「殉愛」を、より体現した「高倉健の生き様」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

報道に驚く、その昔のヒーローの死、そして何より人との繋がりの濃密さは、
今般の「殉愛」の批判をみてとれば、その生き様にこそこの言葉がぴたりと
くる偉大な映画俳優「高倉健」の残念な知らせだ・・・。



「殉愛」なる造語の不遜さに憤りを感じるが、その造語にぴたり当てはまると
したら、亡くなった「高倉健」の生き様にこそ、その言葉が当てはまる。
で、そんな視点で追悼のエントリーをしていたサイトをちゃっかり引用。

引用開始
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仁侠映画のヒーローだった後、印象的な映画に光り輝いた人物が亡くなった
知らせには、年齢とはいえ「暗澹たる気持ちになって来る。



その昔の煙草の煙が蔓延する深夜のスクリーンに、画像のような「お供します」
というセリフと、「いよう、待ったました健さん」の野太い声と拍手に、ワク
ワクした記憶が甦る。

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映画俳優の高倉健(たかくら・けん、本名・小田剛一)さんが、死去していた
ことが18日、発表された。83歳だった。
31年に福岡県に生まれ、大学進学のために上京。55年、東映ニューフェイス
2期生として入社した。
演技経験などは全くなかったが、翌56年に映画「電光空手打ち」で主演デビュ
ーした。
映画スターとしての地位を確立したのは、60年代に入って出演するようになっ
た仁侠映画だった。
「網走番外地」「日本侠客伝」「昭和残侠伝」などがシリーズ化され、大ヒット。
映画ファンは「健さん」と親しみを込めて呼ぶようになった。
テレビドラマなどにはほとんど出演せず、自らを「映画俳優」と呼ぶほど。
生涯の映画出演作は205本に及ぶ。
最後の作品は、12年秋に公開された「あなたへ」(降旗康男監督)。
田中裕子(59)が演じた亡き妻の面影をたどり、富山から九州まで自らハンドル
を握り、旅をする刑務官を演じ、同年の報知映画賞主演男優賞を受賞した。

11月18日(火)11時37分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141118-00000022-sph-ent
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最後の二人連れのシーンに、スクリーンへ向って拍手が起こるという珍現象
のほのぼのとした雰囲気と、我慢に我慢を重ねた「唐獅子」が暴れまわる。
「弱きを助け、強きをくじく」という任侠の様を、健さんは体現していた・・・。





学生運動華やかな頃の、このポスターが健さんがヒーローだったのは、
反体制云々でなく、弱き者の味方の活躍・・・。






その後の活躍では、この緻密に計画を立案し、人命の尊さに使命に命を掛ける
役柄は、別の隊との比較に、より演技者として光っていた。






この映画のポスターの天を仰ぐ姿勢には、そして「テネシー・ワルツ」のくだ
りは、一途で実直さの映像化のようで・・・。

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高倉健さん 再婚せず 元妻江利チエミさんの墓参りは欠かさず 

83歳で亡くなった高倉健さんは歌手で女優の江利チエミさんと1959年に
結婚、71年に離婚したが、その後再婚することはなかった。
離婚の原因はチエミさんの親族にまつわるトラブルからで、チエミさん側から
の申し入れで離婚した。
その後、チエミさんは82年2月に心不全で45歳という若さで死去。葬儀が
行われた2月16日は健さんの誕生日であり、2人の結婚記念日だった。
健さんはチエミさんの命日の2月13日の前後になると必ず墓参りに出かけて
いたという。
健さんが主演した映画「鉄道員」の中では、チエミさんの代表曲「テネシー・
ワルツ」がテーマ曲として使われている。

[ 2014年11月18日 15:52 ]
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/18/kiji/K20141118009306820.html
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これを歌う「江利チエミ」の、大切な人の歌ですってな・・・。

                        ご冥福を祈ります。
http://erath0515.at.webry.info/201411/article_2.html
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この大切な人の歌ですの紹介の後に歌う「江利チエミ」のエピソードは
八十年のコンサートであったらしい。自身が亡くなる二年前で、離婚が
七十一年であるから、その後も互いに思いを言葉に出さず共有していた。
それこそ「思いやり」の日本的心情だろう。

                   改めてご冥福を祈ります。

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といったところで、またのお越しを・・・。