権利主張に違和感も漂う「知的障害」その昔は見世物も・・・。「センチネル」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

下書きのまま長年ほったらかしのものも、歪んだ宗教的な犯罪行為の報道に、
合った映画として、四年前の下書きエントリーを取り出してみた。

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熊本県荒尾市の遊園地「グリーンランド」が今秋から、知的障害のある来園者
は一律に、施設内にある約6割の遊具の利用をできないよう制限している。
園側は「未然に事故を防ぐためにやむを得ない」と説明する。しかし、以前利
用できた遊具に乗れなくなた来園者は「楽しみにしていたのに」と不満の声を
上げている。
識者は「知的障害の程度は個々人でさまざま。個別対応する手段を講じるべき
で、現状は知的障害者の人権を侵害している」と指摘する。
9月23日の休日、福岡市早良区の軽い知的障害のある20代の男女がグリー
ンランドをデートで訪れた。窓口で療育手帳を提示して障害者は割引になるフ
リーパスを購入しようとすると「ほとんど乗れませんが、いいですか」と説明
を受けた。
2人は仕事や公共交通機関の利用など日々の生活は1人で送れる。女性は母親
に電話連絡し、母親が電話で園に抗議。園は、母親の話から「2人は健常者と
変わりがない」として、この日2人の全遊具の利用を認めた。しかし、女性は
「悔しい。二度と行きたくない」と傷ついてしまった。
グリーンランドが知的障害者の利用の一律制限を始めたのは9月中旬。パンフ
レットによると、障害の程度を問わず、全65施設中41施設の利用を制限。
園と遊具メーカーが1年半かけて実地調査し、制限遊具を決めたという。
時速20キロで走る「てんとう虫コースター」は、ホームとコースターの間に
体を挟む恐れがあるとして制限。「ベビーゴルフ」(パターゴルフ)は、知的
障害者がボールをコース外に打ち出した事例があったとして利用できなくした。
一方、身体障害者は1人で乗り降りが可能か、など七つのチェック項目によっ
て乗車の可否を判断することにした。

西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/277275

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てんかん患者の免許取得、見直しへ検討会
2011/12/17 13:01

てんかん患者の運転免許取得や更新の制度見直しを目指す日本てんかん学会と
日本てんかん協会が、警察庁と連携し、患者の運転事例を検証するための検討
会を来年2月に発足させることが17日、学会などへの取材で分かった。
栃木県鹿沼市や三重県四日市市では、てんかん患者が運転中に発作を発症して
事故を起こす例があり、事前の持病申告や薬の服用の有無が問題となった。
協会によると、道交法に基づく運用基準は、てんかん患者の免許取得条件を
「2年間発作がなく、その後も数年間発作が起きないと医師が診断」などと
規定。取得・更新時は持病を申告するよう義務付けている。
試験合格後に免許を交付するまでに原則6カ月間の「保留期間」を定めている
が、この間に発作が起こった場合、その時点から運用基準通り2年間病状の経
過を見なければならないため、結果的に免許を取得できない問題点があるという。
既に取得した人の「停止期間」も同様の規定となっており、学会と協会は10月、
保留期間などを2年程度に延長するよう警察庁へ要請していた。
新たに発足する検討会では、てんかん患者の運転をめぐる実情を詳細に検証。
学会や協会は道交法の見直しを視野に入れ、オブザーバーとして参加予定の警
察庁との協力態勢構築を目指す。
協会の久保田英幹副会長は「持病を申告せずに免許を取る患者がいる一方、発
作再発で患者が免許を失効するなどの事態を避けようと、医師側が治療内容の
変更や薬の減量をためらうケースもある。より実情に沿う法制度の整備に向け
3者で協力したい」と話す。
警察庁は「必ずしも法令改正等を前提とした検討会とは認識していないが、今
後の免許行政の在り方を考える上で、多方面から意見を聞く必要があると考え
ている」としている。

http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819695E3E5E2E2E38DE3E5E3E0E0E2E3E39191E2E2E2E2
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二つとも身体的障害でなく、知的障害というものと持病のそれだが、社会的
には「健常者」という範疇とは違って、それなりの配慮とそれなりの規制も
致し方ないかもなのだが・・・。一方で以下のような似非宗教の歪んだ意識
との対比には、普段敏感な差別的意識が見え隠れしている。



この犯罪行為も、自己流解釈が歪んでいるとは思わなければ、宗教行為と自己
満足していると取れなくもないのだが、その根底にある自己流宗教のみで、そ
れ以外排除する意識、排外主義がおおっぴらでそれこそヘイト・スピーチその
ものという側面に思い至らぬ「差別を叫ぶ、差別主義者」という顔が滲んでく
る。

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神社や寺に油がまかれた事件で逮捕状が出た米ニューヨーク在住の宗教団体幹部
の男(52)は、ユーチューブに上げた動画などで「油を注いで清めた」などと話
していた。しかし、男は、テレビ局の取材に対し、関与を否定している模様だ。
「ハレルヤ、感謝します」。2013年7月6日の動画では、男は、早口ながらも穏や
かな表情で話し始める。「油で清め、日本人の心を古い慣習から解放する」
の日は、男がこの年5月に東京都内で設立した活動団体の決起集会が開かれたよう
で、集まった人々を前に講演をしていた。
講演では、震災直前に東京へ向かう飛行機に乗っていたと明かし、その理由とし
て、聖霊から「日本に戻りなさい」とお告げを受けたからだと主張した。機内で
は、鳥居が揺らいで倒れるのを見たとし、地震が起きる2時間前に予言があった
とした。
その後、震災で倒れた鹿島神宮(茨城県)の鳥居の写真をスクリーンに映し、こ
う告白した。
「そのとき悟ったのは、あー、本当に日本の君の首が折れたんだ。アーメン」
男によると、イエス・キリストが災難を用いて敵を裁いたというのだ。
うした動画は、活動団体のホームページ上で紹介されており、日本の社寺には
悪霊や呪いが憑いているとして「油を注いで清めた」などと犯行をにおわす発
言を繰り返していた。
集まった人々には、「油で清め、日本人の心を古い慣習から解放する」「仏像
など徹底的に偶像を破壊して下さい」などと過激な呼びかけもしていた。
動画などによると、男は、東京都出身で、17歳のときに韓国系牧
師が創立した都内の教会で洗礼を受け、キリスト教徒になった。
高校卒業後に、神の導きを受けたとして、アメリカで医師を目指して
州立大学医学部に進学した。その後、ニューヨークで産婦人科医と
なり、子宮内膜症、不妊症の専門医としては全米トップレベルと認められたと
うたっている。油まきの心当たりは、「ありません」と否定
報道によると、男が設立した活動団体は、東京と大阪を中心に一時は
250人いたともいうが、現在は50~100人ほどだともされている。
団体のメンバーは、宗教団体ではないと説明したという。
男は、韓国のキリスト教系団体の理事も名乗っている。
油まき被害は、16都府県、48か所にも上っており、男は、13年夏ごろから
「お清め」と称して油をまいたと動画などで語っていた。
活動団体のメンバーらに油まきを指示していた疑いもあるといい、千葉県警な
どが建造物損壊の疑いなどで調べている。
日本テレビ系番組「スッキリ!!」では、ニューヨークで15年5月に記者が男に
直撃取材した様子を放映し、男は、油まき関与の心当たりについては、「あり
ません」と否定していた。
ただ、15年3月上旬ぐらいに日本に来ていたことは認めた。このときは、成田
山新勝寺(千葉県)などの防犯カメラに男と似たような不審な人物が映っていた。
男は、もともと在日韓国人だったが、1979年に日本に帰化した。これは、この
年の官報に記載されていた。男の家族にもキリスト教徒がおり、この家族は、
宗教情報サイトで、在日韓国人として自らのアイデンティティに悩み、イエス
・キリストと出会って救われたと明かしていた。
の家族の代理人をしている弁護士は、取材に対し、油まき容疑の男について、
「報道では名前が出ていませんので、本人かどうかは分かりません。
油まきについては、知らないと言っています」と答えた。男とは、数年前に両
親が亡くなった後に不和になり、日本とアメリカと住む場所が離れていること
もあって、それから連絡を取っていないという。
男の活動団体とは何も関係はないとしたうえで、この家族は、「報道が真実な
ら、率直に話してほしい」と訴えていたとしている。

「報道が真実なら正直に話してほしい」 油まき容疑の宗教団体幹部の家族が
訴え
http://www.j-cast.com/2015/06/02236789.html?p=all
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キリスト教とはいえ、それを解釈次第では犯罪行為となりうる器物毀損とかでは、
受け入れられぬ不法行為である。



宗教絶対主義にありがちな排外主義が、際立ってくればテロと変わらぬ行為を平然
と行える。それらへの警鐘もありで、歪んでしまった宗教行為が人を不幸にする
となると、本末転倒ではある。

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全国神社仏閣連続油ぶっかけ事件”で浮上した米ニューヨーク在住の開業医で日本
国籍の男K氏(52)。
統一教会問題などカルトに詳しい紀藤正樹弁護士(54)は「カルトとそうでない
ものを区別するには、犯罪行為を行っているかどうかに尽きる。この場合、K氏ら
は建造物損壊という犯罪を犯している。
そういう部分では(K氏が創設した)Iという団体でカルト現象が確認できる」と
指摘する。 
カルトの特徴は「悪いことをしている」自覚を持たず犯罪行為に走ること。問題は
その度合いだが紀藤氏は「その点では、まだK氏は油をまくという行為にとどまっ
ている。これがエスカレートして、仏像を壊すという行為になったら『イスラム国』
と何ら変わらない」と話す。日本におけるカルトの典型といえるオウム真理教も、
教団発足当初から危険だったわけではない。
紀藤氏いわく「オウムは過酷な修行中に信者が事故死し、それを隠したところから
悪化した。
犯罪行為を“隠す”ことは一つのポイント。今回の事件でも油をまいたあと、バレ
ないようすぐに現場から逃げたかどうかでカルト度は変わってくる」。 
紀藤氏が注視するのはK氏だけではない。
「K氏は過激な活動で知られる韓国系キリスト教団体の幹部で、日本国籍を取得し
ているがもとは韓国人という情報もある。K氏のバックに本国(韓国)の団体がい
て、活動資金はそこから出ている可能性もある。仏像に油をまく行為はK氏の独断
なのか、それとも別の意思が働いているのか…。気になるところだ」
事件の全容解明が急がれる。

神社仏閣油かけ 紀藤弁護士が注視する韓国のバック
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/406519/
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その昔の映画に、キリスト的宗教観を露骨な演出で描いたものがあり、それは
それこそ極度の排外主義を見せていたホラー映画の体裁で大量に悪魔の様相と
して登場させてしまうなんて、今では販売も適わないだろう映画として「センチ
ネル」なんてのがあった。


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「センチネル」 七十七年未公開作

ニューヨークに居を構えようとアパートを探している主人公に、怪しさ満点の
紹介人とかで、そこに越してきた主人公は、最初の日から奇怪な音や怪奇現象
に悩まされて、その上住んでいる人々が一癖二癖のキャラクターときていて、
主人公の不安増大。それが次の日に真相を知るに至って、自分が地獄の番人
として選ばれたとかの訳の分からぬ不条理に陥ってしまい、主人公と恋人の
奮戦とかの後、その地獄の封印を開けてしまったことから、異様な人々が大挙
して現れ出でるとなって、アパートの最上階にいた盲目の伝道師の変わりに、
主人公が盲目の老人となって、最上階から外を眺め番人として存える・・・。
と、あらすじも展開も類似の映画のバクリ的な、特に異形人々を悪魔として
登場させるのも「ヴィの悪魔ウンタラ」のラストとそっくりと映画としては
褒められたものではないのだが、この実在の異形の人々を悪魔として登場させる
作為はキリスト原理主義と見て取れるから衝撃的である。
要は宗教的排外主義が漂い、まともでないものは人間ではないと見ているとも
とれて、差別主義にも相通じて「自分の考え方と違えば排除」の偏狭さが苦々
しく感じる。

器物損壊のなんちゃって宗教の下地がキリスト教となると、その排外主義の
教義が自分のメンタリティーに合致して、後は自己都合解釈で改変していく
と、カルト宗教とカルト映画には、やはり根底にある底意地の悪さが出て来る。

流浪の民の囁き

http://www.youtube.com/watch?v=OjlSA8Lkgvg
「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」 〇六年公開作

同名の映画だが、こちらはアクション的「番人」の活躍と、上とは全く
番人の意識が違った映画。




「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)/宝島社

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           といったところで、またのお越しを・・・。