2007年の抱負を即実行に移すべく、日曜に久々映画をレンタル。
DVD買っちゃうと安心してしまい、見るのが後になっちまうんで
「見てなかった映画をそーっと見ておこう」作戦を速やかに遂行するには
やはりレンタルだな!と勇んで借りてきました。

クライモリ WRONG TURN (2003) アメリカ/ドイツ
監督: ロブ・シュミット
出演: エリザ・ドゥシュク 、 デズモンド・ハリントン 、
エマニュエル・シューキー、 ジェレミー・シスト
「サンゲリア」とか「サランドラ」とか「カランバ」などの素敵な「勝手タイトル」やら、
なんかワクワクする宣伝に釣られて劇場に行くと
この野郎!金返せ!または、今のが○○だったのか・・・と呆然とする
今ならJAROに訴えられそうなイカサマスレスレ宣伝で一世を風靡した
東宝東和の配給作ってだけで密かに注目してたのにあっさり見逃してたこの作品、
結論から言うと、金、きちんと 払っても後悔なし!でありました!(笑)
キャンプに来たグループ+通りすがり1名の若者たちが
携帯は繋がらない、誰も通らない森の真ん中で車が事故リ
どーするべーと歩いていたら、その森には恐ろしい殺人鬼が住んでいたとさ・・・
っていう話は、もうホラーの定石、王道、使い古されたシチュエーションなんだけど
90分もない短い上映時間もあって、ダレず、飽きず、一気に見せてくれます。
個人的にもこういうスプラッタ系統のホラーは久々見たので
なんだか懐かしさもあったのですが(わざとそういう作りにしてたのかな?)
殺人鬼と若者達のサバイバル鬼ごっこ/かくれんぼが全編に渡って展開して
緊張感がきちんと持続してるのは「13日の金曜日」なんかと違うところ。
ネタバレしちゃうけどこの殺人鬼は複数(3人)。
しかも「ファンハウス」や「ヘルナイト」なんかでも出てきたフリークス!
おまけに生活習慣もエド・ゲインがパワーアップしたかのよう!
そんなモンスター化している3人と出会ってしまうくだり・・・
若者達が電話でも借りるべーと訪れた彼らの小屋で(この時点では彼らは留守)
部屋の様子が少しずつ明らかになるにつれて
住んでる者の異常性が観客と一緒に見えてくる嫌~な感じといい、
「とんでもない家に来てしまった!」と気づいたタイミングで
住人たちの帰還がわかるその焦り、
そして逃げ場無く、隠れている目と鼻の先で繰り広げられる彼らのおぞましい所業。
目の当たりにする若者達の「勘弁してくれー(涙)」感を共有できる
このシークエンスの語り口は、ほんと秀逸でした。
R-15 指定にもなってるゴアシーンもなかなか。
ヘッドフォンつけて見てたので、ちょうどハラハラするシーンで
後ろからかみさんに肩叩かれたときは10cmくらい飛び上がってましたが(笑)
隠れる・逃げる・闘う・また逃げる・・・
キャーキャーあまり言わずにいる主演のハスキー声のねーちゃんいいなあって思ってたら
トゥルーコーリングの子だったんすね(深夜に数回見ただけだけど・・・)
エロ度は控えめながら、縛られてるシーンはちょいそそりますな。
OKです。いいです。おじさん気に入りました。
名前まだ覚えてないけど精進します(笑)
主役の男はしっかり白人なんだけど表情がドニー・イェンと被っていて(笑)
いつカンフー繰り出すかと勝手に期待してしまいました。
しかし「クライモリ」とはつけもつけたり、なかなか含蓄のあるタイトル。
暗い森・・・食らい森・・・倉井守・・・(それ誰だ?(笑))
続編作られそうなオチもB級テイスト満載の王道、満足の1本でありました!