「バクリ」でないリスペクト溢れる「beck」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

売りたいだけのどこかできいた音を、さもオリジナルみたいな風にして披瀝
しても、なんともな「パクリしかない」という語句が耳に入り込み、冷笑の
元耳に入り込むのない大衆音楽で、流石に「話題作り」とバッシングを絡め
て「税金に群がる」体を見せてしまうと、自分達の音楽とはかけ離れて、見
放され当たり前が、最初から丸分かり・・・。

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韓国の新人アイドルグループ「Red Velvet」のPV内に広島への原
爆投下や9・11に関する演出があり、ネット上で批判や疑問の声が上がって
いる。
同グループは「少女時代」などが所属する韓国の大手事務所「SMエンタテイ
メント」の新人女性4人組アイドルグループで8月4日に韓国でデビューする。
それに先立ち1日正午から動画サイト「YouTube」にデビュー曲「Ha
ppiness」のPVが公開された。




PVでは実写とアニメーションを組み合わせた独特の映像で、
コラージュを多用しているのも特徴だ。問題となったのは英字新聞のコラージュ
が写される場面だ。
使用された新聞は「JAPS HIT BY ATOMIC BOMB EQU
AL TO 20000 TOWN…「GREATER ATOM BOMBS
 PROMISED JAPS」「ALLIES TELL JAPS HIR
OHITOMUST OBEY OUR…」など1945年8月6日の広島への
原爆投下や、日本の敗戦を伝える見出しばかりだった。
これらは実際にアメリカ国内で発行された新聞の紙面。数ある英語新聞の中から
原爆に関するもののみを選びコラージュしたことを考えれば「Red Velv
et」サイドの意図は明らかだ。
さらにその矛先は日本以外にも向けられる。
ニューヨークの街並みのイラストが使われているシーンでは、世界貿易センター
ビルに飛行機が突っ込んでいる上にメンバーの一人は、その後ろで飛行機の模型
をゆらゆら動かす。「9・11」を意識した演出だ。
全体にカラフルで明るいPVを見ていると、多数の犠牲者を出した原爆投下やア
メリカのテロ事件が演出上必要だったとは考えにくく、ネット上では批判や疑問
の声が上がっている。
「Red Velvet」のデビュー日は4日で、6日は広島への原爆投下(6
日)、長崎への原爆投下(9日)の日とも非常に近い。
韓国人にとって他国の死者が出ることが“Happiness(幸福)”でない
のならば、隣国への配慮は必要だっただろう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140801-00000035-tospoweb-ent



日本は今「『自画自賛』症候群」
放送・出版界、日本の優越性を強調…天皇制・靖国神社も賞賛
「原発事故や周辺国の勢力拡大に余裕のなさ露呈」

日本人はたとえ表面上だけであっても、謙虚さを失わないことを「最高の美徳」
としてきた。この謙虚さは経済力と共に、世界で日本が尊敬される重要な要素
でもあった。ところが、その日本の美徳が急速に失われようとしている。
世界で日本は最も優れていて、最も尊敬される国だと触れ回る「『自画自賛』
症候群」が日本社会に広がっているためだ。
「嫌韓・嫌中」書籍を相次いで出してきた日本の出版各社は最近「日本はなぜ
美しいのか」「日本は世界から尊敬されている」「世界が絶賛する日本人」
「日本人に生まれて良かった」といった類いの本を競い合うようにして出して
いる。日本の優越性を強調する内容の中には、とんでもないものも多い。
イギリス在住の日本人が書いた『日本はイギリスより50年進んでいる』
という本は「イギリスに住んでみたら、日本は天国だった」という内容になっ
ている。著者は「イギリス人は肥満だが、日本人はスリムだ」「ロンドンには
慢性の交通渋滞があるが、東京はそうではない」といったことを日本が優れて
いる根拠として挙げている。
日本の優越性を証明するためなら外国人も動員する。人口3万人という小国サ
ンマリノ共和国の駐日大使であるマンリオ・カデロ氏が書いた『だから日本は
世界から尊敬される』は、天皇制や靖国神社に対し賛辞を並べ立てている。
経済専門家らもこれに加わり、『そして日本経済が世界経済の希望になる』
『負けない日本企業 アジアで見つけた復活の鍵』『もしも日本が消えたなら』
といった本を出版している。
NHK BSは毎週『cool japan発掘! かっこいいニッポン』という番組で、
外国人による「日本賞賛リレー」を放送している。
日本テレビ、テレビ朝日はバラエティー番組にも外国人を多数出演させ、日本
が住みやすい国であるということを強調している。
こうした動きに火を付けたのは政界だ。安倍晋三首相は「美しい国、日本」
「この国に生まれたことを誇りにできるようにしたい」という言葉を口癖のよ
うに言い続けている。
東京新聞は30日「近ごろ日本を覆う『自画自賛』症候群は何の表れか」という
記事で「近ごろ、本屋に立ち寄ると、気恥ずかしくなる。
店頭に『日本人はこんなにすごい!』という『自画自賛本』が平積みにされ
ているからだ。この国から『奥ゆかしい』とか『謙虚』といった感覚が急速
に消えていっているように感じる。だが、そうした違和感を口にすると、ど
こからか『自虐だ!』という悪罵が飛んできそうだ」と書いた。新潟青陵大
学大学院の碓井真史教授は「日本が圧倒的な経済力と技術力を誇っていた時
代には謙虚さがあったが、大震災や原発事故、韓国・中国の台頭で余裕がな
くなった」と分析した。恵泉女学園大学の高橋清貴特任准教授は「日本の自
画自賛は周辺国に対する隠れた優越意識をあらわにしたもの」と話している。

http://www.chosunonline .com/site/data/html_dir/2014/07/31/2014073101564.html
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日本は今「『自画自賛』症候群」

何の歴史も有しない国の哀れさは、他を攻撃してその精神を保とうとする
のだが、何の分野においても基礎的資質と研究・探求に対する人間的素養
がない限りにおいて、すべてのものが他人の功績の上に成り立ち、うっす
ぺら過ぎるから、一時期の流行からもすぐに忘れ去られ、焦れば焦るほど
またまたどこからか「バクリ」に勤しむ。
何年経とうが、それが根底にある限りあせたな大衆文化も生まれることは
ない。
日本の音楽シーンにおいて、起源を主張する風潮もなく参考にした人物達
はリスペクトし、それに近づこうとする姿勢は、ひと時「西洋かぶれ」と
揶揄されたものが、先人の基礎の上に成り立ちとするから、それなりの説
得力も、また演奏面も格段に上達してプレイャーとしても名の通る人まで
出現するまでになった。一朝一夕の出来事でないを映画にしたためれば、
この音楽を通した青春物語に如実に現れている。
それが「beck」という映画。



>https://www.youtube.com/watch?v=xjVcKCDUCb0

「ベック」 十年公開作
楽器を演奏するのには「バクリ」ではいるものだが、それなりの技術的修練が
ない限り、再現するのは難しいし地道な努力が「憧れの奏者」並になった時は
今度はそれよりは何とか上にいきたい、またその技術を維持するのには、これ
また普段の練習を怠れば、技術の維持は出来ない。
「好きこそ、ものの上手なり」で、それこそ好きだからそれを真似るから始まる
からリスペクトも生まれ、その状態に達したとき無情の喜びも生まれる。
上のポップスとかの何の特色もなく、何より奏者が見えない音というものが、
下手すれば「日本のミージシャン」がこっそり協力して、ベーターベースを作り
なんて・・・、あとはライブと評する録音音源を垂れ流すだけ、口パクでライブ
では観客もタマッタモノデハナイ。
ひところは日本のロックも技術が追いつかず、せせら笑われるものだったが、不
断の努力は向上させ、この漫画を映画化したものでも、日本の奏者の裾野の広が
りは、次の奏者を生んでくる。
このマンガも知らないから、題名から連想するのはギターとなれば・・・。



この少しばかり変わったイギリス人を思い出す。
あらゆる奏法を考案して、それらが後の者達に影響を与えた孤高の人。
っていうか、満足することに不安があるのか、壊しや的側面もあって、
名の売れた割にはアルバムとなると賛否の分かれるものばかり・・・。
ただギターに関すれば、映画でも真似ていた奏法的にかっこいいのはピカイチ。



盗んだギターが「ルシール」ってので思い出すのは、やはりBBキングとなる。
このブルースギタリストは、その昔コンサートに行ったことがあり、ギター奏法
も容易く演奏していて、なにより自分のギターを延々と自慢するおっさんにくす
りと笑うアットホームなコンサートだった。

で、映画の物語はバンドの結成から、名を売ってロックフェスに出るまでの、
その外のもろもろの青春ものとして軋轢や諍いを乗り越えていくというありきた
りなものだが、無目的の高校生が友人の力と音への憧れでギター演奏に努力する
姿勢や、ちらっと見せる矜持のやり取りにそれなりの青春謳歌が出ていた。
「青春デンデンケ」ってな映画でも高校生の音楽青春物語があったが、あちらは
ベンチャーズのエレキ、こちらはそれらを超えてロックにブルースって演奏も
格段に西洋と遜色なくなって、そこらににんまりとしてしまった映画である。
何より憧れや先人達へのリスペクトが溢れていて、そこがなんとも日本人らしい
のに、どこぞとの違いが際立って・・・。



このリズム・セッシヨンのドラムとベースが好きだったのだが、それとベックが
グループを作った時には、狂喜したものだった・・・。古い記憶だなぁ・・・。




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               といったところで、またのお越しを・・・。