るのか、はたまた「現場主義」は失われて、妄想で記事を書いてしまうの
か、現実を見ているとは、とても思えない「記事」も存在してしまう時代
であるらしい・・・。
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韓流ブーム再び!テレビ界を席巻 K-Pop人気で若年層にも
テレビ界に、再び韓流ブームがおきている。今度はオバサマたちだけにあ
らず。若い世代が夢中になっているのが特徴だ。フジテレビが1月から設
けた韓国ドラマ枠「韓流α」が好調で、平日午後帯にもかかわらず幅広い
視聴者を獲得。衛星放送のスカパーでは、韓国ポップス(K―Pop)を
中心に韓流コンテンツを大幅に増加させるチャンネルが相次ぐ。TBSで
もゴールデンタイムに韓国ドラマを半年にわたり放送中で、テレビ朝日で
も日韓合作ドラマを放送中。
ヨン様ブーム以来の注目度」という、そのブームのワケは……?
(アサヒ・コム編集部 柏木友紀)
「韓流α」では、春休みの3月から目立って視聴率が上昇、平均5%を超
えている。20、30代はもちろんティーンやキッズ層にまで視聴者層が
広がっている。夏休みに合わせ、7月からは「夏祭り」と銘打って、韓国
で高視聴率を獲得した「宮」「美男〈イケメン〉ですね」「コーヒープリ
ンス1号店」などのドラマを連日3時間にわたり放送中だ。
「各ドラマがだいたい16話、評判がよいと延長されて24話などとスト
ーリーが長いだけに、山あり谷ありの展開が何度も訪れる。登場人物も多
く、主役以外の脇を固める人々の人物像もきちんと描かれている」
フジテレビ「韓流α」の仕掛け人である八木祐子・編成マーケティング部
長は、まず「構成の巧みさ」を特徴に挙げる。既に百に届く本数の韓国ド
ラマを見て、韓流αにかけるものを選別している。
「セリフも印象的で、人生訓などを多く含んでいて考えさせられる。
日本語で聞かされると鼻につく言葉でも、字幕なら入りやすい」
また、なんと言ってもK―Popアイドルの人気が大きい。ティーン、2
0代の若い層は、ここから入ってくる場合も多いという。主題歌や挿入歌
を人気アイドルが歌い、サウンドトラックが売れる。「美男〈イケメン〉
ですね」も、まさにKーPopのグループバンドを扱ったドラマだ。
「第一波は『ヨン様』に代表されるスターにあこがれるおばさまによるブ
ーム。第二波は『宮廷女官 チャングムの誓い』などで韓国時代劇にハマ
った比較的年齢の高い男性たち、そして今回はK―Popブームによる若
い男女が主役」衛星放送スカパーで韓流コンテンツを担当する若井三紗子
さんはこうみる。昨年から盛り上がりを見せてきたブームだが、特に今年
8月はK―Popのアーティストが続々と日本でデビューを予定しており、
コンサートも目白押し。彼らが出演するドラマやバラエティーが好評を博
すという流れが定着してきたという。スカパーが今月主催した韓国バラエ
ティー番組のイベントも、チケットは即日完売、来場者の7割近くが10
~20代だった。
朝日新聞 2010年8月16日
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY201008160099.html
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いつから「視聴率五%」が、人気のバロメーターに変化したのだろう。
それよりは低予算化された制作費の限界が「低予算で買える外国の商品」
に向かったと見るのが報道を志す人々の「矜持」だろう。
それが「ありもしないブーム」をまことしやかに「記事として文字」にし
てしまう「不甲斐無さ」には、天下の「アサヒる」も、行き着くところ
まで「落ちてしまった」と見るべきなのだろう。
何より「製作国」らしさのない商品群、そしてそれらがどこの国であって
も違和感のない「無国籍」で平凡すぎるでは、誰でも飽きるだろう。
その上、ポップスとかの「模倣性」には、げんなりしてしまう。
日本語で歌う異国人であるでは、「どこがその国の特徴」かにならないか
なんてことを言っても「もうけりゃいい」だから、「馬の耳に念仏」「豚
に真珠」なのだろうが・・・。にしても、ロックもジャズの分別も知らな
かった昔のアサヒそのままの「体たらく」には、セセラ笑いが起こってし
まった。
で、「無国籍映画」というものが日本にも存在して、ただしそのインパク
トは強烈で、やはり上のような「宣伝」で上乗せされる「脆弱性」は全く
なく、オーラといっていい存在感を示していた。
無国籍のものが得意なのが、日活というところでその中でも「小林旭」の
存在感は、石原裕次郎をも凌駕する時代も存在した。
特に「渡り鳥」シリーズは、宍戸錠とのコンビで量産され、いずれもヒット
した。

「ギターを持った渡り鳥」 五十九年公開作
無国籍的映画の特徴は、そこがどこであっても自分達の領域みたいに丸め
込み、ギターと西部劇と日本的情緒とそして任侠でないアウトローの諍い
がどこに流れていっても勃発して、そして「颯爽」と解決しては、あてど
ない漂流して「流れ者」と、アウトローのアクション映画にどこかしら陰
のある人物が絡み、そして幾ばくか正義感が「不正を懲らしめる」的行動
となって、虚無感の体と裏打ちされた「骨太」な風来坊の颯爽さを、見て
いるものに、「俺の道は俺が決める」ぶれない矜持の心持をさりげなく描
いて見せる・・・。
そこに「歌」も「詩」となって出現するから、歌謡映画的側面も同時に味
わえると、欲張りな作り方をしていた・・・。
これ以後も、そのスタイルが定着していき、映画の中からヒットする歌も
存在した。
「北帰行」
「さすらい・ダンチョネ節」
「ズンドコ節」
映画の「斜陽化」が叫ばれる頃になると、歌のヒットというものにも、小林旭の
足跡がある。
特に、下のような歌は「シャレとリズム」の楽しさを存分に表していた。
「自動車ショー歌」
一時代を築こうとも、映画の凋落は甚だしく「邦画」の数の少なさは出演の
機会を失わせて、また時代の需要がなかったのか・・・。
多額の借金を抱えて、それでも不死鳥のように蘇ってのが映画でなく、歌で
あったにも、無国籍的ごった煮が昭和の香りを嫌った結果か・・・。
「昔の名前で出ています」
こういった歌を歌わせたら、その哀愁のある甲高い高音でも心に響く。
陰のある人生行路の「女性」を歌ったものにも、やはり「渡り鳥」の側面
が見え隠れして、どうしても「流れ者」の境遇にぴたりと当てはまる・・・。
と、宣伝を心がけずとも、じわりじわりとヒットしていく歌には、滲む何かが
人を惹きつける。映像が当時の「私営賭博場」のそれであったり、風俗もやは
り「昭和」の香りが滲んでいて、ほっとしてしまうのはどうしてだろう。
これらに比べて、宣伝をテレビ番組に組み込んで、番組自体がすべて宣伝である
というコンテンツのなさは、将来的にテレビの未来の暗さを暗示してる。
そしてそに絡む「広告代理店」の押し付けには、聴衆の拒否が待っていると気付
くべきだろうに・・・。今では「政治」までも広告の時代に入ったのには、いさ
さか・・・、「人の口に戸は立てられない」を感じずにはいられないが・・・。
ギターを持った渡り鳥 [DVD]/小林旭,浅丘ルリ子,金子信雄

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Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。