珍しいことにSANTANAにはまっている。9月に出たアルバム「Guitar Heaven」。
まずはこの曲目を見てほしい。
01. Whole Lotta Love - featuring Chris Cornell (Led Zeppelin)
02. Can’t You Hear Me Knockin’ - featuring Scott Weiland (The Rolling Stones)
03. Sunshine Of Your Love - featuring Rob Thomas (Cream)
04. While My Guitar Gently Weeps - featuring india.arie and Yo-Yo Ma (The Beatles)
05. Photograph - featuring Chris Daughtry (Def Leppard)
06. Back In Black - featuring Nas (AC/DC)
07. Riders On the Storm - featuring Chester Bennington and Ray Manzarek (The Doors)
08. Smoke On the Water - featuring Jacoby Shaddix (Deep Purple)
09. Dance the Night Away - featuring Pat Monahan (Van Halen)
10. Bang A Gong - featuring Gavin Rossdale (T. Rex)
11. Little Wing - featuring Joe Cocker (Jimi Hendrix)
12. I Ain’t Superstitious - featuring Jonny Lang (Howlin’ Wolf, Jeff Beck Group)
13. Fortunate Son - featuring Scott Stapp (Creedence Clearwater Revival)
14. La Grange - featuring 浅井健一 ※日本盤のみボーナス・トラック
言わずもがなのカバー元のバンド名も記してみたが、
なんというかもう俺の年代には口元が緩む選曲の数々で(笑)。
クリス・コーネルとジョー・コッカー以外は勉強不足で知らないものの
いずれ劣らぬハマリ具合のボーカルをフューチュアした大満足の1枚なのだ。
(誰がどんなボーカリストなのか詳しいことわかる方教えてください)
仕事の客先でたまたま音楽の話になり、ハードロック系が好きだとカミングアウトしたら、
先方が買ったばかりのこのアルバムをコピーしてくれて、
どんなもんかと聴いてみたらもう1発で気にいってしまったのだ。
先々週からほぼ毎日、営業車でヘビーローテーション中なのである(笑)。
自分はギターはまったくわからないし、ラテンロックとしてのサンタナ自体もあまり聴いていなくて
超有名な「哀愁のヨーロッパ」や「ブラックマジック・ウーマン」以外はあんまり知らないくらい。
ちょっと前にグラミー賞とったアルバムもそんなに聴きこむことなく終わっていたんだが
今回のこのロックカバーアルバムは選曲がツボにはまっているのも大きいが
各曲のアレンジの強力なカッコ良さ、サンタナのギターの凄さに本当に感服した次第。
1曲目のZEPのカッコいいアレンジとC.コーネルのボーカルにまずのけぞり、
続くストーンズの曲のラテン風味ににんまり、
クリームのカバーの格好よさにはもう身悶え(笑)。原曲より好きかもってくらいだ。
ビートルズの中でも大好きな次曲は、しっとりと官能的ともいえる色彩を帯びて、
女性ボーカルとヨー・ヨー・マのチェロがまた良くて、メロディの美しさが際立つ静かなアレンジ。
サンタナにしてみりゃ随分後輩になるハードロックの重鎮デフ・レパードの曲もカバー。
全米でもヒットしたこの曲を意外なくらい素直なアレンジながら若々しく弾けてるし、
続くAC/DCの名曲はなんとヒップホップ風アレンジ。ラップ調の歌にビックリだったが、
これまた絶品で、ヒップホップ嫌いの俺もお気に入りの1曲だ。
ドアーズの曲はねっとり絡みつくギターがなんとも肉感的でよろしいことこの上なく
パープルの超有名曲も情熱的な弾きまくりで、これまた原曲以上にスリリング!
デフ・レパード以上に驚いたヴァン・ヘイレンのカバーはポップに仕上がり
「Get It On」だったのか!のT.Rexのこの曲もカッコ良くもセクシーでたまない出来。
そしてジミヘンの名曲はなんとボーカルがジョー・コッカー!
これでもかってくらい素晴らしい1曲なのである。
ベックのカバーもブルージーかつ情熱的なギターが泣く泣く、
CCRのカバーは軽快にノリノリで、とにかくもうゴキゲンなのだ。
最後の曲だけは誰のカバーかわからないのだが、ラテン風味満載で
ベンジーが他のボーカルに負けないカッコ良さでアルバムを締めくくっているのだ。
サンタナらしいラテンロックアレンジが施された曲も多いのだが
とにかくツボの懐かしい曲の数々が素晴らしいアレンジと
意外なほど弾きまくりのギターで鮮やかに違う魅力を放ってくれているのだ。
ロック好きのあなたなら聴いて損なし!と、この際きっぱり断言しちゃえる1枚だ。
しかし、サンタナって今年幾つなんだろう・・・恐るべしおっさんパワーなのである(笑)