「ちはやふる」上下一気で 癒される | B級パラダイス

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「ジョーカー」を観て以来、呼応するようにどうも気持ちがやさぐれ気味の日々が続いていた。

この土日も連日半日仕事もあって、さらにささくれそうであったけど、これを連日観て癒されたのであった(笑) 

ちはやふる -上の句- /-下の句-  (2016)

監督:小泉徳宏 製作:中山良夫、市川南、鈴木伸育 、加太孝明、薮下維也、石川豊、弓矢政法、高橋誠、宮本直人 エグゼクティブプロデューサー:門屋大輔 、安藤親広 プロデューサー:巣立恭平 ゼネラルプロデューサー:奥田誠治 企画・プロデュース:北島直明 原作:末次由紀 脚本:小泉徳宏 撮影:柳田裕男 美術 : 五辻圭  編集:穗垣順之助 音楽:横山克  主題歌 : Perfume


出演: 広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也、久家心、山田瑛瑠、加部亜門、坂口涼太郎、田村健太郎、上村海成、萩原利久、三村和敬、津嘉山正種、松田美由紀、國村隼

下の句出演/つみきみほ、松岡茉優


以前ネットで1巻を読んだことあって、絵柄は苦手なれどなかなか面白いなあと思っていたが、素敵な王道青春映画だった。


かるたと言え実家にも小倉百人一首のかるたがあり、ほとんど坊主めくりしかしていなかったけど()、何回かはちゃんとカルタとして遊んだ記憶はある。何首かは意味もわからず覚えたが、今となっては読み人と歌も覚えているのは蝉丸くらいか()


競技かるたもニュースで見た記憶しかないけど、こんなにシビアな戦いだとは知らなんだ。そんなド素人が見ても「かるたの魅力」がしっかり伝わる作りなのがまず親切でよろしい。


広瀬すずの綾瀬千早、野村周平の真島太一、真剣佑の綿谷新の3人の幼馴染みのカルタを通じての絆が良く、成長してからの三角関係も、物語がそちらに走り過ぎないいのもおっさんにはちょうど良い加減で()


上の句は千早と太一の再会から、寄せ集めのかるた部の創部、その中での軋轢から、東京大会優勝までの戦いの中、仲間としての絆が深まる様が本当に清々しかった。

下の句は、上の句よりちょっとクローズアップされる三角関係もあるものの、個人個人のかるたへの想いもまた強く描写される前半から、仲間の信頼を取り戻し、最後の「個人戦」で、前作の団体戦以上にその絆が深まる描写はグッドでしたな。


物語としては上の句の方がシンプルで好きだし、部員の上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希の描写も楽しく、笑えるシーンも多くて好みだ。

下の句は幼馴染み3人のわだかまりが溶ける様や、出番は減ってしまったが前述の3人の脇を固める様、そして何よりクイーンの松岡茉優の存在でドラマティック度は増してましたな。


千早への隠せぬ想い、友人でもあるライバルの新に千早の気持ちが向いているのを自覚しながら接する太一の姿は、俺が若い時に観たらかなり共感しただろうなあとか思える俺も歳をとったもんだ()


原作漫画のままなのかもしれないが、ある意味怪演とも言える松岡茉優の「一人の強さ」の美しさと、仲間に囲まれてより輝く広瀬すずの美しさの対比も堪能できてそれだけでもご馳走様でありました()


そうなのだ、広瀬すずがお気に入りで、これまたお気に入りの中条あやみも出るぞってんで、「チアダン」一人で観に行ったくらいだったのだ。

家族には大いに笑われたが()


特に下の句は第3のお気に入り松岡茉優も出てたのに二部作ということで躊躇している間に観逃していたのだった。

これが観たいと言うとまた家族に笑われそうなので、一人暮らしの間にそーっと借りてこようと思っていたのだが観れて良かった。GYAO!ありがとう(笑)


と言うわけで土日も半日ずつ仕事でさらにやさぐれそうなところを、広瀬すずのキラキラした姿に、王道の青春ストーリーに、このところのやさぐれ気分も軽減、清々しい気持ちで明日を迎えるのであります()