戦う君よ | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

4.21に走って買いに行くはずだったTHE BACK HORN通算18枚目のマキシシングル
「戦う君よ」(初回限定版)
下の娘の好きなDOESのシングル「バクチダンサー」(映画「銀魂」主題歌)と
発売日が一緒のこともあり、予約をしておいたのだが誰も取りに行けてなく、
よーやく23日に帰宅後手に入ったのだった。

で、聴いた。何回も、何回も。
ここでちょっと前にアップしたYOU TUBEで事前にプロモビデオで観ていたとはいえ・・・

やはり、最高であった!!!

まず1曲目、ギターの菅波栄純が作詞したタイトル曲「戦う君よ」。
炸裂する音の塊に、これでもか!という哀メロ。
もう言うことありません!
栄純らしい胸をかきむしりたくなる切ない歌詞は、希望の光を一筋差し込んで
傷つき、血だらけになりながらも前に進もうという意思に胸が熱くなること必至。
2回聞いたら口ずさめるキャッチーなメロディと共に
どこまでも気持ちを高揚させてくれる。
特に最後!「さぁ走り抜けよう この歌を胸に抱きしめ 今」
のフレーズには、おっさん不覚にも涙がでそうになりました。

2曲目はドラムスでリーダー松田晋二が作詞の「神の悪戯」。
曲調はダーク。前作パルスで言えば彼の「グラディエーター」似た感触で
ガシガシ驀進する好みのタイプ。
俺が密かにTHE BACK HORNのロマン担当と位置づけてる松田君の歌詞は
恋する男女の関係を描いたものも多いのだが
今回は狂える夜のSEXをイメージさせて、ちとエロティックだ。

3曲目はボーカル山田将司の作詞した「パラノイア」。
題名通りの狂気を感じる一品。彼の歌詞には孤独、疎外感などがよく出てるのが多い。
(栄純のそれと比べると、もう少しやけっぱちなイメージだ)
同じく前作パルスなら彼の作った「さざめくハイウェイ」のような感じ。
「セレナーデ」や「マテリア」「白夜」にも似た癖のあるメロディに
狂気をまとったような言葉の羅列が曲の進行と共にたたみかけてくるのが
気持ち悪くも気持ちいい一曲。

ラストはベースの岡峰光舟作詞の「栄華なる幻想」。
シングルカップリングだった「浮世の波」,「虹の彼方」,「夜空」
そして前作パルスからは「フロイデ」と、彼が手掛けた歌詞は非常に少ないのだが
個人的にはどれもズズンと胸に来るものばかり。
そのどれもが俺好みの哀愁のメロディが疾走する曲で、今回の作品も例に洩れず
おおお!と身を乗り出したくなる一曲である。

と、メンバー4人それぞれの色が気持ちよく配置された渾身の一枚。
もう何回リプレイしたかわからないくらい聴いている。今も。


しかもこれだけでは終わらない初回限定版はお買い得感満載の仕様。
昭和歌謡テイストのメロディが大好きな「白い日記帳
ヘヴィかつダークでカッコイイ「カウントダウン
タイトルそのままのエキゾチックな1曲「異国の空
「イキルサイノウ」アルバムの中の地味ながら癖のある1曲「プラトニックファズ
ロマンチックかつ切ないバクホンクリスマスソング「羽根~夜空を越えて
そしてインディアルバム収録で俺も今回初めて聴いた「魚雷」と
6曲もの「おおこれが来たか!」という意外な選曲のライブCD1枚がおまけについて
もうお腹いっぱいなのである!

土曜は以上を何度も聴きこんでたらだんだん興奮してきて(笑)
前に下の娘のために作った「おとーさんが選ぶTHE BACK HORNベスト盤」(本人迷惑(笑))をかけながら、
俺のバンドハマリ度合いMAXを示す「詩集を手に入れる」の方式通り、当然購入した
詩集「生と死と詞」(これがまた構成、装丁とも素晴らしい!)
を片手に歌う歌う戦う俺であった!

THE BACK HORN・・・ほんと最高!
ROCK好きで良かったとつくづく思うぜ・・・