いやー、別にウケを狙おうと思ったわけじゃないんだが
クリスマスらしい映画でもないけど見るかーと
20何年ぶりかに見たら、ちゃんとクリスマスのシーンあったじゃん(笑)

サスペリアPART2 PROFONDO ROSSO
1975年 イタリア
監督:ダリオ・アルジェント 音楽:ゴブリン
出演:デヴィッド・ヘミングス ダリア・ニコルディ マーシャ・メリル ガブリエル・ラヴィア
当時「決して一人では見ないでください」という広告キャッチをはじめ、
「立体音響サーカムサウンドシステム」だの「実は幽霊が映っている!」だの
配給会社の東宝東和のウマイ宣伝戦略で大ヒットした「サスペリア」。
この「サスペリアPart2」は監督が同じダリオ・アルジェントってだけで
「第2部」どころか全く内容は関係なく、全然テイストも出演者も違うのに
(しかも製作年度はこっちの方が古いのに(笑))
「もう一度約束です。決して一人では見ないでください」なんて
二番煎じにしてはうまいキャッチコピーで
柳の下のどじょうを露骨に狙って勝手にPart2として公開されちまった作品です(笑)。
でもある意味「サスペリア」よりもスタイリッシュでスリリング、
オカルトではない猟奇連続殺人=ジャーロ映画としても面白い映画だったんですよねー。
正直言って自分はこっちの方が好きでして
借りていたのをなんの因果かイブの日に一人で見てしまいました(笑)
原題「PROFONDO ROSSO」(DEEP RED:赤い深淵)の方が
圧倒的に雰囲気はあるこのサスペンススリラー、
サスペリア以降も組んでる「ゴブリン」の音楽もこちらの方が上。
うるさいくらいに絡みついてきますがメインテーマ曲は名曲です!
内容的にもサスペリアはともかく、その後の「インフェルノ」はもちろん
「フェノメナ」・「シャドー」などと比べてもアルジェントらしい
「殺しの場面のためならストーリー破綻は無視!」加減も
それほど酷くなく(無いとは決して言わない(笑))、
誰でも「なんか嫌ぁな空気感」を堪能できるスリラーです(笑)。
意味ありげであんまりないアングルや
結構凝ってる画面作りに加え
気持ち悪い子供の歌やケタケタ迫ってくる気色悪い人形
壁に埋められた不気味な殺人画などの小道具が
殺しのシーンの妙な「痛さ」と共に
「嫌ぁな気持ち」「居心地の悪さ」を振りまいてくれます。
多少眠くなるとこあってもゴブリンの音楽で起こされながら(笑)
犯人探しと殺人シーンがテンポよく進むので
アルジェント初心者にも安心して勧められます(笑)。
再見なんで、例の「おばはんの顔」もしっかり確認(笑)
以降、記憶を呼び覚ましながらも結構楽しめました。
当時も今回もD.ヘミングスの「ピアニスト」って設定は
まったく意味が無いように思えた印象は変わらずでしたが。
それにしてもダニア・ニコルディって今見るとキツイなー(笑)
当時幾つだったんだろうなあ。アーシアのお母さんではあるんだが
主人公デビッド・ヘミングスとの変なラブコメ調の展開なんて
全く記憶に無かったんで、やたら新鮮でありました(笑)。
さて、我が家ではクリスマスの日の惨劇はなかったものの
子供の前で家人と怒鳴りあうという普段無い展開があったイヴでしたが(苦笑)
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
では引き続き良いクリスマスを・・・(笑)