嵐2連発〜ピカ☆☆ンチ&黄色い涙〜 | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

つーことで小奇麗な映画(笑)を先月観たままだったので先に紹介しておきましょう。

先に言っておきますがチョイスしたのは娘&かみさんであります(笑)。 

 

 

カ☆☆ンチ LIFE IS HARD だから HAPPY (2004)
 

監督: 堤幸彦  原案: 井ノ原快彦  脚本: 河原雅彦  
出演:相葉雅紀・ 松本潤・二宮和也・大野智・櫻井翔(以上「嵐」) 

山崎一・宮地真緒・雨宮美加里・ 水川あさみ・櫻井淳子・甲本雅裕・でんでん・井ノ原快彦

・秋山菜津子・高野君江

 

先月観た嵐のスクリーンデビュー作「「ピカ☆ンチ」の続編だ。

スタッフと嵐をとりまく家族のキャストはほぼ一緒。

高校を卒業し、それぞれの道を歩きはじめた5人の主人公に絡んでくる女性として

宮地真緒や水川あさみ、櫻井淳子など前作より

観ていて安心する顔が増えたのが個人的には◎(笑)


「彼らがいた場所」から一度離れて帰って来た奴も、帰ってこれないけど気にしている奴も、

いつもこだわっている奴も、なんとなくまだそこにいる奴も・・・人生いろいろであります(笑)

まあ、高校出て5年もたつと色々人生の大きな節目を早くも迎えるってことは

よくあるんで、5人の描き方はそれなりに・・・。

 

帰る場所(=心の拠り所として)がある良さってのは前作で紹介済みの5人の個性とともに

うまく出ていたけど、続編ということでなく、この1本だけ単独で観たらちと辛い出来でしたな。

 

話そのものは高校生の頃のムチャさ加減が影を潜めて

「LIFE IS HARD だけど HAPPY」という前作の副題が

「LIFE IS HARD だから HAPPY」と言えるような、

「ちょっぴり大人になりました」的味付けであったものの

堤監督の遊び心満載演出も前作の方がうまく機能してた印象。

 

ふーん、みんな芸達者になったねぇ。。。とまあ、嵐5人の2年間の成長を

親父的観点で楽しんだ1本でありました(笑)。

 

 

で、もう一本。


 

 

黄色い涙 (2007) 

監督: 犬童一心  原作: 永島慎二(黄色い涙シリーズ『若者たち』より)
脚本: 市川森一

出演: 二宮和也・ 相葉雅紀・大野智・櫻井翔・松本潤

・香椎由宇・韓英恵・高橋真唯・菅井きん・志賀廣太郎・本田博太郎・田畑智子・松原智恵子

 

ALWAYSのように昭和30年代を舞台にしたノスタルジックな青春群像を描いた一作。

永島慎二のコミックを原作としているだけにしっかりした作りだ。

1974年にNHK銀河テレビ小説でドラマ化されていたのは知らなかったが

これにに強い影響を受けたという犬童一心監督が、脚本にドラマと同じ市川森一を迎えて

映画化したとのことで、そのこだわりが良く出たなかなかの一品だった。

 

東京オリンピックを翌年に控えた1963年の東京を舞台に、漫画家の青年・村岡栄介(二宮)が

病気の母を郷里富山から東京の病院に入院させるために声を掛けたのをきっかけに

売れない歌手の井上章一(相葉)、これまた売れない画家の下川圭(大野)、

そして小説家志望の向井竜三(櫻井)の3人の若者と

阿佐ヶ谷の栄介のアパートでなんとなくの共同生活を始めるのがプロローグ。

 

それぞれの夢を語り意気投合する4人だったが、誰も彼もすっかんぴんの貧乏暮らし。

時に苛立ち、時に協力し合うが、各人の創作活動すらままならない日々が続く。

そんな4人を、米屋で働く勤労青年・勝間田祐二(松本)は憧れ、また心配げに見守っている。


「あの頃の僕らは いつもいつでも笑ってた 涙がこぼれないように」のコピー通り
夢を追い、夢に破れ、不器用にもがき続けるホロ苦い日々・・・そしてやがて迎える別れの時。

青春映画の王道のストーリーだが、昭和30年代らしい物言いと風俗が

意外と嵐のメンバーとは相性が良かったのかすんなりと溶け込んで違和感なしだった。

 

ALWAYSのようにCGで再現はしていないものの、劇中香椎由宇が観に行く映画館は

我が街島田市にある「みのる座」という古い映画館でロケをしている。

 

東宝・松竹系の邦画が主にかかっていた映画館で
俺がガキのころはゴジラ映画を、時々洋画も上映して「ヘルハウス」もここで観た。

「七人の侍」のリバイバルもここだったなあ。

最近はドラえもんやポケモンみたいなアニメばっかりやってる気がしないでもないが。

西田敏行主演の「虹をつかむ男」だったかな、映画館主の話。そのモデルになっていたはず。

とにかく古い映画館ってことでロケ地に選ばれたらしい。

 

そう聞いて色めき立ったのが我が家の女性陣で(笑)、このDVDもそんな理由で借りたのだが

ファーストシーンの鉄道がSLからみのロケで有名な大井川鐡道金谷駅でなければ

見る限り島田市に来たのは嵐じゃなく香椎由宇だったわけだ(笑)。

 

話がそれたが、そんなノスタルジックな小道具もなかなかうまく機能していて

誰しも覚えのある青春の光と影をキュキュっと胸を締め付けながら

気持ち良く観終えることのできた1本でした。

 

原作マンガもドラマも観てないが、原作、脚本、監督と良い要素重なってるから

キャストが嵐でなくとも十分良い映画になっただろうけど

こうした良い映画が「嵐目当て」でも多くの人に観てもらえるのは良いことだと思うぞ。

 

それにしても他の4人と比べ松本の出番が異様に少なかったけど

他の仕事で忙しかったのかな?グループでなきゃこんなこと気にならないのにね(苦笑)