の方々の苦しみは想像を絶する。生まれた場所、育った場所、遊んだ場所、疲れて帰ってくる我が家、それがすべて無いのだ。

それでも笑顔を絶やさない町の方々には本当に感服するし、自分がその立場だったら笑っていられる自信はない。もちろん笑顔の奥にある悲しみは見せないようにしているんだろうけど、話しを聞いてもらいたがってる雰囲気は(被害の度合いはそれぞれ違えど)どのお宅でもあって、話しを聞いてあげる事の重要性も感じました。どのお宅も被害に遭ってるので、そういった人たち同士の話しでは癒えない傷も、非被災者が聞いてあげる事によって軽減できるようです。

泥だし作業後は、流されてきた写真の修復作業を。
修復作業といっても専門的なことではなく、ヘドロを取り除き、タオル等に水分を含ませてから乾燥、写真に写っている文字情報などで持ち主が特定できるものはまとめて袋に入れて名前を書く。
作業をしていて気付いたのは、昔のプリント写真スゲー!ってこと。デジカメで撮って,家のプリンタで出力したものは水分でことごとく溶けてしまうが、ちゃんと写真屋で現像した数十年前の写真は無事、というケースが多いです。昔の技術は本当にスゴいんだなぁ。大切な写真はちゃんと現像するか、データストレージなどにアップする事をお勧めします。
一緒に修復作業をしていたハラグチさんは埼玉から単身で物資を運び、そのままVCでの一日ボランティア作業を買って出たという女性。こういった方々が全国から集まっていて本当に頼もしい。

その3へ続く