ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー | B級パラダイス

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くっそー!こんなに面白い映画なのに忙しさと体調不全で記事アップできなんだ!
ご覧になった方には「何を今更」でしょうがボンクラとしては書かずにいられない。
バジェットはA級でも、精神はB級!最高に痛快なこれをご紹介!

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (2014) GUARDIANS OF THE GALAXY

監督:ジェームズ・ガン   製作:ケヴィン・ファイギ 原作:ダン・アブネット、アンディ・ラニング 脚本:ジェームズ・ガン、ニコール・パールマン 撮影:ベン・デイヴィス 編集:フレッド・ラスキン、クレイグ・ウッド、ヒューズ・ウィンボーン 音楽:テイラー・ベイツ   音楽監修:デイヴ・ジョーダン
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ジャイモン・フンスー、ジョン・C・ライリー、グレン・クローズ、ベニチオ・デル・トロ、リー・ペイス、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン 声の出演:ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー

いあや、面白かった!!評判の良さは耳に入っていたし、昨年見逃したのを悔んでいたが、予想以上に俺の大好きなジャンル其の参【役立たず異能集団奮起映画】の見本のような1本、堪能した~!

幼くして地球から誘拐されたピーター・クイルは今は宇宙をまたにかけるトレジャーハンター(というか泥棒ですな(笑)。
この、どんなピンチも持ち前の度胸と口八丁手八丁で乗り切ってきた自称“スターロード”(しかし誰もそう呼んでくれない(笑))に、女暗殺者ガモーラ、復讐に燃える狂戦士ドラックス、宇宙一凶暴な喋るアライグマのロケットと、話す言葉は「私はクルート」のみという宇宙木人という宇宙のはみ出し者たちが、何の因果か集まって、成り行き&意地で宇宙の危機を救っちゃうっていう、これまた好きなジャンル其の弐【異能集団ミッションクリア映画】の要素も加わってんだからゴキゲンさはMAX!もうわたしゃ感涙なのであります(笑)。

そもそも揃いも揃って犯罪者、どいつもこいつも協調性が無いはみ出し者集団ってだけで最高なのに、
全員が不幸な過去を背負った孤独なこの連中が、いがみ合いの末に互いを認め、初めて「仲間」を持つって言うだけで泣けるんだよなあ。

必殺シリーズで言えば「必殺仕置屋稼業」とか「必殺仕業人」とかの雰囲気ね・・・って相変わらず解りづらい例えでごめんなさい(笑)

特に凶悪アライグマのロケットが最後まで渋った末にミッションに参加するところや(CGであること忘れるくらい芸達者だよなあ・・・)、仲の悪かったドラッグスが失意のロケットを慰めるさりげないシーン、ピーターのアホダンスに笑った後の一味の団結力(同時にファーストシーンのピーターのトラウマも解消される)とか、マジ泣きそうだったぜ。

忘れちゃならないクルートの愛らしい眼!
気は優しくて力持ち的な言わばSWのチューバッカのポジションだが、まさに「マスコット」の愛らしさ。エンドクレジットロールにはキュンキュンしちゃうぞ(笑)。

そして彼の最後のセリフがまた泣かせるのよ!俺のフェイバリット号泣映画「アイアン・ジャイアント」とパターン似てるけどさ。あ、両方ヴィン・ディーゼルが声やってるんだ。いやあ、参りました(笑)。

見てよ!この横一列の歩みのカッコ良さ!「ワイルドバンチ」の昔からこの構図に滅法弱いのです(笑)。
ほんと醸し出すやさぐれ感、そして「決意」が最高ですわ。

原作でもかつて脇役だったり、ぱっとしないキャラを集めてこのチームができたようだが、各々のスキルは高いから「ボンクラ集団」とは言わないが、社会不適応者の集まりであることは確か。はみ出し者のチームってほんと最高だよなあ。
正直、某「社長や神様もいる集まり(中には不幸な生い立ちの人もいるが…笑)」より、貧乏くささも含め俺は100倍好きだぞ(笑)。

他にもピーターの育ての親ヨンドゥを楽しげに演じてる「ウォーキング・デッド」のメルルことマイケル・ルーカーもいい味出してるし、惑星の危機にチームに協力するノバ帝国軍の連中との共闘などもツボで、ほんと隅から隅までゴキゲンな1本なのだ。

マーベルユニバース関係なく楽しめたが、原作の通り「アベンジャーズ」に将来的に参加しちゃうのかなあ?俺としてはこのチームはこのまま単独で暴れまわっていて欲しいと思うのであります。

それにしても絵にかいたようなスペースオペラに、こんなに70年代音楽がはまるとはねえ(笑)。
クイルが肌身離さず持ち歩く旧式ウォークマンから流れてくるって設定も良く、どこかで聞いたことある曲ばかり。しかも場面に合ってる選曲には喝采でした!

俺にとって愛しい映画がまた一つ増えましたな。
これはまだ未見の方には絶対にお勧め!SFやアメコミ嫌いの方も騙されたと思って観なきゃダメです(笑)。
かつてみうらじゅんがジョン・ランディスの「サボテン・ブラザース」を『バカのリトマス試験紙』と評していたが、俺はこの作品が21世紀の『バカのリトマス試験紙』と呼びたいぞ(笑)
で、これがダメな人とはわたしゃ心は通じませぬ(笑)

先々週の休みに観たのだけど、心身ともにまいっていたこの土日に観たらもっと早く元気になったかなあ。
そんな訳でソフト手に入れ、すぐそばに置いておきたい1本、どなた様も一家に1本、でありますぞ~(笑)