自衛艦と釣り船の衝突が起こって、予測されたメディアの「自衛隊艦加害説」が、昨日は
どこも「えらそうな解説」をつけて論じていたが、このところの「通信技術」の向上は航跡
の後追いが出来てしまい、それに伴って喚きチラシのメディアの声は消え入りそうになっ
ていき、印象操作の悪辣さだけが視聴者に知れ渡っていく・・・。
特に「アサヒる」の系列の「テレビ朝日」の解説は、とびっきりの「決め付け」を交えて
言葉極めて「批判の対象」を繰り広げたが、それが「公共財」とされるメディアの姿勢
から「信頼感」を揺らがせてしまうのだが・・・。
というわけで、挿入画像はテレビ朝日ものにした。
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広島県大竹市の阿多田島沖で15日、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船「とび
うお」が衝突し、2人が死亡した事故で、救助された男性2人のうち伏田則人さん(67)
(広島市中区)が17日、読売新聞などの取材に初めて応じ、「後方から来た『おおすみ』
と衝突した」などと語った。
広島海上保安部は17日、釣り船の実況見分を始めた。
伏田さんによると、釣り船は15日朝、広島市の係留施設を出港。約100メートルの間
隔で並走していた「おおすみ」を右側から追い抜き、進路を横切る形で「おおすみ」の左
側に移った。その約10分後、「ボー」と汽笛が1回聞こえ、ほぼ同時に「おおすみ」の左
舷に接触し、一気に転覆したという。
「おおすみ」を追い抜く約5分前には、約1キロ先に対向してくるタンカーが見え、「おお
すみ」が汽笛を2回鳴らしたところ、タンカーは進行方向の右側によけていったという。
同じく救助された寺岡章二さん(67)も、「おおすみ」が釣り船を右側から追い越そうと
した際に衝突したと証言。
防衛省関係者は、「おおすみ」の左後方から釣り船が接近してきたとしている。
読売新聞 1月17日(金)14時41分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140117-00000607-yom-soci
広島県大竹市沖で海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船が衝突した事故について、
救助された男性が16日、同じ方向に航行していた両船の前を貨物船が横切り、輸送
艦が回避した後に衝突したと証言した。おおすみは右に旋回した後、再び進路を左に
変え釣り船に衝突したという。
一方、民間の測量大手「パスコ」(東京)によると、当時の現場海域に、両船の前を横切
るように航行する船舶の無線発信記録はなかった。
航行していた船が、位置情報を知らせる装置を搭載していなかったか、航行していた船
そのものがなかった可能性があり、第6管区海上保安本部(広島)は、おおすみの乗組
員らから当時の状況を聴き、2隻の経路を慎重に調べる。
6管は海中から引き揚げた釣り船から、衛星利用測位システム(GPS)受信機や、周囲
の船舶を確認するレーダーを回収。
既に海自から提出を受けたおおすみの航跡記録などと照合を進める。
重体となっていた釣り船の 大竹宏治 (おおたけ・こうじ) さん(66)は16日未明、搬送
先の山口県岩国市の病院で死亡。
事故による死者は、船長の 高森昶 (たかもり・きよし) さん(67)と2人になった。
6管は業務上過失往来危険容疑に加え、業務上過失致死容疑でも捜査する。
(共同通信)
http://www.47news.jp/47topics/e/249418.php
海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船「とびうお」が広島県沖で衝突した事故で、現
場海域で転覆した状態になっていたとびうおは16日、台船で係留先のボートパーク広
島(広島市中区)に運ばれた。フォークリフトで敷地内に置かれると、広島海上保安部
の職員らは、写真を撮影するなどして船体の状況を確認した。
広島海保によると、とびうおの船体右側に筋状の衝突痕が確認され、船内からレーダ
ーやGPS(全地球測位システム)装置が見つかった。
今後、航路解析や衝突痕を詳しく調べる。事故では、とびうおの船長、高森昶(きよし)
さん(67)=広島市中区=ら2人が死亡したため、広島海保は、業務上過失致死容疑
も視野に入れ、16日、おおすみの乗組員から事情聴取を始めた。
今後、両船の関係者から事故当時の状況を聞き捜査を進める。
一方、高森さんの通夜が16日夜、広島市西区の斎場で営まれた。同居している女性
(70)によると、高森さんは操船歴約50年のベテランで、とびうおは所有する5隻目の船。
ほぼ毎週のように自ら船を出し、仲間と釣りに出かけていたという。女性は「冷静沈着
な人で、事故を起こすような人ではなかった。
操縦ミスはあり得ない」と語った。【高橋咲子、吉村周平、五十嵐朋子】
毎日新聞 1月16日(木)22時9分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140116-00000128-mai-soci
広島県沖の瀬戸内海で海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」(全長178メートル)と釣り船
「とびうお」(同7.6メートル)が衝突し、2人が死亡した事故で、衝突直前に両船の周囲
を航行していた船はなかったことが17日、第6管区海上保安本部(広島市)への取材で
分かった。
救助された男性は「輸送艦は、前を横切った貨物船を回避するために曲がった」と証言
していたが、同本部は両船の航行に影響を与えるような船はなかったとみて詳しく調べ
ている。
時事通信 1月17日(金)20時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140117-00000170-jij-soci
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航跡分析すれば「どういった事故」か分かってしまうと、証言も「偽証」となって来るもの
だが、海難事故の賠償云々もアリとなって来るから、証言も「どんどん変化」していき
最初と比べればおかしなことになる。
そこにメディアの得意そうな画像わ持ってくると、自衛艦は以下のような操舵を行ったこ
となって、「瀬戸内海波高し」の日本海大海戦なみになるが、さすればプレジャー・ボート
など波の激しさで「自沈」してしまう。
こんな操船は、相当な「緊迫した事態」が起こらなければするものではない。
何より知識のない者が、メディアは溢れていて伝えようとするものが専門的になれば、
お手上げで「専門家」を呼ぶが、それがなんともテレビ的思考というか、思惑も呑み込んで
告げるから、挿入した画像のような、アホな操船をさせるとなる。
第一、大型船と小型船であれば、小型船にこそ回避義務がアリとなるのは、回避行動の
俊敏さに差があるからだろう。
そこらは全く考慮していない「公共財」の批判したくて報道する姿勢は、真実を求める
視聴者に対する冒涜なのだが、そこまで真摯に伝える意識の欠落が日本の公共財の
信頼をより揺るがして、信じてもらえない報道とか、見てもらえないテレビとなって来る
のだが、そこらへの「認識改め」を再度かみ締めないと、より斜陽産業化が早まること
になる。
で、この「信頼」というものを頼りにした心情を見事なまでに惨くして描いたものが
あるのだが、メディアの裏切りといっていい印象操作というものも「実際は自衛艦に
乗っている乗員の家族」をも批判してしまっているとなる。
信頼を失えば見向きもされぬのだが、その分からぬものに真実を求めてみたら、残酷な
結果が待っていたと、なんともやり切れぬ気分を抱くのが「消失」という怖い映画である。
http://www.youtube.com/watch?v=o1OC3yFS8zo
「消失」 八十八年未公開作
何の変哲もないカップルが、口げんかをしながら旅行を楽しみと前半は自然のありさ
まと、人間関係の描写に尺をかけ、そしてガソリン注入のためのドライブイン立ち寄り
から事態が急変していき、彼女が忽然と消え去ってしまう・・・。
以後は消えた彼女の行方を追う男の誠実なさまと、犯人の対比をして見せて、観客は
徐々に「人間の裏の怖さ」に気付いていき、三年たった時、テレビの行方不明者探索
願いの番組への出演をして、それについて情報を知らせる電話から、一挙に彼女誘拐
の手口とかが明らかにされ、そして犯人の残忍な性格は「彼女の安否」に対する仕打ち
として「信頼するなら、これを飲め、さすれば解明出来る」と主人公を試すやり方・・・。
安否を知りたい主人公は、相手を信頼してそれを飲み干せば・・・。
と、見ている観客は安易に「メデタシ、メデタシ」へと進むと思い込むが、常識的映画手法
から逸脱した監督は、より非情な結末へと追い込んいく。
にしても犯人の日常生活が活写されるから、普段との落差に観客はより非情で無慈悲な
性格に「極めて著しい恐怖」を感じてしまって、すぐ傍にある「危険」の存在を認識するから
より以上の怖さと絶望を主人公と共に味合うことになる。
ライターの弱い火による密室での叫びは救いがたい絶望の表現として、それが信頼した
結果の顛末となって、やり切れぬ結末となって「記憶に残る映画」となって来る。
特にこの誘拐されて失踪する彼女の可憐な態度が、より鮮やかなものだから余計に不憫
な気持ちを増幅させてくれる。
映画として意外な結末が、この映画の見せ恐怖のありかを見せて秀逸である。
こちらは上のリメイクだが、未見につき・・・。
でねこの映画を日本のメディアに当てはめれば、当然に「犯人」のやり方が似合うものと
して考えれば、今回の報道の悪辣さが際立ってくる。
何の落ち度もなく「真っ当な運行」をしている者が、伝える側の「悪辣な思惑」が付いて回
れば真相云々の前に「絶対悪へと印象操作」させられる。
兎に角この映画の犯人の日常の良き家族人と犯行の「理不尽さ」が際立っているから、
その人物評価は観客には「最低な人間」となるものだ。
それと同じような「印象操作」をしてしまう日本のメディアの悪辣なやり方がダブるのは
うがちすぎか・・・。
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といったところで、またのお越しを・・・。