スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

先週は仕事始めの日から後任が早くも着任。一部の客に挨拶に行ったり、来週のプレゼン準備やらであっという間に忙しい日常に。でも隣の席に後任がいることで、否応なしに「あと3ヶ月」が現実的になり何だか複雑な気分だった。


木曜に社内の歓迎会、金曜は昨年のイベントの打ち上げで珍しく県職員の集まりに一人だけ「功労者」として俺だけ呼ばれての参加。やり切った仕事を評価され、後任が来ることを伝えても尚、俺が担当じゃないと「来年度もあるかどうかわからないぞ〜」などと冗談交じりでも言われることはありがたいことこの上なしだった。


そんな1週間の反動で3日間はだらだら過ごしたなあ。いつもならこんな3連休は映画三昧なのに、土曜は床屋や買い物、日曜は以前お世話になった協力会社の方から俺が3月で終わることを聞きつけてランチに誘われ、貸していたDVDの返却もしていただきながら積もる話を長々と一緒にという珍しい展開もあった。

その他は久々カレーを作ったり、「おいまたか!」のBiSH三昧で(笑)、またまた購入したマカロニDVDを一本観たくらいだったが、昨年末一人で鑑賞、正月に家族みんなで観たこれを記さないとすっきりしないので、ようやくアップであります()

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 2019

STAR WARS: THE RISE OF SKYWALKER


監督・製作・脚本:JJ・エイブラムス

製作:キャスリーン・ケネディ、ミシェル・レイワン 製作総指揮:カラム・グリーン、トミー・ゴームリー、ジェイソン・マクガトリン 脚本:クリス・テリオ 撮影:ダン・ミンデル 美術:リック・カーター、ケビン・ジェンキンス

衣装:マイケル・カプラン 編集:メリアン・ブランドン、ステファン・グルーブ 音楽:ジョン・ウィリアムズ 特殊効果:ニール・スキャンラン 視覚効果監修:ロジャー・ガイエット

出演:デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムズ、ルピタ・ニョンゴ、ドーナル・グリーソン、ケリー・マリー・トラン、ヨーナス・スオタモ、アンソニー・ダニエルズ、ビリー・ロード、ケリー・ラッセル、ナオミ・アッキー、リチャード・E・グラント、イアン・マクダーミド


もうね、いろんな方がいろんな評価をしているからくどくど書かないが、結論から言えば俺は楽しんだなあ。


そりゃ、レイちゃんの正体はそれですか!?とか、フォースってこんなに無敵能力だっけ?とか、前作で確かにうるさかったがローズの扱いが素っ気なさすぎない?など「あれれれ?」はいっぱいあるよ(笑)。


それでも高校1年から42年、ずっとスクリーンで見続けていたシリーズの最後。様々な想いが溢れて何度かジワッと泣けたことも記しておく。


最初のエピソードⅣは、地元で一番大きな静岡のオリオン座で友人たちと観て、当時はまだ入替制なんてなかったから、友人たちが帰るのに俺だけ残ってあと2回観たんだった。

今のかみさんと付き合いだして東京でデートで観たⅤやⅥ、静岡に戻りまだ小さかった子どもたちを両親に預けて観たⅠやⅡ、Ⅲの時は彼女らも中学生だから部活だったか一緒に観たかって記憶。

そしてさらにⅦ、Ⅷ、このⅨとラスト3作はこの地福島で観たというのも感慨深いものがあるな。



そんなスターウォーズ、最初の3作は本当に「特別な映画」だった。映画を観ることが趣味になり、夢中になった頃観た1作目。その後も映画研究会で8ミリ映画を撮りながら仲間とあーだこーだと熱く話したのものだった。


プリクエル3作は政治色が強いのと、アナキンとパドメの悲恋に乗り切れず、あの頃の「想いの熱量」は後退したのは否めなかったが、2015年のエピソードⅦは懐かしさもあって大いに楽しめたのだ。


前作エピソードⅧは正直燃える展開ではなく、ルークもとうとうああなってしまうことで、スカイウォーカーの血統の話から離れていくのかなあ、ラストのホウキの少年のシーンから、ああ、次作では新たなジェダイの復活の展開か!なるほど!と思ってたけど、結局やっぱり血統のお話に戻ったのね、という先祖返りもⅧが特殊なだけで、これはこれでありかと。


それでもパルパティーンの息子?娘?は存在感薄かったんだなあとか、そもそもパルパティーン、辺境の地であの大艦隊をクローンの身でほんの30年で作るなんて、ファーストオーダーなんていらなかったじゃん!とか、やはり書き出すと文句はあるんだけどさ()


それでもレンが、意外な登場のハンの言葉で、顔の傷が無くなるとともにベン=ソロに戻り、正直ずっと好きになれなかったアダム・ドライバーの顔が初めて「まあ、良いじゃん」となった俺的な映画マジックもあったり、何よりレイの面構えは本当に良かったし、歴代のジェダイ騎士の声が劇場内でグルグル回るのも良かった。

必死に戦うフィンとポーの「普通の人」コンビもがんばったと思うのだ。その「普通の民間船」が大挙して呼びかけに応じて参戦するクライマックスも大いに燃えて好みだった。


ランド・カルリジアンの再登場、予告でもあったC-3POの赤目の理由、レイアの死を嘆くチューイの姿、何よりラスト、始まりの地タトウィーンのあの砂漠の家で2つの太陽の下、立つレイの姿を見守るルークとレイアのショットにはグッときたよなあ。

やはりマーク・ハミルとキャリー・フィッシャーの姿が画面に映るごとにかかる、あのテーマ音楽には涙腺が緩んでしまうのだよなあ。


まあ、BB8は愛らしいが、R2-D2にはもっと活躍して欲しかった!とか、レンとレイのキスはいらん!とか、レン騎士団をもっと丁寧に一人一人描いて欲しかった!とか、やっぱり細かい注文は多々あるのだが(笑)、総じて俺の「特別な映画」はエピソードⅠ〜Ⅲで「普通のスペースオペラ大作」になったわけで、Ⅶ以降で「あの映画のその後」を描き切って大団円を迎えたことには素直に拍手なのだ。


ああ、でもジョン・ウイリアムズのあのテーマ音楽とともにスクリーンに大きく映し出される「STAR WARS」のロゴはやはりまだまだ観たいものだなあ。


スピンオフの「ローグワン」は大好きだし(「ハン・ソロ」は今ひとつだったからわからないが)テレビシリーズの「マンダロリアン」も好評らしいから、また違う形の「スターウォーズ」は観ることはできるのだろうな。

ジャナやゾーイなど魅力的なキャラがまた増えたのに終わっちゃうのも惜しい気持ちも正直あるし。


ローグワンのようにエピソードの間を繋ぐような、強大な敵に普通の連中が集結して抵抗するような話も、帝国軍やファーストオーダー内の話も、別のジェダイの話も見て観たい気はする。

だが、俺の映画鑑賞の歴史にずっと寄り添っていたスカイウォーカー一族の壮大な親子喧嘩()の話は、ひとまず終わると言うことで、納得の一本であったことは間違いない。


そもそも、ジョージ・ルーカスが当初構想していた9部作は、プリクエルのⅠ〜Ⅲはともかく、Ⅶ〜Ⅸにはどのくらい構想が反映されていたんでしょね。それは気になるところでははあるが、まずはJJ・エイブラムスお疲れさん!と言っておこう。


それにしても40年か…年を食うわけだ…()