マチェーテ | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

ゴールデンウィークも少しだけの仕事と、両親が使用している1Fのシャワートイレを買い替えて設置した以外は、仕事に向かう娘の送迎や買い物くらいしか出かけなかったな。

ステイホームの間に映画見まくってやろうと思っていたのに、ほぼ毎日うつらうつらして終わってしまった感じ。一昨日と昨日は結局YouTubeみまれではあったけど、まだ観てなかった映画を観ておこうと、買ってあったこれをやっとこ鑑賞したのだった。

マチェーテ 2010年)

MACHETE


製作・監督・脚本 : ロバート・ロドリゲス 監督 : イーサン・マニキス 製作 : エリザベス・アヴェラン、アーロン・カウフマン、イリアナ・ニコリック、リック・シュウォーツ、クエンティン・タランティーノ 製作総指揮 : アラン・バーノン、アンソニー・グダス、マイルズ・ネステル 脚本 : アルヴァロ・ロドリゲス 撮影 : ジミー・リンゼイ 衣装デザイン : ニナ・プロクター 編集 : レベッカ・ロドリゲス 音楽 : ジョン・デブニー


出演 : ダニー・トレホ、ジェシカ・アルバ、ロバート・デ・ニーロ、スティーヴン・セガール、ミシェル・ロドリゲス、ジェフ・フェイヒー、ドン・ジョンソン、シェー・ウィガム、リンジー・ローハン、チーチ・マリン、エレクトラ・アヴェラン、エリース・アヴェラン、ダリル・サバラ、トム・サヴィーニ


もうね、こんなモヤモヤした日々にはこういうB級バカ映画がやっぱりいいなと実感()偏差値低くても面白いものは面白い!


メキシコの麻薬王トーレスの罠に嵌められ妻子を殺され、違法移民に身をやつしていた元メキシコ連邦捜査官マチェーテ(トレホ)が、アメリカの不法移民に対する法整備を進めようとする政治家の陰謀に利用されるも反撃するという単純なストーリーがまずいいね()

いつもの自主映画的なロドリゲスの力技演出と豪華な出演者で全く飽きない。


もちろんこのメキシコからの不法移民の問題は10年前から変わらず、トランプ大統領の不法移民排除の強硬策は何度もニュースになるくらいだから根深いのだろう。

バカ映画なりにそんなこともちょっと考えさせつつも、やはりバカ映画らしく説教じみない姿勢が好きなのだ!()


デ・ニーロは移民嫌いのとんでもないマクラフリン議員を楽しそうに演じていたが、不法移民嫌いのブッシュ元大統領のスピーチ等を真似ていたそうだ。サンドウィッチマン伊達の安倍首相の物真似みたいに、いかにも言いそうな言い回しでアホである本質を笑い飛ばしてたんだろなあ()。

それにしても麻薬王トーレスのセガールはなかなかの悪役ぶり。10年前で既に四角くなってたのね。最後もう少し肉弾戦で強さを見せつけると思いきやではあったけど(笑)。メキシコ人に全然見えねーのはご愛嬌で()


その他、マクラフリン議員の悪の側近ブース(ジェフ・フェイヒー)や、国境近くで移民狩りをするヴォン(ドン・ジョンソン)、ブースに暗殺者として雇われるトム・サヴィーニなど、マチェーテの兄役のチーチ・マリン以外、男どもはみんな悪役ってのも潔くて良いなあ(笑)。


なんせ主役のダニー・トレホが他のどの悪役より元本物のギャングだっただけに悪役っぽい、この御面相だからね。それなのに、まあカッコいいことモテること(笑)。

黙って行動するのみという行動原理がいい。武器も“マチェーテ”のみならず、重火器から草刈機、果ては人間の腸(!)まで、使えるものは何でも使う戦闘スキルも拍手ものですわ()


ラスト、不法移民たちが立ちあがり、マチェーテと共に殴り込みに行くところなんか、ボヨンボヨン跳ねる改造車も含めて好きな展開ながら、肝心の戦いは思っていたほどスタイリッシュではないのはちょっと残念。


むしろグダグダと言ってもいいくらいだが、こんなシーン含めてパーツパーツ嫌いじゃないから、もう少し激烈な戦闘になったら良かったのだけどなあ。ロドリゲスだったら「デスペラード」並にやって欲しかったけどね。


そんな不満はちょっとあるけど帳消しにしてくれるのが女優陣!(笑)

もう本当に可愛いジェシカ・アルバのサルタナ捜査官!名前と共に最高に素敵で。
「法律より正義を選ぶ!」というラスト近くのアジテーションも含め、シャワーシーンがCGでも画面に映っているだけで眼福。実は郡山去るときに飲んだ女子とちょっと面影が似ていて、個人的に悶えちゃったのも白状しておきます()


あとブースの娘エイプリル役のリンジー・ローハンの脱ぎっぷり&尼僧コスプレも意味なくて最高()


加えてラストの乱戦に参戦しちゃうエロいナースコンビのエリーズ&エレクトラ・アヴェラン姉妹!

などなどとにかくこれでもかのエロカッコいい女優陣の中、最高なのが我らがミッシェル・ロドリゲス姐さん!

いつも軍服やそれに類する格好しかイメージなかったので、え?こんなにスタイル良かったんだっけ?てなくらい不意打ち的にやられましたな()


特典の映像観たら、ジェシカ・アルバが二役で双子の妹を演じていたり、トム・サヴィーニの暗殺者仲間に女殺し屋がいたりなどのシークエンスがバッサリとカットされていたのがわかった。

その分人物描写は薄っぺらくなったけど映画としては勢いが増して正解なんじゃないかな。


まあ、話としては一度観れば充分ながらタランティーノとの「グラインドハウス」でのフェイク予告から、こうして本編が出来て、さらに続篇「マチェーテ・キルズ」まで出来たのでだから大したものだ(笑)。


一度観れば充分と言いつつも女優陣と、なんだかラストはグダグダながらも、途中の無茶な戦闘シーンのために、また何回か観たくなるだろうなあという、頭空っぽにしたい時には最適な一本。未見の方は多少のエログロありますが是非!(笑)