一時期「さくらウンタラ」で騒動になって、国会歳費の費用対効果とみれば、「何やってんだ
か」と薄ら笑いが起こったものだが、その後の「武漢ウィルス」自然の驚異の災害とくれば、
「国民の生命・財産」を守ってくれるのは、誰だとなりそうで・・・。
碌な者でない人々には、日本の行き先を迷わせて貰っては困ると相成りそうだ。
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ジャパンライフ、元朝日新聞政治部長に顧問料3000万円! 返還には応じず
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に元会長が招待され、悪質なマルチ商法で経営破綻した
「ジャパンライフ」が、元官僚や元新聞社幹部ら5人に、2005~17年度に顧問料として 計約
1億4000万円を渡していたことが分かった。
このうち、元朝日新聞政治部長の橘優(たちばな・まさる)氏は、夕刊フジの直撃取材(4日)に
顧問料の開示を拒否していたが、何と約3000万円を受け取っていたことが分かった。
ジャパンライフによる被害総額は約1800憶円ともいわれる。 同社は、出資者を信用させるため、
元朝日新聞政治部長を顧問にしていた可能性もある。
夕刊フジが直撃取材した際、ジャパンライフが消費者庁から「行政指導」を受けていた事実を、
橘氏は「事件が顕在化するまで知らなかった」と回答。また、「桜を見る会」も同社に利用されたの
ではないかという問いに、「あれはあれ、これはこれだ」と話していた。
ちなみに、破産管財人は顧問料の返還を求めたが、応じていないという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191219-00000018-ykf-soci
いまから28年前。朝日新聞の植村隆記者は元慰安婦の肉声を報じた。慰安婦報道の先駆け
である。5年半前に朝日を辞め、61歳となった植村氏。慰安婦報道の功績によって韓国で表彰
されちゃったというのだが、ちょっと待って。あれは誤報のはずでは……。
植村氏が受け取ったのは賞牌、つまりメダルと賞金1千万ウォン。日本円にして約93万円である。
植村氏は、よっぽど嬉しかったに違いない。なにしろ、氏は朝日を離れて国内外の大学で研究員
や非常勤講師、客員教授に就いても、慰安婦誤報の批判を受け続けた。
そんななか、韓国の「李泳禧(リヨンヒ)財団」からすぐれたジャーナリストを顕彰する賞に選ばれ
たのである。
財団は韓国の著名な民主化運動家、故・李泳禧氏の名を冠しており、今回の賞は、年に1度、真
実の追求に努めたジャーナリストに与えているものだ。
その表彰式が今月4日にソウル市内で行われ、植村氏は、おおむね次のような受賞の弁を述べ
ている。
「賞の受賞は、“負けずに頑張れ”という韓国ジャーナリズム界の大きな励ましだと思います。私を
応援してくれる韓国の皆さんに感謝します。この受賞をきっかけに日本と韓国のリベラル勢力の交
流が一層深まることを願っております」光栄に思っています
植村氏はそのスピーチのなかで、
「安倍政権下で河野談話が無力化し、日本の侵略戦争による被害の記憶継承作業に対する攻撃
が相次いでいます。こんな危険な風潮を変えていかなければならないと思います」
といった熱い思いも披瀝したのだが、元週刊朝日編集長の川村二郎氏は、
「植村くんの記事については朝日新聞も誤りを認め、謝罪したうえで訂正しています。朝日の慰安婦
報道に関する騒動の火付け役になったようなものですから、吉田証言による“慰安婦狩り”記事のよ
うに取り消しまではされていないとはいえ16件の取り消し記事と同じ穴のムジナ。
賞を受けるなんて恥ずべきことです」と憤り、
「韓国側にとって都合のいい記事だったから受賞したのでしょうが、記者は本来、イデオロギーに縛
られることなく中立の立場で事実を報じるべきです。あれで賞をもらうなんてジャーナリストの風上に
も置けません。93万円の賞金まで受け取るなどもってのほかです。まともなジャーナリストであれば
賞も賞金も辞退すると思います」
元朝日新聞ソウル特派員でジャーナリストの前川惠司氏は、
「私個人としては、植村さんの記事は朝日新聞が世間の信用を失うきっかけだったのではないかと
考えています。朝日OBのなかにすら功名心に逸(はや)って取材を疎かにしてしまった植村さんや
記事にかかわった人たちのことをよく思っていない人は一定数いるでしょう」
こうした意見を、当の植村氏はどう受け止めるか。
「私の記事が取り消された事実はなく、元慰安婦の被害の真実を明らかにしたこととその後の闘い
が韓国でも認められたことを光栄に思っています」
と、おっしゃるのである。堂々たる無反省ぶりには、もはや怒りを通り越して呆れるほかない。
「週刊新潮」2019年12月19日号 掲載
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191223-00598945-shincho-soci
「何もかもが腐りきり日本が死んでいく」~国会閉会「逃げ切り」に抗議する市民たち
http://www.labornetjp.org/image/2019/120904
「桜を見る会」の疑惑に答えることなく、国会閉幕で「逃げ切り」をはかった安倍政権。
その閉会日(12/9)に官邸前に集まった怒りの市民たち約30人がいた。
いつも手作りのプラカードで新宿西口でスタンディングをつづけている大木晴子さん(写真下)。
この日は「安倍政権がシュレッダーに掛けたのは民主主義なのです」の言葉を掲げていた。
http://www.labornetjp.org/image/2019/120902
「私も71歳。こんなひどい安倍さんの世の中を若い人に残すわけにはいかない。
そのために何ができるかをいつも考えている。
でも電車や街頭で周りを見ていると、無関心で目が生きていない人ばかりで同じ顔に見える。
どうか無関心にならないで下さい。無関心は平和の敵です」と危機感をあらわにしていた。
(大木晴子さんHP)
http://www.labornetjp.org/image/2019/120903
ある男性はマイクでぶちまけた。「何もかもが腐りきっている! 書類は捨てられる。
隠蔽、ねつ造、廃棄、何でもあり。他の国だったら捕まっている。自由も民主主義も愛も希望も
つぶされる、それは日本が死んでいくということではないですか!」と。ひどい政治にも関わらず
内閣支持率が下がらないという異常事態のなかで、どうしたらいいのか。深い怒りと真剣な思い
が次々に語られた。
http://www.labornetjp.org/image/2019/120901
抗議集会の最後は韓国市民キャンドルの歌。
「光は闇に負けない。真実は沈まない。けしてあきらめはしない」の歌声が官邸前に広がった。
(M)
http://www.labornetjp.org/news/2019/1209shasin
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抗議集会の最後は韓国市民キャンドルの歌。
こういう結果的に「内政干渉」みたいな日本人でない日本市民みたいな露骨に出てしまっては、
賛同する人もがた減りだろう。
まして「桜を見る会」のごとくのお祭りをさも大事でもあるかの問題争議で出てしまったメディアの
中の人の貰った金の出所と言えば、「騙された人の金」では、批判もへったくれもない。
国会もメディアも建設的意見でなくだもの国民の信頼など得られようがない。
何でも国会論議では経費対効果として時間をつぶすのが良いか悪いかを判定すれば、他にやる
ことがあるだろうと、一日の経費を考えれば「税金の無駄」は何かが浮かび上がる。
税金の使い道の検証やら、画像のような「特権に切り込む姿勢」が、政治的には国民理解が、いや
賛同が得られる道。
まして「公共事業ウンタラ」も、実際にそれが起これば「無駄である」なんてのは、声が消え去って、
口をつむぐ議員さんの「恥知らずな資質」が、よりクローズアップされてしまう。
相手は自然現象である。
人知を越えた「想定外」はつきもので、いにしえの「備えあれば、憂いなし」は、
人命の点から行っても、「人命は地球より思い」となれば、無駄であると切って捨てる
ことは出来ない。
それが毎年起こったとなれば、日本の政治のあり方として、国民も「綺麗事にながされる」
ことなく、万遍ない自然災害に備えた「憂い防止」は、公共の福祉の一環であろう。
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熊本県南部の記録的豪雨で1級河川・球磨川が氾濫し、甚大な被害が出ている
状況について蒲島郁夫知事は5日、報道陣に「ダムによらない治水を12年間で
できなかったことが非常に悔やまれる」と語った。球磨川水系では1966年から治水
など多目的の国営川辺川ダム計画が進められたが、反対する流域市町村の意向
をくんだ蒲島知事は2008年9月に計画反対を表明。国も中止を表明し、09年から国
と県、流域市町村でダムに代わる治水策を協議してきたが、抜本策を打ち出せずに
いた。知事との主なやり取りは次の通り。【清水晃平】
――知事は川辺川ダム計画に反対し、ダムによらない治水をすると言ってきたが、
ダムを作っておくべきだったという思いは?
私が2008年にダムを白紙撤回し民主党政権によって正式に決まった。その後、国、
県、流域市町村でダムによらない治水を検討する場を設けてきたが、多額の資金が
必要ということもあって12年間でできなかったことが非常に悔やまれる。そういう意味
では球磨川の氾濫を実際に見て大変ショックを受けたが、今は復興を最大限の役割
として考えていかないといけないなと。改めてダムによらない治水を極限まで検討する
必要を確信した次第だ。
――(ダム計画に反対表明した)政治責任は感じているか?
(反対表明した)2008年9月11日に全ての状況を把握できていたわけではない。
熊本県の方々、流域市町村の方々は「今はダムによらない治水を目指すべきだ」という
決断だったと思う。私の決断は県民の方々の意向だった。私の決断の後に出た世論調
査の結果は、85%の県民が私の決断を支持すると。その時の世論、その時の県民の方
々の意見を反映したものだと思っているし、それから先も「ダムによらない治水を検討し
てください」というのが大きな流れだったのではないかと思っている。ただ、今度の大き
な水害によって更にそれを考える機会が与えられたのではないかと思う。
私自身は極限まで、もっと他のダムによらない治水方法はないのかというふうに考えて
いきたい。
――被害が出てから「極限まで追求する」ではなく、どこかの段階で治水策を講じておくべ
きだったという指摘がある。この12年間の取り組みは?
ダムによらない治水をどのようにまとめていくか。時間的にはたったかもしれないが、方向性
としては、とにかく早く逃げることがとても大事で、そういうソフト面を大事にしたこと。
もう一つは(球磨川上流の)市房ダムの利用だ。市房ダムの目的はダムによってなるべく増
水させないこと。元々、昨日(7月4日)の予定では午前8時半に(緊急)放水する予定だった
が、私としてはもっと弾力的に考えようと思っていたし、スタッフにも言った。
スタッフも自動的に放水するのではなく、その後の1時間の状況を見てみようと判断した。
雨がだんだん薄くなっていたのでもう少し待った方がいいと午前9時半まで待ったところ、
雨が弱くなった。その段階で放水はやめると。後のデータで見ると最も川が増水したのが
午前8時半。あの時にダムの水を全て放水していたら、今回の洪水以上の大きな災害に
なったと思う。そういう意味では事前放流していたことと事前放流によって多くの水をため
られたこと、そして自動的に放水しなかった弾力的な運用が大きかった。
それも我々の治水対策の一つだった。これからも今決められている治水対策も皆で合意
した分はやっていく。これをダムができるまで何もしないというのは最悪だと思う。
私はそういう形で進めていきたい。
――ダムによらないやり方、これまでのやり方を変えるつもりはないということか?
少なくとも私が知事である限り。これまでもそのような方向でやってきた。ダムによらない
治水が極限までできているとは思わない。極限まで考えていきたい。ダム計画の白紙撤回
の時にも言ったが、永遠に私が予測できるわけではない。今のような気候変動がまた出て
きた時には当然、国、県、市町村と、今のところはダムによらない治水なので、その中でやる。
それ以外の考え方も、将来は次の世代には考える必要はあるかなと思う。
毎日新聞2020年7月6日 08時38分(最終更新 7月6日 08時38分)
https://mainichi.jp/articles/20200706/k00/00m/040/011000c
前原誠司国土交通相は、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)通りに、群馬県の八ツ場
(やんば)ダム、熊本県の川辺川ダムの建設中止を明言。9月23日には八ツ場ダム、26日に
は川辺川ダムの現地を視察した。「八ツ場ダム、川辺川ダム中止は、公共事業見直しの入
り口」と位置付ける前原国交相。果たしてダム問題に、民主党政権はどう決着を付けるのか。
9月17日の就任会見では、八ツ場ダム、川辺川ダムに関する質疑が相次いだ。前原国交相は
ダム事業見直しの考え方を語り、「できるだけダムに頼らない河川整備を進める」とのスタンス
を強調した。以下はダム問題に関するやり取り。(ケンプラッツ編集部)
2009.09.30
https://xtech.nikkei.com/kn/article/const/news/20090928/535697/
台風19号 93人死亡 3人不明 71河川で決壊 8万棟余で住宅被害
2019年11月14日 16時17分
台風19号による豪雨災害。氾濫などによる浸水範囲は去年の「西日
本豪雨」を超えたほか、土砂災害も1つの台風によるものとしては
最も多くなるなど、国が対策の見直しを迫られる記録的な豪雨災害
になりました。
NHKが各地の放送局を通じてまとめたところ、台風19号で亡くな
った人は全国で93人で、3人が行方不明となっています。
93人死亡 3人行方不明
亡くなった人は、
▽福島県で31人
▽宮城県で19人
▽神奈川県で16人
▽長野県で5人
▽栃木県、群馬県でそれぞれ4人
▽岩手県、埼玉県、静岡県でそれぞれ3人
▽茨城県で2人
▽東京都、千葉県、兵庫県でそれぞれ1人です。
また行方不明となっている人は、
宮城県、茨城県、神奈川県でそれぞれ1人です。
堤防決壊 71河川140か所
堤防決壊 71河川140か所
国土交通省によりますと、台風19号による豪雨で川の堤防が壊れる
「決壊」が発生したのは12日時点で7つの県の合わせて71河川、
140か所となっています。
▽国が管理する河川で堤防の決壊が確認されたのは7つの河川の12か所、
▽県が管理する川で堤防の決壊が確認されたのは67の河川の128か所です。
16都県の延べ301河川で氾濫が発生し、浸水した面積は少なくとも2万
5000ヘクタールと去年の「西日本豪雨」を超える記録的な豪雨災害とな
っています。
決壊の情報は国土交通省のホームページの「災害・防災情報」でも確認
できます。
https://www.mlit.go.jp/saigai/index.html
土砂災害 20都県で821件(6日午前7時)
土砂災害 20都県で821件(6日午前7時)
台風19号による豪雨で発生した土砂災害は、これまでに20の都県で合わせ
て821件確認され、1つの台風で発生した土砂災害としては、記録が残る
昭和57年以降、最も多くなったことが国土交通省のまとめで分かりました。
先月12日、大型で強い勢力を保ったまま伊豆半島に上陸した台風19号は、
翌日にかけて関東や東北を通過しながら各地で観測史上1位の値を更新
する豪雨をもたらしました。
国土交通省のまとめによりますと、台風19号による崖崩れや土石流など
の土砂災害は、6日午前7時の時点で20の都県で合わせて821件確認され、
1つの台風による土砂災害としては、記録が残る昭和57年以降最も多く
なったということです。
これまで最も多かったのは、平成16年の台風23号で、合わせて800件でした。
また、一連の大雨として土砂災害が最も多く発生したのは去年の西日本豪
雨で、32の道府県で2581件となっています。
今回の台風19号による土砂災害は、都県別では、
▽宮城県が最も多く249件、
▽岩手県が97件、
▽神奈川県が90件、
▽福島県が78件、
▽群馬県が67件、
▽新潟県が45件、
▽長野県が43件、
▽静岡県が42件、
▽栃木県が31件、
▽埼玉県が24件、
▽東京都が23件、
▽山梨県と茨城県がいずれも11件などとなっています。
住宅被害 8万7400棟余(14日午前5時30分)
住宅被害 8万7400棟余(14日午前5時30分)
総務省消防庁によりますと、台風19号などの影響で、全国で8万7768棟の
住宅が、水につかったり全半壊したりする被害を受けています。
このうち、
▽床上まで水につかったのは福島県や栃木県、埼玉県など17都県で2万6774棟。
▽床下が水につかったのは20の都県で3万2264棟となっています。
また、▽全壊や半壊の被害を受けた住宅は長野県、福島県、宮城県など16の都
県で1万4197棟、
▽一部損壊が28の都道府県で1万4533棟となっています。
避難者2367人(14日午前5時)
内閣府のまとめによりますと、台風19号などの影響で避難所での生活を余儀なく
されている人は、14日午前5時の時点で、10の都県で合わせて2367人となっています。
避難者が最も多いのは福島県で、33の避難所に合わせて1040人、次いで長野県が
681人、宮城県が420人などとなっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191015/k10012131581000.html
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以下のような「自然を冒涜するかの反対運動」の無残な結果はいかがしたものだろう。
自然災害に人間の力の弱さを再認識させてくれるのだが、実際起こってしまえば、
発言をなきものにして口をつむぐ税金を食む以上卑怯は許されるものではない。
これに「脱ダム宣言」を加えれば、国を守るイコール国民を守る点で、無駄な公共事業
はあるのだろうかと、近年の自然現象を見ていると、「人間のエゴ」も自然に勝てないと
学ぶべき、そしてその最低限の方策を怠っていると、災害はいつ発生するか分かったも
のではない。
税金の使い道に「無駄がある」とすれば、それは「国民の生命・財産」を根底にしていない
綺麗事しか「口にしない」議員の歳費こそ、「出すのももったいない無駄金」ではなかろうか。
で、「ダム建設」でのアクシデントを、克明に描いたのが「九時間の恐怖」という実際のダム
でのものを映画にしたためたものである。
「九時間の恐怖」 五十七年公開作
観賞は「よーつべ」に上がっていたものだったが、今では削除させている。
あらすじとしては、以下のようなものだが、出演者も大概が「大部屋役者」と「現地の人々」
で構成され、よりモノクロ画面の緊迫感は上がっている。
もっとも年代の装備のものだけに、今見ては「古くさい道具群」は、ほっこりしてくる。
静岡県安倍郡井川村井川神社祭礼の日。井川ダム工事現場では、数日来の降雨と赤石山
系の雪解水とで大井川の水嵩が増し濁流はげしく、仮排水路水門漏水状況を確め修理する
ために潜水夫岡本が潜水、一時間を経過したが浮上らず、何か事故の発生を察知したが、
その状況を知るすべがない。午後一時--潜水夫の責任者伊藤は、現場事務所に異状を
報告、潜水夫救援手配を依頼。堰堤事務所より本部事務所に急報。本部事務所では祭礼
見物中の関係者を急拠集合し、県下各地に応援依頼を指令、救援班を編成。各地の潜水
夫は、休日或は就業中の為、連絡は困難を極め、焦燥感深まる。三時--静岡中央署で
は潜水夫の発見時、道もない山間部へ如何に急速に送り込むかの討議を行う。
結論的には米軍又は自衛隊のヘリコプターを依頼する事に決定。米軍基地は救援要請を
承諾する。現場では依然正確に排気泡が水面に浮んでいる。駿府公園でのヘリコプター
誘導着陸の手筈は、気流悪く地理不案内のため米軍出発遅れる。水温その他の関係で
事故者の体は三時間以上危険との情報が入り一同憂慮する。五時--ヘリコプターの遅
延の為、中央署では潜水夫一組を静岡--千頭の陸上輸送を決定、悪路を覚悟でジープ
出発。佐野組、千頭に到着。直ちに井川へ。九時半、工事関係者、村民の見守る内に佐野
組の徹が潜水開始。同四十分--静岡からの平山組も到着。引上準備のため三回潜水、
二十分後に引上げの合図がある。同四十一分二本の生命鋼が引かれ、潜水帽が二つポ
ッカリとうかび、救出成功、全山は歓声にゆらぐ。
この全山の歓声は、もちろん現地の人々の参加した「たいまつの揺れ」となって、なんとも
感動的ではある。
六十年も経つと、そこに観光のとなって、それなりの設備も出来上がって、経済効果は
それなりの収益を見込めるものとなってくる。
「脱ダム宣言」のそもそもも、経費対効果として、自然破壊ウンタラからも「反対運動」の
怪しい動きも、利己的環境保護では、今起こっている「黒人差別問題」と同等の「思惑がらみ」
の騒動として、みていないと後々、「あの時の、悔いを残す」なんてのも、ありそう・・・。
願わくば、「非力を嘆く雛」が、日本の指針を、より強くしていく「意識・気力」を持って、
「さぁ、行こうぜ」と後を託せる「力」となって欲しいものである。
といったところで、またのお越しを・・・。