「配慮」か「保身」か、真相究明は誰のため「ア・フュー・グットメン」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き


一年前までの「野党時代」なら、それこそ「汚い言葉で罵って、情報公開」を強要してい

たが、流石に「政権与党」ともなると、すべてにおいて「自己保身」が先立つものだから

「国民の生活が第一」とは裏腹に、何事も「他人のせい」を目標として、「配慮・譲歩」

が幅を利かせて、「国民の知る権利」のそれは、政権与党とマスコミによって、阻害さ

れている・・・。

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尖閣ビデオは非公開、「日中」再悪化を懸念

読売新聞 10月8日(金)5時14分配信


政府・与党は7日、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の様子を海上保安庁が

撮影したビデオについて、公開に応じない方針を固めた 公開すれば日中両国で

相互批判が再燃し、4日の日中首脳会談を機に改善の兆しが出てきた日中関係が

再び悪化しかねないとの判断からだ 国会がビデオ提出を求める議決をした場合

などは、予算委員会など関連委員会の「秘密会」への提出とし、限定的な開示にと

どめたい考えだ 衆院予算委員会は7日開いた理事懇談会に法務省の小川敏夫

法務副大臣らを呼び、ビデオの扱いについて協議した。法務省側は「中国人船長

を起訴するか否かの結論が出ていない段階で、捜査資料を出したケースは今ま

でない」と説明し、現時点での国会提出に難色を示した。与党側も慎重な姿勢を

示した。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101007-00001416-yom-pol

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最初から予測出来た「ビデオ非公開」だが、その「言い訳」が「関係悪化」だそうた

が、これは悪化した時の「対処」に不安があり、何事も「頭を低くしてやり過ごす」

を党是としているかの政党らしい「身内に厳しく、外面だけはいい」そこが組んだ

内弁慶内閣では、「領海侵犯の真相」は、闇の彼方と同時に「強権発動」をして

「恫喝」すれば、何でも「言いなり」なる国という見方をされてしまう。

「毅然」とした態度・・・、なんてのは「内向き」だけで、一歩外に出れば「米搗きバ

ッタ」、そういえば「参勤交代で大名行列」と揶揄された政党の「有力者」の朝貢

みたいな「恥ずかしい外交」もあった。

あんなものが「心であざけり、にこやかに握手」の外国の外交だろうに・・・。

現場で働く、あるいは領海監視をしている公務員の現場も、真実の解明のない

まま、そこにいなければならないのは、やりきれないだろう・・・。

そんな曖昧な態度を、徹底的に解明して、「公正・公平」を目指して「社会秩序」

に重きを置いて、軍の縦社会でも「不偏不党」と同じ上官と部下でも「真相を闇に

葬らない」納得の秩序を厳しく問い質すのが、この映画である。




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http://www.youtube.com/watch?v=ePo91pMcu94

「ア・フュー・グットメン」 九十二年公開作


軍法会議という法廷ドラマは、殺人事件の構図、命令があったかそしてそれは「いかな

る動機」でなされ、それが一般社会とずれた感覚を共有した者達として描いて見せ、そ

の「闇に葬る」意識の「悪辣」さに、厳しい視線をあて「殺人事件」の動機にある「自己保

身」を暴いてみせる社会派映画だが、主人公はこれが始めての正式裁判という設定だ

から、それまでの「罰金刑」程度での正式な裁判によって、「なぁなぁ体質」から脱皮し

て、自らも成長していく、それも被告となってしまった「一平卒」の職務に忠実、いや上

官命令が絶対とした「軍隊式忠実度」満点が、裁判を通して変化していく様も・・・。

と、配役の妙もあり、監督のロブ・ライナーの手腕がきらりと光る秀逸なものとなって、

ラストシーンで被告の一言が、一般社会と軍独特の「命令系統」の人間としてのズレを

簡潔に映像化している。

ほとんどが法廷と会話のみなのに、飽きることなく見ていられるのはキャラクターの特

性を際立たせて、人間ドラマとして緊迫感が漂っているからだろう。

あの「グダグダのうそ臭い災害映画とは偉い違いだ」が、見ていての感想。

まぁ、監督の手腕と、何を描きたいかの意思の違いか・・・。

特に際立って目立ってしまうジャック・ニコルソンの存在が、映画を締めている。


まぁ、横暴な上司の保身と部下の保身と、醜い思惑と一兵卒の「正義」が主人公を揺り

動かす柔な役をやらせると似合うトム・クルーズはその甘いマスクと似合っていて・・・。



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この構図を「尖閣騒動」に当てはめれば、上司が中国でそれに忠実に行動を取る居眠り

仙石となって、歪められる「真実」と相成りそうで、笑ってしまう。

まさに「国民の生活が第一」だなぁと、歪められる詭弁な政策が浮き彫りになる。



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Amazon.co.jp                といったところで、またのお越しを・・・。