ハードボイルド:ホレイショ | B級パラダイス

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先月まで静岡の地上波で放送していた「CSI:マイアミ シーズン4」。
もうWOWWOWではシーズン6が放映されているが、こちらは先日シーズン4の最終回を迎えたばかり。
CSIはどのシリーズも観出すと面白いのだが、俺のお気に入りは何と言ってもこのマイアミ。
シーズン2の途中から見入るようになり。シーズン3はかなり入れ込み
今回のシーズン4からは録画までしだしたくらいに気にいっている。

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何と言っても悪には徹底的に冷酷な(笑)ホレイショ・ケイン警部のキャラが最高なのだ。
インパクトある名前と共に、悪い奴にはサディストかってくらいに接する表情は
一度見たら忘れられないクールなハードボイルドキャラクターなのだ。

で、彼に率いられたチームがまた良くて、
銃器のスペシャリストで有能な女性捜査官カリー・デュケーン、
このシーズン4では姉マリソルがホレイショと良い仲になるエリック・デルコ
シーズン3からチームに加わった問題児(?笑)ライアン・ウルフ
こんなに魅力的な黒人女優は俺は初めてだぜ!ってくらいお気に入りの検死官アレックス・ウッズ
というCSI捜査官チーム一人ひとりのキャラがたっていて凄く魅力的である布陣なのだ。

個々のメンバーがそれぞれ様々な過去や問題を抱えていて、エピソードそのものにも関わったり
以前の問題が後になってでてきたりと一筋縄でいかないシリーズ構成も深みがって
このチームのクールな信頼関係、プロだけど人間としての弱さもあるところが奥行きを与えているのだ。

他にも殺人課のフランク刑事や分析チームのメンバーとのチームワーク(逆に反目も)など、
とにかく事件そのものの解決に向けての話だけでも充分面白い上に
こうした人間関係が絡んでくる脚本の旨さもあって、毎回うなってしまう出来なのだ。
おまけに主題歌はTHE WHOの「無法者の世界」!これがまたカッコよくはまっていることこの上なし!

で、このシーズン4のラスト2話は録画しておいたのを一気に観たのだがもう保存決定(笑)。
ホレイショがマリソルとようやく結婚となったのに不安を残した前の23話を引っ張っての
ラスト2話 第24・25話「止まった時間 前後編」は燃えた、燃えた。
昔の東映か香港映画かってくらいに「ホレイショ!行ったれ!」とこっちが叫びたくなるくらいだった(笑)

ホレイショへの復讐をはかるマフィア組織マラノーチェによって、マリソルが射たれる前篇は
事件の進行にジリジリとしながら、ホレイショの静かな怒り&デルコの熱い怒りに入れ込み
ラボを封鎖するかのような(嫌がらせに近い)FBIの内部調査が入りハラハラしていると
ビックリ!の内部スパイの存在が明らかになる驚愕編。

で、後篇では怒りを胸に復讐の鬼となったホレイショのマラノーチェ追撃にやったれえ!となりながら
同時進行でFBIを動かした黒幕に逆襲できる痛快エピソードも加わるものの
シーズン5へつながる苦いラストが待っているというストーリー。

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なんというかこのホレイショのたたずまいが、俺の好きなタイプの「ハードボイルド」なのだ。

まあ、サングラスかけたり外したりの仕草が時になんで?ってくらい多いとか(笑)
女性や子供には徹底的に優しく、首をかしげて顔を覗き込む話し方などなんとも愛嬌もあり
演ずるデヴィッド・カルーソの年齢不詳さとともに妙な色気があるのだが
それが一転、悪い奴には冷酷なことこの上なくて。
やむにやまれず・・・という動機の犯罪者にも驚くほど冷たくセリフを言い放つし。
もう言葉責めみたいに言い切る冷たい台詞とその時の目がいいんだよなあ(笑)。

そう、台詞なのだ!声なのだ!
何より吹き替えの石塚運昇さんの声の魅力、セリフ回しのカッコ良さ!
これでかなりハードボイルド点数があがっているのは間違いないのだ。
場面展開の直前の静かな怒りを滲ませながらの言い切り方のクールさったら最高で。
どうも原語では部下にも「Plese」とつけるくらい丁寧な物腰らしいが
この吹き替えでなきゃ観たくないくらい決まってると思う。

今はCSI:科学捜査班のシーズン5が始まっていて、その次はCSI:ニューヨークかもしれないが
CSI:マイアミのシーズン5、首を長くして待っているぜ!